阪急・阪神、バリアフリー化に向けて、2023年に運賃改定へ!

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普通乗車券は一律10円の値上げ!

関西大手私鉄の「阪急阪神ホールディングス」傘下の阪急電鉄と阪神電気鉄道が、2022年8月3日に、それぞれ2023年4月1日に普通乗車券と通勤定期券の値上げを実施するコトを発表しました。

値上げ幅は、阪急・阪神共に普通乗車券が一律で10円の値上げ。
通勤定期券については、1ヶ月が380円、3ヶ月が1,080 or 1,090円、6ヶ月で2,050 or 2,060円。
通学定期券については、値上げを実施せず現行で据え置き。

これは国が創設した駅のバリアフリー化のために乗客に負担を求める新制度を活用した形で、整備費用を運賃に上乗せして徴収すると言うモノ。

既に関東ではJR東日本などがこの制度を以て、運賃の改定を発表していたりします。

JR東日本も普通乗車券は、一律10円の値上げ。
通勤定期だと1ヶ月280円・3ヶ月790円・6ヶ月1,420円だったので、阪急・阪神の方が値上げ幅は大きいですね(ただ元々の割引率が異なるから、一概に値上げ幅が高いと言う気にもならないけれど)。

阪急では、2040年度末頃までに、全86駅へホームドア or 固定式のホーム柵を設置する計画。

阪神も2042年度頃までに全49駅にホーム柵を設置するとのコト。

国によってバリアフリー化の目標を定められているのは、乗降人員が1日3,000人以上の駅。
現状の阪急・阪神のバリアフリー状態は、こんな感じ(阪急は全駅が対象・阪神は3,000院以上の駅が対象)。

 項目整備対象整備状況達成率
阪急段差解消86駅84駅98%
バリアフリートイレ86駅83駅97%
ホームドア/柵86駅2駅 *1
阪神段差解消46駅46100%
バリアフリートイレ46駅46100%
ホームドア/柵46駅2駅 *2

*1 神戸三宮駅と十三駅3・4・5号線のみ
*2 神戸三宮駅と大阪梅田駅1番線のみ

この他、阪急ではエレベーターとエスカレーターの設置状況が発表になっていますが、エレベーターは68駅(191基)、スカレーターが42駅(250基)。

ただエレベーターとエスカレーターは不要な駅もありますからね(服部などの橋上駅舎ではない駅)。

特に関西はホームドアの設置が遅れているのが現状で、阪急も十三の一部と三宮だけ。
阪神も梅田の一部と三宮だけ。

未だに主力駅である西宮北口も川西能勢口も茨木市や高槻市も、尼崎だって未設置と言う状態。

ってか、梅田だって阪神の梅田駅1番線だけですからね。

これを一気に変えて行くと言う感じですね。

中津駅にもエレベーター完備に!

ただ気になるのは、今、主流になっている可動式の「ホームドア」ではなく、固定式の「ホーム柵」での整備もあると言う点でしょうか。

阪急だと66駅がホームドア。
その他の駅がホーム柵。

阪神はホームドアかホーム柵での整備になるのかの内訳は未発表ですが…

どの・どれぐらいの駅が可動式で整備するんでしょうね。
費用的にも維持費的にも可動式と固定式だと、全然、異なるでしょうし…

阪急は全駅への設置を謳っていますが、さすがに圧倒的にスペースの足りていない阪急の春日野道・中津駅なんかはホーム柵で精一杯なんでしょうけれど(寧ろ、この両駅ほど可動式でしっかりとしたホームドアが欲しいところではあるけれど)。

でもその両駅も春日野道は2022年度内にエレベーターが完備されるようになり、中津も2035年度を目指してバリアフリー化を進めるとのコト。

どうやって作るんでしょうね、中津なんて…

狭いスペースなので、かなり難工事になりそうな気はするけれど、寧ろ、コレを機に一気に駅のリニューアルも進めて欲しい気はするけれどなぁ…

マルーンの車両全景を駅で見たいなら…

ようやく阪急・阪神も駅のバリアフリー化に向けて、本腰を入れたと言うコト。

関西の私鉄もこれに続いて行くコトになるのかな?と言う感じはする。

まぁ…
今回の計画でも2040年度まで…と言う話だから、まだまだ先の話ではあるけれど、“阪急”と言えば、キレイなマルーン色の車両でも知られている訳で、そのキレイな車両の全景を駅で見ようと思うのであれば、お早めに…と言うコトでしょうね。

梅田のホームに勢ぞろいしたマルーン色。
結構、好きだったんだけれどなぁ…

まぁ…
こればかりは仕方がない。

誰でも安全に利用できるように…と言う策なのだから。

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