相鉄・東急直通線は、2023年3月開通！
相模鉄道・東急電鉄が、現在整備を進めている「相鉄・東急直通線」の開業予定時期を、2023年3月とするコトを発表しました。
『２０２３年３月（予定）相鉄新横浜線・東急新横浜線開業！鉄道がもっと便利になります』
「相鉄・東急直通線」は、相鉄線～東京都心方面へ直通する「神奈川東部方面線」の1つ。
西谷～新横浜間の相鉄新横浜線6.3km（西谷～羽沢横浜国大間2.1kmは、2019年に相鉄・JR直通線の相鉄新横浜線として開業済み）と、新横浜～日吉間の東急新横浜線5.8kmの2路線から成る路線。
今まで首都圏の大手私鉄と言っても、比較的地味な存在だった相鉄。
それが一気に飛躍しそうな路線なのは、間違いない。
それはこの路線が開業すると、以下の路線が繋がるコトになる。
・相鉄 本線/いずみ野線/新横浜線
・東急 東横線/目黒線/新横浜線
・東京メトロ 南北線/副都心線
・東京都交通局 三田線
・埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線
・東武 東上線
これらが一気に繋がるコトになり、合計で6社局。
かなり広範囲なネットワークと言うコトになる訳だが、現状予定されている所要時間は、二俣川～目黒間で約39分。海老名～目黒間で約54分。
新横浜～渋谷間で約30分。湘南台～新横浜で約23分。大和～新横浜で約19分。
ただ副都心を経由して東急東横線・みなとみらい線に直通運転をしている西武線は、相鉄線方面への直通運転は行わないコトが、改めて明らかになった感じです。
西武が新横浜に乗り入れない理由は？
東武線は直通運転を実施。
それに対して、西武線は相鉄線への乗り入れを行わず…と、差が出た感じ。
東武線は、対するJRが川越～海老名間での直通運転を行なっているコトもあるので、その対抗と言う意味もあるのかな？と思うのですが、西武線も新横浜にはグループが運営しているショッピングセンターのPePeが沿線外で唯一あるのに加え、横浜アリーナはグループ企業なので、西武の方が東武よりも縁がありそうなモノですけれどもね。
プリンスホテルもあるしね。
まぁ、そもそも埼玉西部エリアから、新横浜・相鉄線方面への需要があるのか？と言うところがまず1つ。
残念ながら、二俣川・海老名・湘南台への需要は、ほとんどナイのは事実だと思う。
唯一、需要があるのは、東海道新幹線への乗り換えが可能な新横浜。
東武からも西武からも、新幹線の利用は、池袋乗換でJR山手線でグルっと回るか、東京メトロ丸の内線に乗り換えるか（もしくは有楽町線直通に乗り、有楽町でJR乗換だけれども、3社線になるので運賃が跳ね上がる）。
ただ丸の内線の東京駅は、新幹線からも遠く、不便なので、ある意味、新横浜に直通運転があれば、需要はあるのかも知れない。
比較的、大きめの荷物を持って、都心での乗り換えと言うのは、億劫ですからね。
でも…
実際にちょっと便利になるからと言っても、新幹線に乗り換えるのに、埼玉西部から新横浜を使うかと言われたら、一般的にはならないように思う。
で、結局のところ、需要云々と言うよりも、東武側は副都心線への接点である和光市には、東京メトロの和光検査区があるのが大きいのでしょうね。
なにかダイヤが乱れたとしても、和光市でシャットアウトできる。
やや乱れは残るけれども、東上線に与える影響を最小限に収められる可能性がある。
その一方で西武線は接点となる練馬には、そうした機能がないですからね。
ネットワークが繋がると言うのは、便利ではありますが、1度、混乱が起きると、長々とその影響が残ってしまうのが現状ですしね。
西武側がそれを嫌ったと言うのは、ありそう。
ダイヤがどうなるのか…
まぁ、ダイヤがどうなるのか…など、まだまだ明らかになっていない部分も多いですがね。
東急新横浜線では、朝ラッシュ時は1時間14本の運転が予定されていますが、日中などは1時間に6本。
都心方面の行き先が、副都心・目黒線と別れるので、そこまで、その先になると、そこまで本数も多くはならなくなる訳で、どこまで需要が拡大するのだろう？と言う感じはしますね。
ひとまず、先行して相鉄線と乗り入れを開始したJRの需要動向は、どうなんでしょうね。
まぁ、速達列車がどうなるのか？なども影響しそうだけれども、ひとまず間違いなく言えるのは、JRとの直通もある相鉄新横浜線を考えると、もうホントに行き先がカオスな感じがしますね。
今まで殻の中に閉じこもっていた相鉄線に、乗り入れ先のトラブルでのダイヤ乱れを、どこまで抑えられる腕があるんだろう…と言う感じは残るけれど。
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