東京メトロ、全駅でゴミ箱を撤去!
東京メトロは、全駅構内のゴミ箱を、2022年1月16日を以て一斉に撤去されました。
翌1月17日からはゴミ箱が構内からなくなると言うコト。
その理由は、駅構内におけるセキュリティ強化。
昨今、鉄道車内などでの凶悪な事件も増えて来ている中で、ゴミ箱と言うのは、テロの温床として狙われやすいのは、素人目からしても分かる。
東京メトロで現在、使用されているゴミ箱は2005年から使われているモノで、中身が見えるように前面が透明のパネルになっているタイプだけれども、それでも何かに包まれていたらその中身は分からないし、そもそも他のゴミが上から覆い被さって来るので、確かにテロ対策としては、ゴミ箱はナイに越したコトはないのだろう。
だが、それだけが決め手とも言い難いのでは?と言う感じもする。
ゴミ箱を設けると言うのは、東京メトロに関しては企業側の厚意と言うか社会通念上でのサービスの1つなのだろう。
だが、設置もそうだが、中身の回収にはコストが掛かる。
何も収益を生まないのに、コストが掛かる。
東京メトロの特性として、そこまで車内でゴミが出る路線じゃない。別に、そこまで車内や駅構内で食事をする人も多くはないでしょうし。
つまりは外から持ち込まれたモノであり、外で利用されたモノ。
わざわざそのためにテロの温床にもなりかねないゴミ箱を、コストを掛けて残しておく…と言う選択肢は、確かにどうなの?とも思う。
だが、やっぱり不便になるのは事実だ。
モラル低下でゴミ箱はカオス
で、それだけならば社会サービスとして残すと言う観点もあるのかも知れないけれど、最近の駅のゴミ箱は、カオスだ。
まず分別がしっかりとなされていないケースが、はたから見ても明らかに分かるコトが多い。
ペットボトルのところにフツーに袋に入ったゴミが捨てられていたり、蓋やストロー付きのカップのゴミが入っていたりもするし。
これらが入っているだけで、本来ならば捨てられるハズのペットボトルのゴミが捨てられなくなるコトもある。
さらに明らかに移動中に出たのではないよね?と言うような大きさのゴミが入っているコトもある。
つまりは家からの持ち込み。
わざわざ持ち込む方が面倒では?と突っ込みたくなるけれど、実際に駅に設けられたゴミ箱に入っているコトがある。
社会のモラルが日本も、少しずつ崩壊して来ている。
ならば、それに付き合うのではなく、いっそのコト、なくしてしまおう…と言う発想になっても、おかしくはないように思う。
だが、明らかに不便である。
そう言えば、コンビニでもゴミ箱がなくなったりしている場所もある。
自販機に至っては、ゴミ箱が設置されているところの方が少ないのでは?とすら思う。
そう言えば、タバコの灰皿だって、タバコ屋さんにすら設置されていないケースが多々ある(路上禁煙エリアならば分かるけれども、そうでないエリアでも)。
モラルの低下が、こうした動きを加速させていて、街中にゴミ箱がどんどん減って行き、行き場がなくなったゴミで、さらにポイ捨てが増える。
その悪循環に入ろうとしていると思う。
良識に頼れない時代へ…
その循環をどこでどう断ち切るのか。
社会としては、そう言う方向性に持って行かないとダメなのだろう。
そうして行かないと、今、ゴミ箱を残してくれている場所に、どんどん集中するコトになる。
それが集客の1つとして考えている場所ならばまだ良いのかも…だけれど。
モラルの面に関しては、個人・個人の動き方に依るところが大きいので、何とも…だし、どんな時代になってもモラルが悪い人は一定数入るのでしょうが、まずは社会全体として、“ゴミ箱”と言う問題で見れば、もっとゴミを少なくして生きて行けるようにしなければならないんだろうな…と。
ただ現実問題として、都市で生活している限り、ゴミをゼロにして生きて行くなんて、難しい話なので、どうし
ていけば良いのやら。
ただ、どうせゴミ箱をなくすのであれば、そうした点ももっと明らかにしても良かったのでは?と思う。
今までは個人の良識と社会の善意で成り立っていたけれども、それが成り立たなくなっていると言うのを。
東京メトロと言う鉄道会社は、首都圏の大動脈。
決して小さな会社ではない。
だからこそ、発信するコトで影響も大きかっただろうに…と言う感じ。
まぁ、その影響の大きさもあるから、そこまで大きな発信をするコトもなく、ゴミ箱も撤去になったのだろうけれど(今回の件で、特にプレスリリースなども出してないですしね)。
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