コロナ禍は、各交通機関に大きな影響を与えていますが、固定費負担が低くて済むバス業界は、もしかすると一番早く回復の兆しを見せて来るかも知れないですね(あくまでも都市間バス路線について…ですが)。
東京駅~柏の葉・おおたかの森間の直通バスを開設!
「東武バスセントラル」・「京成バス」・「ジェイアールバス関東」の3社が、人口が伸びているつくばエクスプレス線沿線の柏市柏の葉・流山市流山おおたかの森エリアと東京駅とを直接結ぶ高速バスを、10月1日から開設するコトを発表しました。
1回あたり40人が定員で、1日17便(東京駅行き9便・東京駅発8便)を運行。
往復で経路や発着が異なるスタイルで、東武バスと京成バスが3往復、JRバス関東が2.5往復を担当する。
東京駅行きは、12:08発までの5便が国立がん研究センター発柏の葉キャンパス駅・おおたかの森駅・西初石経由東京駅日本橋口行き。それ以降の4便は、柏の葉キャンパス駅発国立がん研究センター経由東京駅日本橋口行き。
東京駅発は、9:30までの2便が東京駅八重洲南口発国立がん研究センター経由柏の葉キャンパス駅行き。それ以降の6便が東京駅八重洲南口発西初石・おおたかの森駅。柏の葉キャンパス駅経由国立がん研究センター行き。
東京駅行きは05:13が始発で(東京駅着6:34)、終発は22:35(東京駅着23:37)。
東京駅発は07:40が始発で(柏の葉キャンパス駅着8:42)、終発は21:30(国立がん研究センター着22:41)。
運賃は片道大人1,000円(子供500円)。ICカードの利用も可能。
コロナ禍で外出が自粛されている中で、バス業界も壊滅的な打撃を受けている中で、いきなり1日17便を設定しての路線開設は、かなり商機があると踏んでいるのかな…と言う印象ですね。
リアルタイム空席確認可能で、つくばエクスプレスの脅威になるか?
座席定員制の高速バスで、ヴァル研究所が開発した座席予約システムの「Sokko-bus」を導入。
専用サイトにアクセスすると、運行中のバスの乗車状況がリアルで確認でき、座席限定ではあるが予約も可能になるとのコト。
所用時間は東京駅~柏の葉キャンパス駅までで最短1時間2分。
JRとつくばエクスプレスを秋葉原経由で移動すると、約42分で、IC利用の場合、片道818円。
そう考えると、必ず座って行けて、尚且つ乗り換えがなく、車内にWi-Fiも備わっていて、ゆったりと移動できる今回のバスが、決して勝負にならないと言う差がある訳ではなさそうですね。
仮にある程度、成功を収めると、便数を増やすと言うコトももちろん考えられますし、東京駅以外に新宿発着便とかも考えられるだけに、コロナ禍以前までは順調に乗降客を伸ばして来たつくばエクスプレスとしては、今後、脅威になって行くのかも。
ただこうして色々と競争相手ができると言うのは、サービスに磨きも掛かるでしょうから、歓迎したい所ではありますが。
今までになかった新路線が、続くか?
バス業界もかなりコロナ禍の影響を受けていますが、都心部と八王子を結ぶ路線だとか、新路線はちょこちょこと出ている感じがしますね。
固定的な施設が必要な鉄道ではなく、身軽なバスだからこそ、大都市~大都市だけでなく、コロナ禍で収益を確保して行くには、隙間を狙っていくと言うのもアリな訳で、今までになかったような路線が開設されて来る可能性もありますね。
ただそれなりにそもそも収益を得ていないと、チャレンジはしにくいでしょうが。
今回の東京駅~柏の葉キャンパス路線。
どれだけ伸びて来るのかは分からないですし、そもそも「つくばエクスプレス」線が走っている訳ですが、相乗効果のように、お互いが伸びて行けばイイですね。
まずは、どれだけ乗り換えなしで座って行けるかと言う利便性を訴えられるか…と言う所でしょうか。
ってか、ボクの住んでいる埼玉西部にも、高速バス路線ができると良いんですけれどもね、都心部方面への。
ま、関越が不便すぎるから、あり得なさそうだけれど(定時発着ができない日も多いでしょうしね)。
そう言う意味でも、選択肢ができると言う点で羨ましいですね。
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