福岡市営地下鉄空港~長者原間、延伸に向けて調査開始!

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人口が減っていく日本の社会で、新線建設が実現する可能性って、どれだけあるんだろうな…と、ちょっと思ったり。
確実に進みそうなのは、メトロの有楽町線と南北線の延伸ぐらいか。
都心部ではまだ可能性はありそうだけれど…

福岡空港~長者原間延伸に向けて調査開始!

福岡県が、2021年9月1日に福岡市営地下鉄空港線福岡空港駅とJR福北ゆたか(篠栗線)・香椎線の長者原駅との間、約3kmを結ぶ鉄道新線の検討を行うため、「福岡市地下鉄福岡空港線とJR福北ゆたか線の接続に関する基礎調査業務」についての事業者を決定したコトを明らかにしました。

 

この新線は、元々粕屋町が2017年に福岡空港~長者原駅間を地下鉄もしくはモノレールでの延伸を促進する協議会を発足させていたモノですが、現在、空港の西側は鉄道としては空白スポットになっている感があるエリアで、今後、ルート案を6案ばかり設定した上で、概算費用などを含めて検討をして行くと言うコトに。

採算性の検討を行う以外にも、福岡市営地下鉄として建設・運行をするのかなど事業主体・運営主体などの事業スキームの検討も行うとしていて、採算性が確保できると見込まれた場合、今後、事業化に向けて動き始めると言う流れ。

筑豊エリアから空港アクセスが容易に!

長者原駅はJRの福北ゆたか線と香椎線が走っている訳ですが、福岡県の発表だと“福北ゆたか線の接続に関する基礎調査業務委託”となっているので、完全に福北ゆたか線を主眼に置いた事業になりそう。

なので、もし延伸が行われるとすると、直通運転も視野に入れた…と言う流れになる可能性もありますね。

 

地下鉄が乗り入れ、博多駅までも2駅と市街地までのアクセスは日本有数の便利さを誇る福岡空港ですが、広域的な鉄道アクセスとしては弱含みな側面もあったりします(それは日本国内の空港だとどこも同じではありますがね)。

この福岡空港~長者原間の新線が建設に漕ぎつけられると、博多駅を経由するコトなく、飯塚市や直方市などからは福岡空港へと鉄道でアクセスできるようになるので、利便性は高まりそうですね。

電化方式などを含め、課題は多そう…

採算が取れるかどうかは、これからの調査次第でしょうが、それ以外にも問題点はありそう。

問題点としては、まず電化方式が異なると言う点。

これが一番大きそう。

福岡市営地下鉄は直流。
一方のJR福北ゆたか線は交流。

なので、仮に直通を走らせるとなると、値段の張る交直流車両を用意する必要があります(もしくは蓄電池車両で走らせると言うのも、あるのかも…だけれど)。

また福岡市営地下鉄側は、6両編成の片側4扉車。
一方の福北ゆたか線は、813系が3両編成基本の片側3扉車。

地下鉄はホームドアが設置されているので、4扉車側に合わせるコトになるかとは思いますが、やはり車両面でも違いがある。

 

またそもそも空港の東側は、福岡市ではなく、長者原駅は粕屋郡に位置する駅。

つまり福岡市営地下鉄が乗り入れる大義もないと言うのも、大きな課題にはなりそう。

だからと言って、この短い距離に別会社を挟み込む意味もないでしょうし、JR九州が事業主体になるコトも想像できないですし、そもそもこの新線ができるメリットが、JR側には薄いように思う。

それだけ太い旅客が筑豊方面~空港にあるとも思えず、単にJR側と競合する区間が生まれ、減収になるだけのような…

 

個人的にはそれよりも博多駅まで延伸される七隈線を、福岡空港の国際線ターミナル側に延伸する方が、プラスになるような気はするんだけれど、さすがに福岡空港クラスだと国際線だけで延伸しても採算面でプラスは難しいか…

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