横浜のロープウェイ、運賃は大人片道1,000円!観光資源に特化?

ボリビアを旅していた時、ラパスのロープウェイは、意味もなく乗っていて、無意味に当時の全線に乗ったりしていたけれど、あれはあれで観光資源としても、移動手段としても、有益だったと思うけれど、横浜で建設が進められている「YOKOHAMA AIR CABIN」の詳細が発表になりました。

運賃大人1,000円!誰が乗るんだろう…

横浜市で整備が進められている「YOKOHAMA AIR CABIN」の開業日が2021年4月22日と発表されました。

この「YOKOHAMA AIR CABIN」、“日本初の世界最新式都市型循環式ロープウェイ”。

なんだそりゃ…って感じですが、泉陽興業が手掛けており、JRの桜木町駅前からみなとみらい21の新港地区までの630mを片道5分で結ぶと言うシロモノ。

都市平野部で常設型のロープウェイと言うのは、もちろん、日本では初であり、市の担当者としては、「街の魅力やブランド力の向上に繋がれば」との話。

1基8人乗りで冷房完備のゴンドラが合計36台設けられ、10:00~22:00で営業されるとのコト。

で、気になる運賃は、大人1,000円・子供500円。

高っ!

フツーにそう思いましたが、あくまでも都市型の移動手段の1つではなく、観光資源の1つと言うコトなのでしょうね。

そう考えれば、まだ…アリなのか…な?

観光資源に割り切ったのが残念

面白い試みだとは思う。

だけれども残念なのは、観光資源として特化したと言う部分でしょうか。

新港地区は何気に交通的にはやや不便だったりすると思う。
駅は幾つか利用できるけれど、どの駅も決してとても近いとは言い難いと言う立地。

 

せめてワールドポーターズじゃなく赤レンガ倉庫の近くまで結んでいれば、利用する機会は在りそうな気がするんですけれどもね。

いや寧ろ、欲を言えば、横浜駅~臨港パーク~赤レンガ倉庫ですけれど(建設費的には有り得ないと思うけれど)。

川や運河が入り組んでいる場所とか、都市部でも案外、ロープウェイと言う移動手段は、日本ででもアリだと思うのですけれどもね…

そして賛否が分かれているのは、そもそも歩ける距離であり、遊歩道がしっかりとあって、景観的に邪魔と言う点が挙げられている感じがします。

景観的に邪魔と言う意味は、時間が過ぎれば風景に馴染んで行くのかなぁ…と、勝手に思っていますけれどもね。

高層ビルだって、大観覧車だって、景観と言う意味で言えば、邪魔ですけれど、今では横浜の港湾エリアにはマッチしていると思いますから。

ただ大人で片道1,000円と言う運賃は強気だなぁ…と言う感じは、やっぱりしてしまいます。

2km以上の距離感であれば歩くのもしんどいので、まだアリなのかも知れないけれど、1kmすらないと言う距離。
100mで100円以上もする…と考えると、やっぱり歩きたくもなるし、少なくとも往復の利用はナイですし、リピートもないデスかね、個人的には。

たかだかの距離に1,000円払うなら、その分、どこかで美味しいモノを食べたいですモン。

日本でも都市型ロープウェイはアリ

今回の都市型のロープウェイで真っ先に思い出したのは、やっぱりボリビアのラパスのロープウェイ

確かにあの街はすり鉢状の街なので、ロープウェイと言う交通手段がぴったりなのですが、実はすり鉢状の山上にあるエルアルトは平坦な街と荒涼とした大地が広がるエリアで、その平坦部分だけを走る路線もあったりします。

交通事情など一概に比べたりするコトはできませんが、それでもロープウェイは都市部でも立派に交通手段として成り立つようには思うし、日本に導入されてもおかしくはない。

問題点を上げるとすれば、都市部だとビルやマンションが既に乱立しているでしょうから、プライバシーの問題が大きそうだと言う点が第一でしょうか。

鉄道と違って、スピードが上がらないので、家の中も丸見えになりますしね。

また需要に対しての変動が効きにくいと言うのも、面倒なところなのかも。
そして何よりも需要の高い途中駅がある場合がネックになる気はしますね。

始発駅を満席で出発したら、途中駅の人が乗れなくなりますが、移動手段として見ると、ピークタイム時にはそれがネックにはなりそう。

でも市街地に山が近い神戸とか、丘陵地帯も何気に多い北九州や那覇とか、移動に焦点を当てたロープウェイ、できないモノですかね…

観光向けのは神戸・三宮などでも計画自体はあるようですが。

って…
ボリビアの写真を久しぶりに見たら、行きたくなっちゃったな、また。

 

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