ロシアの飛び地・カリーニングラード州に電子ビザ、導入!

ロシア・カリーニングラード州も電子ビザ、導入!

6月下旬の記事で、ロシア全土に電子ビザが導入される公算が高くなった旨の記事を書きました。
ビザが面倒な国と言うイメージがあるだけに、ロシアに気軽に入れる様になると言うのは、かなり大きなニュースだった様にも。

もう今から待ち遠しい感じぐらいですけれどね。

【ビザ情報】ロシア、全土で電子ビザを導入へ?

ロシアのプーチン大統領が、2021年1月1日から、外国人観光客向けに統一電子ビザを導入する方針を示しました。 ロシアの電子ビザと言えば、既に、極東エリア限定で滞在期間が入国から最大8日間と言う電子ビザが、日本を含む18カ国を対象にして導入されています。 …

ただロシア全土への導入は、早くても2021年1月からの話。

現状は、極東エリア限定で電子ビザが導入されている訳ですが、極東エリアに続くカリーニングラード州にも、2019年7月1日より電子ビザが導入されました!



一気に53ヶ国が導入へ!

日本国籍者を含む、以下の国のパスポート保有者が対象になっています。

・日本

・オーストリア ・アンドラ ・バーレーン ・ベルギー
・ブルガリア ・バチカン ・ハンガリー ・ドイツ
・ギリシャ ・デンマーク ・インド ・インドネシア
・イラン ・アイルランド ・アイスランド ・スペイン
・イタリア ・カタール ・キプロス ・中国(台湾を含む)
・北朝鮮 ・クウェート ・ラトビア ・リトアニア
・リヒテンシュタイン ・ルクセンブルク ・マレーシア
・マルタ ・メキシコ ・モナコ ・オランダ
・ノルウェー ・オマーン ・ポーランド ・ポルトガル
・ルーマニア ・サンマリノ ・サウジアラビア
・北マケドニア ・セルビア ・シンガポール
・スロバキア ・スロベニア ・トルコ ・フィリピン
・フィンランド ・フランス ・クロアチア ・チェコ
・スイス ・スウェーデン ・エストニア

合計53の国々と言うコトで、一気にカリーニングラード州の門戸が開いたと言う感じがします。

今回、導入された電子ビザの対象国として、イランや北朝鮮すら入っているのに、やっぱりアメリカとかが対象国家にならないのは、さすが“ロシア”と言う感じがしてしまいますけれどもね。

逆に言えば、“アメリカ陣営”側である日本が、対象になっているのは、ロシアから舐められていると言うコトなのだろうか…とすら思えますけれどもね。

8日間有効のシングルビザ!

電子ビザは、ロシア外務省のサイトにて、入国予定日の4暦日以前に記入した後、デジタル写真を電子ファイル形式で添付した申請書に基づき発行されるとのコトで、その他の書類は不要(ロシア外務省のサイトはコチラから(英語ページ))。

電子ビザの有効期限は、発給日より30日間で、ロシア領域内に入国から最大8日間までの滞在が可能。

入出国ポイントは以下の通り。

空港:カリーニングラード(フラブロヴォ)
港湾:カリーニングラード(カリーニングラード市・バルチースク市・スヴェトルィ市)
道路:バグラチオノフスク・グセフ・マモノボ(グジェホトキ/グロノボ)・モルスコエ・ポグラニチヌィ・ソヴェツク・チェルヌィシェフコエ
鉄道:マモノボ・ソベツク

今回、カリーニングラード州で導入された電子ビザは、州域内でのみ、滞在・移動が認められているモノで、このビザでロシア国内の他の州へと移動するコトは、不可とのコト(空路で移動しても)。

注意点は、8日間有効と言うコトなので、24時間計算で8日間だと言うのを忘れない様にする所でしょうか。

先に電子ビザが導入されている極東エリアの場合は、空路の出発時間的に有効期限内に収まるパターンが多いですが、このカリーニングラードの場合は、陸路でも入る人がいるでしょうから、忘れない様にしておきたい所。



カリーニングラード州ってどこ?

で、ここまで書いておきながら何ですが、そもそも、「カリーニングラード州」ってどこよ?と言う突っ込みが入りそうな感じがしますが、バルト海沿岸にあるロシア連邦最西端で、かつ飛び地です。

地図的には、ココです。

北側をリトアニア・南側はポーランドと接していて、ロシア本土とは接していないと言う場所。

歴史的に言えば、プロイセンであり、東プロイセンの北側が、ソ連領になり、このカリーニングラード州に(南側はポーランド領に)。

カリーニングラード市自体、ソ連政府によって対NATOの軍事戦略にとって重要な場所であり、かつ不凍港でもあるが故に、巨大な軍事施設が設置されていて、50年間に渡って、完全に閉鎖されていた訳だが、冷戦崩壊後、軍事産業が停滞したコトに加え、ロシア本土から飛び地になっているコトが大きな足かせになっており、高い失業率で苦しんだが、リトアニアへの越境審査が簡素化されて以後、経済が成長し始めていると言う状態。

まぁ、あまり多くの日本人が行く場所とは言えないけれども、ある意味、“ヨーロッパ本土から一番近いロシア”な訳ですし、クルシュー砂洲と言った世界遺産があったりするのですが、そこまで一般的に知られている訳じゃないし、“命のビザ”を発給した杉原千畝氏が、その後、在ケーニヒスベルク(現・カリーニングラード)総領事館総領事代理で赴任していたりはするのですけれどもね。

まぁ、ポーランドから陸路でバルト三国へ、ロシア経由で行きやすくなったと言う感じでしょうかね。

それはそれで面白い感じのルートにはなりそうですが。

参考リンク:カリーニングラード州を訪問するための電子ビザについて(在日ロシア連邦大使館)

Sponsored Link



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください