8月末でスターアライアンス脱退!
北欧のデンマーク・スウェーデン・ノルウェーを代表する航空会社である「スカンジナビア航空」が、2024年8月31日で現在加盟しているスターアライアンスを脱退し、9月1日からスカイチームに新たに加盟するコトが発表になりました。
これに伴って、「スカンジナビア航空」のマイレージプログラムであるユーロボーナスの会員は、スターアライアンス加盟航空会社の特典航空券への交換が9月1日からできなくなり、逆に9月1日からスカイチーム加盟航空会社の特典航空券への交換が可能になります。
またスターアライアンス加盟航空会社による「スカンジナビア航空」への特典交換も、8月31日で終了になりますので、それより前にひとまず交換が必要になります(個別で提携関係が維持される場合を除く)。
「スカンジナビア航空」と言えば、スターアライアンスの創立メンバー5社のうちの1社(他はユナイテッド航空・エアカナダ・タイ国際航空・ルフトハンザドイツ航空)。
スターアライアンスから創立メンバーが抜けるのは、今回の「スカンジナビア航空」が初めて。
また他のアライアンスを見てもワンワールドの「カナディアン航空」ぐらいしか例がないかな…と。
再建スポンサーがエールフランスだから
元々、スカイチームへの移籍は前から発表になっていたのですが、今回、時期が初めて明示された感じになります。
理由としては、経営悪化に伴い、再建スポンサーにスカイチーム所属の「エールフランス-KLM」が入ったコト。
スカンジナビア航空、再建計画の結果、スタアラ脱退!スカイチーム加盟へ!
最近、こう言う事例が増えており、LATAMグループはデルタ航空の支援が入ったためにワンワールドを脱退(但し、スカイチームにはまだ未加盟+ワンワールド加盟航空会社との個別提携も多く残っている状態)。
スターアライアンス加盟のアシアナ航空は、スカイチーム加盟の大韓航空が買収する流れ(政府許認可による)。
スカイチーム加盟のエア・ヨーロッパはワンワールド加盟のIAG(ブリティッシュエアウェイズ+イベリア航空などの親会社)が買収予定ですが、こちらはまだ移籍の話が出ていない段階ですが、いずれそうした話が出てもおかしくはなさそう。
今後も、経営再建によっては、アライアンスの移籍が出てきてもおかしくはなさそうですね。
寧ろ、新規の加盟航空会社が頭打ちになっている状態ではあるので、こうした経営再建のプロセスによる移籍は、今後、メインになるのかも知れないですね。
ストックホルム線開設を控えるANAとの関係は…?
ここで気になるのは、ANAとの関係。
ANAはスターアライアンス加盟航空会社ですが、「スカンジナビア航空」が脱退した後も個別提携が行なわれるのかどうか。
特にANAは、2024年度下半期には羽田~ストックホルム線の開設を発表済み。
やはり「スカンジナビア航空」との提携があるコトが大きな意味を持つ路線だと思うので、仮に個別提携が行なわれないとすれば、かなり前途が怪しくなる路線かな…と。
もちろん、ANAとしては個別で提携関係を維持したいでしょうし、全力で提携維持に動くんでしょうし、「スカンジナビア航空」としては、スカイチームには日本の加盟航空会社がないですし、日本国内路線での提携は維持したいでしょうが…
コメントを残す