エルフラ-KLMが支援へ!
デンマーク・スウェーデン・ノルウェーを拠点にする「スカンジナビア航空」。
経営再建を進めていましたが、このたび、再建スポンサーとして、キャッスルレイク・エールフランス-KLM・リンドインベスト・デンマーク政府によるコンソーシアムを選んだコトを発表しました。
コンソーシアムが、新株発行・転換社債などで11億7,500万US$を投資(ローンの借換えを含む)。
株式の保有比率は、
・キャッスルレイク…32%
・デンマーク政府…25.8%
・エールフランス-KLM…19.9%
・リンドインベスト…8.6%
と言う感じで、財務基盤の強化を進めて行くコトに。
但し、再建計画については、各国当局の承認などが前提条件にはなるので、まだまだ予断は許さないところだが、まずは債権に向けて大きく前進したと言う感じでしょうか。
スタアラ創立メンバーが脱退に!
今回の再建計画では、エールフランス-KLMによる支援を受けるコトに。
それにより、「スカンジナビア航空」は、現在、加盟しているスターアライアンスを脱退。
エールフランス-KLMが加盟しているスカイチームへとアライアンスを変更するコトに。
「スカンジナビア航空」は、スターアライアンスの創立航空会社の1つ。
スタアラの創立メンバーの脱退は初の出来事になるから、大きな変化になりそう。
ヨーロッパ圏の航空会社のアライアンス状況は、こんな感じ。
- スターアライアンス
・ルフトハンザドイツ航空
・オーストリア航空
・LOTポーランド航空
・クロアチア航空
・TAPポルトガル航空
・スイスインターナショナルエアラインズ
・ターキッシュエアラインズ
・ブリュッセル航空
・エーゲ航空 - スカイチーム
・エールフランス
・KLMオランダ航空
・チェコ航空
・エア・ヨーロッパ
・タロム航空
・ITAエアウェイズ
・ヴァージン・アトランティック航空 - ワンワールド
・ブリティッシュ・エアウェイズ
・イベリア航空
・フィンエアー
と言う感じになっており、スカイチームは北欧系の航空会社の加盟がなかったので、待望の…と言う感じになりそう。
逆にスターアライアンスは東・北欧系に強みがあったので、これで多少、影響力が弱まるのかな?と言う感じ。
北欧への路線は引き続き多いですが、域内路線と言う意味では。
経営再建でのアライアンス移動は増える?
アライアンスの変更を伴う再建計画。
既に大きな航空会社でアライアンスに加盟していないのは、中東系ぐらいになって来たので、今後は、こう言う形が増えてくるのかなぁ…と言う感じ。
LATAMもデルタ航空支援でワンワールドを脱退しましたしね。
次に動きがあるとしたら、スカイチーム加盟のエア・ヨーロッパとスターアライアンス加盟のアシアナ航空でしょうか。
エア・ヨーロッパは、既にワンワールドのブリティッシュ・エアウェイズ/イベリア航空のIAGによる買収を受けた状態。
アシアナ航空は、スカイチームの大韓航空との経営統合が決定事項(但し、各国の承認手続き待ち)ですしね。
国を跨いだ体力勝負が、これからも増えて行くのかどうか。
そしてそれに伴ってアライアンスが拡大していくのは、どこなのか…
コロナ禍から回復は見せていますが、やはり3年間、経営的には厳しい状況が続いていた訳ですし、まだまだ競争も激しい業界なだけに、今後も予断は許さないのかなぁ…と。
それにしてもアライアンス創立メンバーが抜けるのは、ワンワールドのカナディアン航空以来、2例目ってコトになるかと思うので、やっぱりびっくりですね。
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