タイ・ワチラロンコン国王、ご成婚!
日本が「令和」と言う新しい元号になり、皇位継承に伴う「剣璽等承継の儀」や「即位後朝見の儀」などが行われていた2019年5月1日。
タイのワチラロンコン国王が、スティダー・ワチラロンコンさんと結婚したコトが明らかになり、スティダーさんは、王妃として1日付の官報に記載された。
確かに、お2人は、以前から事実婚状態に入っていた訳だし、全然、不思議な話でもナイ様には思う。
ワチラロンコン国王は、この5月4~6日には、国王の戴冠式が執り行われる訳で、それを控えて、王妃として迎えたと言う方が正しいのかも知れないけれど。
前国王のプミポン国王がお亡くなりになられたのが、2016年10月(詳しくは、『タイ・プミポン国王、死去』)。
思ったよりも長い間、戴冠式が行われないままでいた感じはありましたが、タイでは2014年5月のクーデター以降、軍事政権が続いており、民政移管に向けた総選挙などもあったが故に、なかなか日程が決まらなかったのだろうか?
そうした国内情勢の中で、色々なタイミングを待っていたと言うだけの話なんだろうか?
それにしても、期間が長すぎる感じはしなくもないですが、タイでは別にこれだけ戴冠式までの時間が開いてしまうと言うのは、普通の話なんでしょうかね。
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実は、4度目のご成婚
ワチラロンコン国王の結婚は、実は、これが4度目。
スティダー王妃は、元々タイ国際航空のCAであり、現在は陸軍大将の肩書があるお方な訳だが、最初のご結婚は、ソームサワリー妃。
シリキット王妃の姪に当たり、現在でも王族の一員としてご活躍されている訳だが、お2人目はのスチャーリニー妃は、元々は女優として活動をされており、現在は、アメリカへと移住され、王族籍が剥奪されている(お子様を含め)。
3人目のシーラット妃は、元々、ナイトクラブのダンサーだったお方だが、現在は、出身地に戻り、平民として生活されており、次期皇太子として目されているたった1人のご子息とは、接見や連絡が出来ない話になっているとか。
結構、波乱のある方なんですよね、改めて考えると。
そもそも4度目の結婚と言うのは、日本の現在の王室で考えると、想像出来ない話(かつては側室と言う制度があった訳だから、そのぐらいは考えられる話ではありますが)。
でも、それだけ人として魅力があると言うコトなんだと思う。
ボクなんて、1度の結婚ですら出来ていないのに…
しかも、現在、ワチラロンコン国王は、66歳。
かなりのお歳になられていますが、それでいてこうした決断をされたと言うのは、なかなか出来る話でもない感じがしますし、王妃としては、不確かな事実婚と言う身分ではなく、こうしてしっかりと迎え入れられたと言うのは、宜しかったのでは…なんて思ったりもしますね。
タイ王室も、新しい時代へ
4度目の結婚。
どうしてもそこに焦点が当たるのかも知れませんし、それまでの過程において、人気と言う話では前国王のプミポン国王があまりにも偉大だったと言うのもある。
未だにプミポン国王の肖像画を、バンコクの町中の小さな商店で見掛けたりするぐらいに、敬愛されていた前国王。
もちろん、ワチラロンコン国王の肖像画も街中では見ますけれど、プミポン国王の様な、国民に敬愛される存在に、これからなって行けばいいのですけれどもね。
ただ王妃をしっかりと迎えられ、戴冠式を控え、これでまた新しいタイ王室としての時代が迎えられるのかな…と言う気がしなくもないけれど。
日本も「平成」が終わり、「令和」と言う新しい時代になった。
タイもこれでまた、新しい時代になるんですよね、きっと。
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現代社会における王室の在り方とは…
それにしても…
日本王室は、男系男子での継承に赤ランプが点灯している最中で、大変な渦中にある。
イギリス王室も、ヘンリー王子とメーガン妃が、“これまでの王室にはない”慣例に捉われないスタイルを貫いており、代わり始めようとしている感じがある。
そして、タイ王室もまた然り、である。
やっぱり「現代社会における王室の在り方」と言うのは、どの国も、手探りなのかな…と言う気がしなくもない。
イギリスなんて、エリザベス女王がかなりのご高齢になられている訳だけれども、その後はどうなって行くのか…なんて、つい思ってしまうけれど。
その中で、“象徴天皇”として敬愛を受けた平成の時代の日本の王室のご苦労と言うのは、改めて考えると、コトバに出来ないぐらいの代物だと言うのは、想像に容易い。
実権を何一つ持たないのに、それでいて“象徴”として存在すると言う相反する形でご公務に当たる。
それでいて敬愛を集めると言うのは、陛下だったからこそ出来た話なのかも知れない(だからこそ余計に、これからはゆっくりとされて欲しいモノです)。
激動だった「昭和」を引き継がれての「平成」。
そして、「令和」へ。
日本の王室の姿も、少しずつ変わって行くのだろうけれど、ボク個人としては、やっぱり王室を持つ国に生まれたと言うコト自体は、誇りに思っていたりします。
それが脈々と神事と共に受け継がれていると言うコトに対しても。
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