タクシーが無料で乗れる時代になるか?

日本を旅して高いモノは、タクシー

日本を旅したコトのある外国人に、海外で出会って仲良くなると、決まって聞くのが、

「日本って高くない?特に、宿と移動費」

と言うコト。
実は食事なんかは、安くあげようと思えば安く出来る国。

だけれども、宿代と移動費は、そこそこ掛かってしまう。
訪日外国人向けのレイルウェイパスを使えば、確かに安く移動は出来るし、宿代も10ドルちょいの宿だってナイ訳じゃないけれど。

そう聞くと、フランス人とイスラエル人の半分ぐらいの人は、

「そんなコトない」

と答えてくる気がする。

「ヒッチハイクがかなり容易な国よ」
「野宿しても問題ないし、テントも何処でも張れるから、寧ろ、安い」

何人かにはそう答えられたりもした。

まぁ、確かに他の国よりも、ヒッチハイクはしやすいかもしれない。
都心部を離れれば、確かに野宿やテント泊も問題がない様に思える。

そう考えると、確かに日本の旅は安くしようと思えば出来るのかも…なんて、つい思ってしまうけれど、日本が海外よりも特に高いと思えるのが、タクシー。

GrabやUberと言ったシェアライドが認められていないコトもあって、やっぱりタクシーはちょっと高い。

ってか、GrabとUberなんて、東南アジアではUberが撤退するぐらいまで過当競争が起きたぐらいに白熱していると言うのに、日本ではそれすらままならない。
シェアライドが良いか悪いかはと言う問題はもちろんあるけれど、タクシーと言う業界は、旧態依然とした感じで、価格競争が行われている訳でも、サービス合戦が行われている訳でもナイように思える業態。

人件費を考えると、なかなかそう言う感じにならないのも仕方がないのかも知れないけれど、利用者からすれば、今の金額は、決して、気軽に利用出来ると言うシロモノではない。

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移動を無料にする「nommoc」

そのタクシーの概念を変えるサービスのプロジェクトがスタートしました。

その名も「nommoc(ノモック)」。

分かりやすく“タクシー”と言う既存の交通機関名を挙げましたが、最早、“タクシー”とは言えないと言うのが正しくて、“配車サービス”と言う方が似合っているのかも。

この「nommoc」、どんなサービスかと言えば、目的地まで無料で移動出来ると言うサービス。

具体的には、

  • 顧客情報を登録したスマートフォンアプリで配車
  • 目的地に到着するまでは、社内ディスプレイに顧客情報に基づいた広告などが流れる
  • 顧客はディスプレイを見るだけで、無料で行きたい場所に行くコトが可能に

と言う流れになるみたいです。

YouTubeに公式の動画が挙がっていたので、これを見ると、分かりやすいかと。

AIの技術を駆使して、顧客の行動パターンを分析して、先回りしてスタンバイをしたり、より高い精度で顧客の必要とする情報や欲しい情報を届ける様にもなるみたい。

サービス開始は2019年3月を目指して開発と資金調達を行う計画で、まずは日本初のマッチングサービス「FUNDINNO」を利用して5,000万円の資金を調達。

2019年には福岡・天神地区を中心に試験運用を開始し、2020年を目標に、日本主要都市へと展開し、その後はアジア主要都市から海外市場へと進出する構え。

AIと実サービスを組み合わせ、全方向にWin-Winの関係になる様なサービスであり、これは今後に期待したい所ではある。

nommocの気になる所としては…

気になるとすれば、

・どのぐらいの距離までが乗れるのか
・配車の規模

ぐらいだろうか。

まぁ、最初の内は、さすがに配車の規模は、そこまで大きくはないのかも知れないけれど、5キロは乗れても10キロはダメとかになっても、それはそれで困る感じがあるしなぁ(距離なんて、そもそも分からないし)。

そして、「広告の費用対効果」がどうなるのかと言う所も。

電車なんかでもモニターが付いている車両が増えたけれど、それを見入っている人よりもスマホを見ている人の方が多い日本。
何処まで広告が集まり、その広告に費用対効果が出るのか。
それはAIに基づいて、顧客の興味のある情報を配信するコトで、解決するつもりだろうし、ターゲティング広告を配信するメディアとして、“顧客との接点がある”と言うのが、売りになるのだろうけれど。

また、法令面をどうクリアにするのかも気にはなる所。

海外では一般的なUberですら、日本ではクリア出来ていない壁(シェアライドサービスではないにせよ、タクシーの許認可では無料と言うのは難しい感じがするのだが)。

ただ、サービス開始に向けて資金調達を始めるのだから、さすがにこの辺りは、突破口があるんだろう。

そして、これが成功に向かったら、AI×広告で移動が安くなると言う考え方は、他の交通機関に適応しても良いんじゃない?と思えたりする。

それこそLCCとか、高速バスとかにあてはめても面白い様に思えたりしますね。

「旅×IT×新サービス」的な話はコチラもチェック!

 






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