JAL、10年後に世界500都市へ!

10年後に売上高2兆円の達成を目標に!

JALが2017~2020年度の中期経営計画の更新版を発表しました。

今回、新しく明らかになったのは、10年後の数値目標で、2027年度に、売上高2兆円(2016年度比で55%増)・営業利益2,500億円(同46%増)・株式時価総額3兆円(現状の約2倍)と言う目標を発表しています。

実は2017年4月に、中期経営計画を既に発表しているJAL。

この時は、控えめな(堅実?)計画になっていたコトから、発表直後は、一気に8%も株安になったぐらいであった。

そうしたコトを踏まえてなのか、今回は10年後と言う長期の経営計画を、実際に数値目標を含めて発表した形になっています。

世界主要500都市への乗り入れを宣言!

具体的には、まず銘打ったのが、「世界主要500都市への乗り入れ」。

現状はコードシェア便を含めて343都市なので、150近くを上積みするコトになる。
どれだけが自社便になるのかの発表はなかったが、基本は提携でのコードシェア便を中心に乗り入れ都市を上積みして行くと言う話の様です。

ただ、ワンワールドの加盟航空会社の増加が頭打ちになっているコトや、この1年、“アライアンスに捉われない”提携を模索しているコトから、また新しい提携に向けて動くと見るのが正しいのだろう。

また、現状3割程度の国際線の海外販売比率を50%までに引き上げると言うのもグランドデザインの中に描かれている。

ANAがアジア~北米都市への送客に力を入れているが、JALも追随すると言うコトなのだと思われる。

これらの2つで具体的な部分としては、2019年に北米西海岸の何処かに新規就航を行うコトも併せて明らかになっています。

新規就航都市はシアトル?

現状のJALの北米西海岸への就航都市と言うのは、サンフランシスコ・ロサンゼルス・サンディエゴの3都市に、カナダのバンクーバー。

まぁ、妥当な所としては提携関係にあるアラスカ航空の拠点があるシアトルなんでしょうが、既にANAが飛ばしているコトや、カナダにはなるけれども、既に就航しているバンクーバーにも近いのをどう捉えるか…と言う所が残る。
また、サンディエゴに就航するなど、ちょっと意外性な所を攻めて来る可能性も捨てきれませんけれどね。

かつてはJALもラスベガスに就航していた時期がありましたが、さすがにラスベガスだとビジネス需要が拾えないから、それはさすがにナイんだろうし、ポートランドだと需要はやや弱そうだし。

シアトルならば、アラスカ航空が全米89都市に就航しているので、後発ながらシアトルにハブのある提携関係の航空会社がないANAにも十分対抗できるでしょうし、アメリカ本土の中では、一番日本に近いので、乗り継ぎにも効率的な都市なので、就航の可能性は高いと言えるのかも。

ただ個人的には、まずはアメリカン航空の中南米へのハブでもあるマイアミに飛ばして欲しい感じはありますけれどもね。

機内サービス関係では、2018年度から機内衛星テレビ・2019年度から国内線座席への個人モニターと電源の導入などが図られるとのコト。

またLINEなどを活用して、搭乗客への遅延情報などをタイムリーに伝達するサービスもスタートするコトも発表されています。

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やっぱり控えめなままのJALだけれど…

2020年までで見ると、機材は+2機(国際線+3機・国内線マイナス1機)でしかないので、この数年でそこまで大きく急激に変化すると言うコトは見られない感じにはなる。

数字を伸ばすのは、2020年の羽田の発着枠拡大次第と言う感じに読めなくもない。

なので、実際に名前が挙がった新規の就航都市も、“2019年に北米西海岸へ就航”とだけなのだろう。

あくまでも営業利益率10%と投資利益率(ROIC)の9%以上と言うのは堅持する方針でもあるし。

別に2017年に発表した中期計画の目標を、大きく引き上げた訳ではない(売上高は2020年度で+1,000億円にはなっているんだけれど)。

それでも、JALもANAも自社運航便があまりにも少なすぎると思うので、つい期待してしまう自分がいるんだけれどもね。

中国本土もそんなに就航都市が多いとは言えないし、ANAがカンボジアなどに近年、就航しているのに比べ、東南アジアですらまだまだ弱含みのJAL。

お隣韓国の大韓航空やアシアナ航空が、どんどん路線を展開しているのに比べると、JALもANAも拡大するスピードはかなり遅い状態。
しかもANAが自社グループとしてLCCを持っているのに対して、JALはジェットスタージャパンに出資をしているだけと言う状態。

JALは財務体質としては立ち直ったけれども、規模と言う意味では、かなり弱くなった感じがある。

やっぱり経営破綻での空白になった時間は、路線展開と言う意味では大きかったのかな…と思う(もちろん、財務が一気に改善したコトや、経営改善・社員のモチベーションと言う意味においては、必要なコトでもあったんだけれど)。

時に大胆になれるか。

それを楽しみにこれからの10年を見て行きたい所ではあります。





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