案外、内政不安定な所にいましたね、多分。
昨日のジンバブエでのクーデターとも兼ね合いがあるのですが、“もし、自分が今のタイミングでジンバブエにいたらどうするのか”と言う話。
ジンバブエのクーデターの記事はコチラ↓から(あくまでも記事執筆時点の情報です)。
ハイパーインフレも経験したジンバブエで政変か!?
かつて旅をしたジンバブエ。 “ハイパー”を越える程のインフレを起こした「ジンバブエドル」を通貨に持っていた国である。 どれぐらいのハイパーインフレかと言えば、何と言っても世界最高数字紙幣と言えるであろう「One Hundred Trillion」ドル紙幣と言うモノすら刷られていたぐらい。 100万がOne Million。 10億がOne Billion。 1兆がOne Trillion。 …
そんなに今まで、危険な旅をしている訳じゃない。
他人から見れば、“充分、危ない”と言うか、“危なそうに見える場所に行く”とは思われているみたいですけれど。
それでも、何回かは“危ないかもなぁ”とか、“内政の不安定化”に巻き込まれたコトがあります。
具体的に振り返ってみると…
■2004年のパキスタン南ワジリスタン紛争において和平協定破棄でアメリカ軍が侵攻
→カイバル峠のみならずカラコルムハイウェイ封鎖で、ラワールピンディ―に閉じ込められる
■2005年のボリビア第2次ガス紛争
→全土で道路封鎖によりラパスから身動き出来ず。さらに当時のカルロス・メサ大統領辞任→議会拒否→大混乱
■2010年のニジェールクーデター
→隣国マリのガオにいたが、国連軍が治安安静化の為に動き回る
■2016年のウズベキスタン初代大統領で独裁者であるイスラム・カリモフ死去
→同国に入るがタシュケントは完全道路封鎖で入れず右往左往
ぐらいでしょうか。
ん?
それだけあれば充分って??
でも、さすがに内戦レベルの話とかはないですね。
コソボ紛争だとか、スリランカ内戦合意直後だとか、“あらかじめ分かっている”と言うケースならもう少しあるんですけれど、旅の最中のタイミングで出会うなんてのは、なかなかナイ訳です。
まぁ、2005年のボリビア第2次ガス紛争なんかは、すり鉢状のラパスから外に出るバスが皆無で、物資供給もビミョーな感じになり始めたのに加え、ダイナマイトが幾らでも手に入るお国柄なので、良い状況ではなかったですけれど。
それでも、タイミング悪く出会ってしまう時は、出会うモノ。
テロが日常化して来ている今、何処で何をしていても、何かが起こる危険性と言うのは、あるモノですからね。
万が一、そう言った事態に遭遇した時の対処について考えてみようかと。
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当たり前ですが、コレは鉄則。ただ度合いにもよるかと思う。上記で挙げた2005年のボリビア第2次ガス紛争で、最初にカルロス・メサ大統領が辞意を表明した時なんかは、大統領官邸に行きましたモン、18時のテレビ中継に合わせて(→出来る限り、避けましょう!!)。
ウズベキスタンでカリモフ大統領が死去した時も、まだ道路封鎖が行われているタシュケントに突撃しましたしね。
それでも人への破壊兵器がある場合は、絶対に近付かない。
それは鉄則でしょうね。
大使館に状況確認をする
何かあった場合に、とりあえず頼りになるのは、まずは日本大使館。自国民の保護活動も領事の役目の1つなので、状況確認ぐらいならば、応対してくれます。
ボリビアの際は、状況確認に行きましたし、その他にもイエメンでも大使館に治安情勢の確認には行きました。
最近だと、たびレジと言うシステムがあり、登録しておくと滞在国家で何かあった場合にメール配信などが行われるので、元々不安定な地域へ訪問する際は、登録しておいてもイイかと。
大使館の人と旅先で知り合いになると、とりあえず、開口一番で“たびレジ、登録して下さいね”と言われるぐらい。
ただ日本大使館の情報網と言うのは、そんなに精密じゃないのも特徴の様に、個人的には思っているので(こんなコト書くと失礼でしょうが)、アメリカ発の情報やTwitterなどを組み合わせるといいかと。
例えば、今回のジンバブエにおけるクーデターでも、
#Zimbabwe: U.S. citizens in Harare are advised to remain at home or in their accommodations on Nov 16. If you must go out, use caution & travel during daylight hrs. U.S. Embassy temporarily closed for all non-emergency services on Nov 16. https://t.co/SsbbQ9hD9O @usembassyharare pic.twitter.com/6p6HaNqV9a
— Travel – State Dept (@TravelGov) 2017年11月15日
の様にアナウンスがあったり。これを見る限り、日中は外出しても大丈夫的にも読み取れますよね。
しかも、このぐらいの英語ならば、何となくでも分かる訳ですし。
地元の人と仲良くなる
コレが一番強いです。ただその場合は、必ず“複数の人”と仲良くなって情報を得ておくのが大切かと。
ウズベキスタンの時なんかも、辺りの現地民に聞きまくってましたし(道路封鎖などはタクシーの兄ちゃんが一番状況を把握しています)、ボリビアのガス紛争の際も、道路封鎖の抜け道を教えてくれたのは、現地の人。
そんなリアルタイムで細かい状況は大使館やWebサイトにはなかなか出てこないですから。
結局の所、最後の最後で身を守るのは、正しい情報と自分自身。
情報収集が少しでも遅れたらアウトなタイミングももちろん、ある訳です。
命に別状はなくても、タイミングが遅れたが故に逃げ遅れた…なんてコトだって考えられる訳で、旅先では色々とアンテナを張り巡らせておきたい所ですね。
まぁ、危なさそうな国には、そもそも近寄らないと言うのが、一番なんですけれども、そもそも。
因みに一番困った&不安だったのは、9.11の時。
友人とカンボジアにいたのですが、当時はWi-Fiもないしインターネットもほぼナイ状況だったので、とにかく情報がなく。
全く関係のない国にいたのですが、そもそも友人の帰りの航空会社がノースウェスト(現・デルタ航空)でアメリカ系キャリアだったので、飛行機が飛ぶのかどうかすら全く分からない状況で、お手上げになった記憶が…
どうしてもっと世界は平和にならんのやら…
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