【選挙】各党の観光政策を読む(野党編)

昨日の与党の観光政策に対して、今回は野党の観光政策について取り上げてみます。
ってか、あくまでも解散時における野党と言う扱いではありますけれどもね。

んで、さすがに出来て間もない党は、政策の中身があまり描かれていないので…と言う部分がありますが。

立憲民進党の観光政策

・ギャンブル依存症に対する膨大な社会コストを生じさせるカジノ解禁に反対をする

→さすがに出来て間もないからか、具体的な政策についてはほぼ語られず…なのが残念。
あと、直接的に関係があるかはビミョーですが、地域の公共交通の活性化についての項目がありましたが、特に、内容については描かれておらず。

日本共産党の観光政策

・刑法で犯罪として禁止されて来た賭博行為の解禁は許せず、地域に貢献せず、ギャンブル依存症を増やすだけのカジノ導入に反対する
・2020年までに外国人国立公園利用者数を年間1,000万人に倍増させる政府計画は、かつてのリゾート法における乱開発などの課題整備について反省もないままで、自然破壊になる恐れがあり、環境保全と両立した事業への転換を求める
・リニア中央新幹線の工事を止め、建設計画の是非について検証し、中止を含めた見直しを行う
・利用者の安全軽視なライド車導入などの規制緩和に反対する
・首都圏空港の更なる増便ありきを改め、空の安全・住環境を優先させる
・地域住民を置き去りにする民泊解禁や、大規模開発ありきの訪日外国人誘致政策より、住民・地域・観光客を優先する政策への転換を図る

→IRは反対。リニア中央新幹線も反対しているのは、共産党のみか。許認可の問題はあるが、JRが単独ででも建設すると言うモノに対して、どこまで反対出来るのか。また羽田や成田の増便も反対を謳っており、全体的に規制緩和や観光政策については反対の意見がほとんどで民泊も反対姿勢。他に、全国の鉄道路線の廃止の反対も謳っている。
また、政策に対して、各分野別でまとめているのは共産党ぐらいの様な気がしなくもない。ただ、観光分野は多岐にわたるので、その分野別のまとめが全然、生きてこないんだけれど(笑)。

社民党の観光政策

・カジノ解禁に反対すると共に、カジノリゾート開発推進法(IR法)を廃止
・里山/棚田など、原風景や地域に深く根ざした文化の保護

→IRは反対。逆に言うと、これぐらいしか観光にまつわる政策が取り上げられていない。前身である日本社会党から長い歴史を有していて、ポッと出た政党じゃないんですけれどもねぇ…

geralt / Pixabay

希望の党の観光政策

・民泊などシェアリングエコノミーの推進
・東京オリンピック・パラリンピックを契機として、ユニバーサルデザイン/バリアフリーの都市づくりを図る

→発足間もないからかほぼ政策の内容についてはナイ状態。折角、小池百合子東京都知事が党の代表になっているのだから、オリンピック・パラリンピックと併せた政策をもっと謳って欲しかったけれどなぁ。
一応、都民ファーストの方は、都議会選挙の公約としては、“訪都外国人旅行者数2,500万人の実現”を掲げていましたが、希望の党としては、国政政党なのでスルー。

日本維新の会の観光政策

・観光インフラの拡充(空港・都市型民泊など)
・2025年国際万国博覧会の大阪誘致とリニア中央新幹線の大阪同時開業を目指す
・シンガポール型統合リゾート(IR)を実現する為の法制度の整備
・オリンピックに向けて空き家を活用し、ホテルにかわる都市型民泊を可能にする規制改革を行う。
・地方空港の選択と集中を行い、国際ハブ空港の機能を強化し、空港民営化を推進する

→IRは賛成。基本的には規制緩和路線。国際ハブ空港の機能を強化し…となると、関空はおざなりになる気がするのだが、それでいいのだろうか…とふと思ったりしたけれども、地方空港の選択と集中となると、伊丹空港は、廃港出来ないだろうし。ただ空港民営化を含めて、全体的に規制緩和路線が一番強い気がしました。

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全体的に、政府・与党側は満遍なく観光政策についての記述があるのに比べ、野党側は、そこまで…と言った印象を受ける感じなのは、やっぱり野党としての特性上、与党に対抗すると言う意味があるからなのでしょうか。でも、観光産業を、新しい日本の産業の柱に…と意気込むぐらいの政党は、見当たらない感じがしなくもない。

ただ、かつては観光産業に関する記述なんてモノは、基本的になかった訳だから、随分と進歩したと言うべきなのかも知れないけれども。

立憲民主党の政策については、コチラから
日本共産党の政策ダイジェストについては、コチラから
社民党の衆議院選政策については、コチラから
希望の党の政策については、コチラから(PDF)
日本維新の会のマニュフェストについては、コチラから(PDF)

と、同時に、まず肝心なのは、“投票に行くコト”なんですけれどもね。

世界を旅していて、まだまだ自分たちの声を選挙によって届けられる国と言うのは、そこまで多くはなく、しかも、これだけの政党があると言うのも、日本ならではのコト(それが良いか悪いかはさておき)。

なので、投票には行きましょうね~!!





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