ボストン連邦地裁、ジェットブルーによるスピリット買収を不認可!

航空券の上昇に繋がる恐れと判断!

アメリカ・ボストンの連邦地方裁判所が、「ジェットブルー」による「スピリット航空」の買収を認めない判決を出しました。

今回の買収は、「ジェットブルー」が38億USドル(約5,100億円)を投じて完全子会社化すると言う内容のモノ。
「スピリット航空」の株式を1株当たり33.50USドルで取得すると言う計画でした。

米ジェットブルー、スピリット買収で業界5位に浮上へ!

これに対して、連邦地方裁判所は、「スピリット航空」の買収に伴い、航空券価格が上昇し、消費者に不利益が生じると判断し、買収を却下と言うコトに。

元々は、「フロンティア航空」を傘下に持っているフロンティア・グループ・ホールディングスが、「スプリット航空」との合併を計画。
それに対抗する形で「ジェットブルー」が名乗りを上げ、買収合戦の形になったと言う流れでした。

 

トップ集団に食い付いていくには必須の買収だったが…

統合後の新会社は、機材数は2社合わせて458機を保有し、さらに新機材も300機以上を発注すると言う米国内でも有数の規模を誇る会社になる予定でした。

年間の利用者数も約7,700万人に及び、シェアも9%を確保できるので、業界5位を狙う位置に。

ハブ空港で重なっているのも、オーランド国際空港とゴートローダーデール国際空港の2ヶ所ぐらいなので、かなり広がりを見せそうな感じでしたが、「ジェットブルー」はLCCよりも高級志向のサービスを志向していて、マイレージプログラムも開設していますし、シートピッチもLCCより広く、無料手荷物取り扱いなども実施しているのに対して、「スピリット航空」は超格安航空会社志向でしたから、両社の組み合わせは似て非なるモノでも。

ってか、「スピリット航空」を買収しようとしたら、「フロンティア航空」以外ならば航空券の代金は値上がりするのでは…?と。

「フロンティア航空」が買収しても、競合がなくなる訳だから、安くなる要因はゼロと思うのだが…

米航空業界は、既に「アラスカ航空」による「ハワイアン航空」の買収が発表済み。

こうして買収によって大きくなってきた歴史もあるので、今回も統合が承認されると思っていただけに、ちょっと意外かな…と。

実際、「スピリット航空」が保有する発着枠の一部の売却も発表済みでしたしね。

果たしてこの後、どう言った動きになるのか。

また「フロンティア航空」が動いてくるのかな…?

今後の経営展開には、大きな影響

仮にこれが実現していれば、

・大手3社(アメリカン・デルタ・ユナイテッド航空)
・サウスウエスト
・アラスカ+ハワイアン航空

とジェットブルー+スピリット航空と言う陣営になる感じでしたが、認められないとなると、今後の「ジェットブルー」の動きが気になるところ。

後発で規模を大きくはしてきましたが、それでもやはり先行する航空会社とは、規模が引き離されているのは事実。

さらにサウスウエストは、財務的にも揺ぎない状態ですし、対抗していくのは至難の業のようにも。

ただ別に経営が悪化している訳でもないから、また1つずつ路線を増やしていく感じになるのかな。

個人的には「ジェットブルー」みたいな感じの航空会社が日本にも増えて欲しいんだけれどねぇ…

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