プラグドアが吹き飛ぶが、乗客乗員は無事!
2024年1月5日17:00ごろ(現地時間)、ポートランド発オンタリオ行きのアラスカ航空1282便が、飛行中、機体後部左側のプラグドアと呼ばれる非常口部分や、内装の一部が外れると言う事故が発生した。
該当便はそのままポートランドに引き返し、乗客171名と乗員6名は全員、生存しているが、数人が医師の診察を必要とする様なけがを負った。
事故が起きた機材はボーイング737-9型機(ボーイング737MAX 9)。
2023年10月31日に引き渡された機体されたばかりだった。
2024年1月8日には、ボーイング737-9型機の検査の詳細が示されたMOM(マルチ・オペレーター・メッセージ)がボーイング社から発行されたコトが明らかになっているが、引き続き、FAA(アメリカ連邦航空局)とNTSB(運輸安全委員会)による調査が行われる見込み。
FAAは、ボーイング737-9型機の一時運航停止を命じる緊急耐空性指令を発出。
この緊急耐空性指令は、米国籍の航空会社・機材が対象になるのではなく、米国領土内で運航する期待が対象になり、約171機に影響を与える見込み。
既に同型機を使用しているユナイテッド航空でも、ボルトの緩みが事件後の検査で発覚していますが、どれだけ波紋が広がるかは、まだ未知数。
不具合が多い737MAXシリーズ
現時点で、ボーイング737MAXシリーズを日本の航空会社が保有している機材はゼロ。
ANAとJALならびにスカイマークは、ボーイング737MAXシリーズを発注しているが、3社ともに737-MAX 8での発注(スカイマークはリースと737-MAX 10での納入の可能性もアリ)。
ただ世界的に見れば、事故が起きたアラスカ航空を始め、ユナイテッド航空、コパ、アエロメヒコなどが導入済みですし、ターキッシュエアラインズも導入済みと言う感じになっており、今後も続々と導入が進むはずだった機材。
ボーイング737MAXシリーズで見れば、737MAX 8が2018年末と2019年初めにインドネシア沖とアディスアベバ郊外で墜落事故を起こした。
どちらも飛行制御ソフトウェアの欠陥が原因で、その後、1年半以上に渡って修正と安全性のチェックが実施されたシリーズ。
運航が再開されてからも、何気に電気系統の不具合などの問題が発生しているのだが、ここまで事故が多いと、ホントに安全性が担保されている機材なのだろうか…と、思ってしまう。
今回の事故は、まだ離陸直後の上昇中だったコトから、高度が低めだったので、ドアが吹き飛んでも機内と機外の気圧差がそこまで大きくはなかったコトと、乗客全員がまだシートベルトを着用していたコトで、乗客乗員が機外に吹き飛ぶと言う事例がなかったのは、本当に幸いだったとしか言いようがないけれど…
設計を一からやるべきタイミングでは…?
世界的なメーカーであるボーイングの主力機材の1つ。
何だかここ数年、冴えない感じしかしないが、航空機材の不具合は旅客にとっては安全性に直結するコトなだけに万全を期して欲しいとしか言いようがナイのだが、ホントにどうなっているのやら。
今回の事故は、まだ引き渡しから間もない機材なだけに、経年劣化などは考えられない。
そう考えると、構造的な不具合と言えるのだろうか。
調査がしっかりと行われ、対策が取られるコトを願ってやまないけれど、そもそももう設計を一からやり直した方がイイレベルになっているのかもなぁ…とも。
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