いよいよラマダン!ってか、ラマダンって何?ツラいの、それ?

そもそもラマダンって?

今日か明日か明後日かには、ラマダン(ラマダーン)に突入するイスラム圏。

ラマダンと言えば、「断食」。

そう言うイメージな訳だけれども、そもそもラマダンは、イスラム暦での9番目の月の呼び名。

そして、コーラン的には「斎戒」せよと書かれているモノ。
「断食」だけでなく、色々なコトを慎み避けるコトが呼び掛けられていて、その中には、

・夫婦間の性行為(日中の)
・喫煙

なんかも含まれていたりするんですよね。

冒頭で、“今日か明日か明後日か…”と書いたけれども、ラマダン(断食)がいつから始まるかと言うのは、実は不確か。

そうと言うのも、ラマダン(断食)の開始と言うのは、“新月”が確認された時点で決まるから。

つまりは、“新月”が見えなかったら、始まらない。

何とも悠長な…と言う気がしなくもない。

21世紀にもなり、日本では平成の世が終わったと言うのに、“新月”が見えなかったら始まらないし、国によって開催が少しずれる可能性があると言うのも、悠長。

そして、それは「新月観測委員会」と言うメンバーの、肉眼によって行われるのが、常だとか。

「新月観測委員会」って…

何かもうちょっと他にネーミングはナイんか?と突っ込みたくもなるけれど、この「新月観測委員会」によって、新月が確認されると、正式にラマダン(断食)の開始時期が決定するんだとか。

日本にも少なからずムスリムがいる訳ですが、「新月観測委員会」は、日本にもいらっしゃいます。

で、しっかりと観測を毎年されている訳ですが…

驚くコトに、日本に「新月観測委員会」が発足したのが35年前らしいのですが、発足以来、1度も日本で新月を観測出来たコトがナイんだとか。

なので、日本でのラマダン(断食)は、日本に一番近いイスラムの国であるマレーシアの「新月観測委員会」にいる日本担当者に尋ね、協議を行うんだとか。

ってか、1度も観測出来ていないと言う事実が驚愕です。

日本での「新月観測委員会」。

実は去年のケースで言えば、日没時には既に月が地平線に沈んでいる訳で、見える訳がない。
そして日本の「新月観測委員会」も、日没時に既に月が沈んでいるのを知っている。

だけれども肉眼で確かめようとすると言うのは、「味があるじゃないですか」だそうな。

見えない新月、見ようと奔走 ラマダン決める「新月観測」に密着 – withnews(ウィズニュース)

イスラム教を信じる人たちにとって、とても大切なラマダン(断食月)について、日本の各イスラム団体が「日本は17日に始まる」との宣言を15日夜に出しました。一度、断食入りが宣言されれば、1カ月間は日中の飲食を一切せずに、信仰を深めます。肝心の断食入りは、住んでいる土地で「新月」が見えるかどうかで決まり

詳しくは、この記事に書かれているのですが、こうして日本でもラマダン(断食)の開始を観測されているんだなぁ…と思うと、ちょっとかわいらしさすら感じてしまいます。

ってか、東京都庁に登って観測されているのですね…
「新月観測委員会」に対して、結構、地味ですな(笑)。

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旅人は免除だけれど、そもそも店がやってない!

が、やっぱり旅をしていてラマダン(断食)と言うのは、気になる所。

だって日中はご飯が食べられないし、水分も飲めないですからね。

もちろん、12歳ぐらいまでの子供・妊婦・生理中の女性と共に、旅行者も免除の対象にはなるのですが、やっぱり周りの人が断食をしている中で、もぐもぐとご飯を食べられるのは気が引けます。

そもそも観光客がとても多い場所以外だと、お店自体がやっていなかったりしますからね。

モロッコでラマダンを考える | now here,no where

今週の土日は代々木公園で ブラジルフェス。 今年で代々木のブラフェスは11年目だけれども、案外、何度も行っていたりします。かつてはジョルジ・ベンが来たりしましたしね(オリンピックの開会式にも出る位の超大物スーパースター)。 7月開催になってからしばらく経ちますが、最近はブラフェスが夏の始まりと言う感じも… モロッコフェスとかがあってもおかしくないのになぁ …

モロッコに行った時、“青い街”として知られているシャウエンでラマダン入りしましたが、正直、シャウエンは観光客も多く訪れる町なので、そんなに影響ないだろう~みたいに思っていたのですが、ほぼ日中はお店が閉まっていて、寧ろ、旅人も強制断食状態でした。

元々、1カ月続く断食月ですが、最初の方しか滞在する予定じゃなかったので、やりたいなぁ…なんて思っていたので、別に良かったけれど、やっぱり現地の人と一緒に“参加する”と言うのは、面白い行為。

そこに宗教心がなかったとしても。

ただ…

タバコだけは止められなくて、部屋の中で隠れて吸っていましたけれども。

日中の断食。
“ツラいモノ”だと日本を出る前には思っていたけれど、それはそれで面白い体験だったし、日常を振り返るタイミングにもなった感じ。

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テロが増えるタイミングだったりもする

そんなラマダン(断食)。

イスラム過激派組織のISILなどは、過去にこのタイミングに合わせて、テロを呼びかける声明を出していたりします。

2018年だって、幾つかの国でテロがこのタイミングで起きているのも事実で、近年はこの1カ月前後に多くのテロ事件が発生していたりする。

どうしてこのタイミングなんだろう…と、フツーに思う。

日常から信仰心が篤い人の多いムスリムですが、この「聖なる月」ほど、信仰心が高まる1ヶ月はナイ。
だからこそのジハードなのだろうが、日本人の感覚としては、そこが信じられなかったり。

どこに行けば安心。

最早、そう言う時期ではない。

信仰と文化と政治をそれぞれが尊重し合える日が、いつか来るんだろうか…

今年のラマダン月は、何事もない1ヶ月であれば良いのですが。

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