鉄道の乗車ポイント制度って、何気に各社が導入しているけれど、どこまで貯めている人がいるんだろうなぁ…と、ちょっと思ったり。
まぁ、そもそもがっつり貯める!よりも、知らない間に貯まっているって感じなぐらいが良いのかも知れないけれど。
グループポイントと乗車ポイント制度開始へ!
関東の鉄道大手「相模鉄道」が、2024年3月、相鉄グループの共通ポイントサービス「相鉄ポイント」と乗車ポイント制度の「相鉄ポイントマイル」をスタートさせるコトを発表しました。
グループのポイント「相鉄ポイント」
まず「相鉄ポイント」。
こちらは相鉄グループの共通ポイントサービス。
具体的には、相鉄グループの「ジョイナスポイント」とそうてつローゼンの「ウェルカムカードポイント」を統合する形。
- 利用可能施設…
・相鉄ジョイナス・星天qlay・ジョイナステラス二俣川・相鉄ライフ・港南ダイバーズ
・そうてつローゼン(そうてつローゼン川崎アゼリア店・そうてつローゼンみろく寺店を除く) - ポイント有効期限…最終利用日から2年間(自動延長)
- ポイント会員資格…最終利用日から2年間の利用ナシで自動退会(ポイント失効)
- 貯め方…
・相鉄ジョイナスなどグループ各商業施設…110円(税込)で1ポイント
・そうてつローゼン…200円(税抜)で1ポイント - 使い方…
・1ポイント=1円で、ポイントサービス実施店で利用可能
現在、ジョイナスポイント・ウェルカムカードポイントを利用中の場合は、「相鉄ポイント」に切り替えるコトで、貯まっているポイントは継続して利用が可能。
「相鉄ショッピングセンター公式アプリ」「そうてつローゼンアプリ」「相鉄Styleアプリ」にポイント会員登録機能・会員証などが搭載される予定。
鉄道乗車ポイント制度「相鉄ポイントマイル」
つづいて「相鉄ポイントマイル」。
こちらは相鉄線に乗車するコトで貯められる乗車ポイント制度。
- 対象者…
・事前に「相鉄Styleアプリ」に登録した「PASMO」で相鉄線を利用したで対象外例(下記記載)を除く方 - マイル付与の条件…
・同一月内に、同一運賃区間を10回以上利用すると、乗車運賃の3%、20~29回の利用で5%、30回以上の利用で8%のマイルを付与
・モバイルPASMO・Apple PayのPASMOの利用の場合は、利用回数に関わらず、乗車運賃の3%のマイルを付与
・小児の利用は、利用回数に関わらず、乗車運賃の50%のマイルを付与
・相鉄線と相鉄バスを、同日に同一カードで利用すると10マイル付与(大人・小児ともに1日最大10マイル) - マイルの利用…
・相鉄Styleアプリで相鉄ポイントに交換…1マイル=1ポイント相当として、100マイル単位で交換が可能、10%の上乗せアリ
・セブン銀行ATMでPASMOへのチャージ…1マイル=1円相当として、1マイル単位で交換が可能(交換手数料88マイル) - マイルの有効期限…最終利用日から2年間(自動延長)
- マイル会員資格…最終利用日から2年間利用ナシで自動退会(マイル失効)
対象外なのは、定期券区間内での利用、Suicaでの利用、相鉄鉄道全線1日乗車券などのフリーパスでの利用。
「相鉄ポイント」へ交換すると、10%分の増量が無条件であると言うのと、小児の利用の場合は、50%分のマイル付与と言うのが大きいですね。
相鉄カードやフレッサインは蚊帳の外?
いよいよ相鉄グループも、グループポイント制度の導入。
さらに乗車ポイント制度も併せて導入するコトに。
ただ珍しい(?)のは、「相鉄カード」は対象外と言う点。
フツー、鉄道会社でこうしたグループポイントを導入すると、自社クレジットカードで貯められるポイントも、グループポイントになりそうなモノですが、「相鉄ポイント」がスタートしても、「相鉄カード」で積算出来るのは、Vポイントのまま…と言うコトに。
まぁ、Vポイントは使い道も豊富なポイントなので、利用者としては、相鉄グループに縛られない現行のままの方が、ベターなのかも知れないけれど、グループとしてはどうなの?と言う気がしなくもない。
「相鉄カード」の発行元である三井住友カードとの契約的なモノが起因しているのかな?
もしかすると、新たに「相鉄ポイント」が貯められるクレジットカードの発行があるのかも知れないけれど、仮にそうした新しい提携カードが出てこないのであれば、魅力は半減かな…と言う感じも。
またグループのホテル業態との組み合わせもナイのは、ちょっと残念だったり。
相鉄グループの中では、沿線外(海外にも展開している)まで展開しており、知名度的にも広い「相鉄フレッサイン」とかへの「相鉄ポイント」の展開もナイ。
グループのポイントプログラム…ではあるけれど、決して、グループ全体を網羅するポイントプログラムじゃない。
そんな感じ。
東京都心への直通運転をスタートさせ、知名度をどんどん広めて行く過程にある相鉄なので、どうせんらば、もっとグループ各社を網羅する様なプログラムにして行けば良かったと思うのですがね。
まずは沿線から…
グループポイントや乗車ポイント制度としては、後発に入る部類だと思うので、もっと幅広い体系にすれば良かったのに…と、言いたくなる。
ってか、グループの知名度を上げるチャンスだと思うんですけれどね。
なぜ、そうならなかったんだろう…と思うけれど、今後に期待…と言う感じでしょうか。
またグループ内だけで完結せずに、マイルなど他のポイントに繋がるような動きになれば、また大きく変わるような気はするけれど、その構想があるのかどうか…
まぁ、鉄道系のポイントプログラムで、航空系マイルに繋がるのは、航空系と提携カードがある会社が主なので、なかなか厳しいのかも知れないけれど。
ひとまず、地域内を主眼に当てたポイント制度の新設で、まずは地域の魅力・地域力をグループ力に結集して行こう…と言う流れなんでしょうね。
小児50%分のマイル積算なんかは、その表れって気がします(単に小田急への対抗と言うのも考えられるけれど)。
ただ…
やはり都心部での知名度が劣る相鉄線なだけに、このグループポイントの新設を機に、なにかもっと知名度を高めるような戦略があっても良かったのになぁ…とは、思ってしまうかな。
コメントを残す