仙台~出雲線運休で仙台撤退に!
静岡や名古屋(小牧)をベースにしている「フジドリームエアラインズ」(FDA)が、2024年1月8日を以て、仙台~出雲線の運航を終了するコトが発表になりました。
仙台空港発着のFDA路線は、現在、1日1往復の出雲線のみなので、今回の運航終了で仙台空港から撤退と言うコトになります。
仙台~出雲線は、2018年4月20日に開設。
同時にFDAとしては初の仙台線でした。
また出雲空港線も、静岡~出雲線も2024年1月9日以降は冬期運休に。
これによって出雲空港発着路線も名古屋(小牧)~出雲線の1日2往復のみの運航に縮小するコトになります。
仙台は需要もありそうな感じなのに…
FDAは現在、東北地方には仙台空港以外にも花巻・山形・青森線がありますが、中国地方は出雲空港のみなので、ちょっと寂しくなりますね(とは言っても、静岡線は単に冬期運休ですけれどね)。
仙台線なんて、一番、需要がありそうですが、花巻・青森発着路線は小牧・神戸線、山形発着路線は小牧・新千歳線と複数の路線があるのに対して、現状、仙台空港は出雲線のみと言うのが、やっぱりネックになっていたのかな…と。
せめてFDAの路線が多く集まるか人口基盤も大きい小牧・神戸・静岡・札幌(新千歳/丘珠)ぐらいの路線が1本でもあれば、また違った感じになったのかも…ですが。
逆に言えば、1路線1日1往復程度で、小型機での運航となると、なかなか空港の拠点を維持するのも苦しいと言う感じなのかな?とも。
現在、FDAで1日1往復しか便が飛んでいないのは、他に鹿児島空港があるだけですしね。
まぁ、1つの空港に対して幾つもの路線を集めた方が、より効率的な動きになれるのは、間違いないでしょうが。
それにしても、仙台ならば人口基盤もあるし、今後の展開も各都市への路線開設が望めそうな気がしますが、無理して存続させて耐えるよりも、他の路線へソースを集中させた方が良い局面だと判断したのでしょうね。
また需要が高そう=競合他社が既に存在していると言うコトでもあるので、そこに真っ向からぶつかるよりも…と言う判断なのかも知れませんね。
FDAの価値は、やはり既存の路線があるところに入って行くと言うよりも、地方間を結んでいくところにあると思いますしね。
今後、どう言う展開があり得るのか
一時、路線網を拡大し続けていたFDA。
小牧発着路線もかなり増えましたし、丘珠にも就航するなど、かなり独特な展開をして来たけれども、今後はどうして行くんでしょうね。
個人的には、地方発着の国際線にも打って出て欲しい感じがありますけれどね。
特に、JAL/ANAはもう成田・羽田発着路線ぐらいしかやって行く気がなさそう。
ピーチで地方発着の国際線の可能性があるのは、台湾線ぐらいでしょうか。
FDAは確かに機材が小さいので、色々と制約もあるでしょうし、近距離国際線と言っても、日本~韓国路線なんかは、韓国のLCCがどこの地方空港にも就航している中で、戦っていくのは苦しいモノがあるでしょうが、いつか実現して欲しいなぁ…と言う感じ。
まぁ、その為にもまずは国内線でしっかりとした収益を…と言う感じなのかも知れないけれど。
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