現行より1ランクの値上がり!
「JAL」が、2023年10月1日以降の発券分から、国際線の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を引き下げるコトを発表しました。
現行の燃油サーチャージは、8月1日発券分以降の改定から比べると、1段階上がった状態になりました。
このところ、下がり基調だっただけに、ちょっと残念な感じはしますね。
ひとまず、改定後の燃油サーチャージは、こんな感じに。
区間(日本発・片道) | 現行 | 改定後 |
韓国・極東ロシア | 2,900円 | 3,500円 |
東アジア(韓国・モンゴル以外) | 7,100円 | 8,400円 |
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 9,200円 | 11,000円 |
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 15,000円 | 17,900円 |
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 18,400円 | 21,300円 |
北米・ヨーロッパ*中東・オセアニア | 28,800円 | 33,400円 |
*ヨーロッパ内での乗継便に、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)/フィンエアー(AY)・イベリア航空(IB)が運航するJALコードシェア便利用の場合は、区間ごとにビジネスクラスは40USD・エコノミークラス32USDが必要
「JAL」の場合、燃油サーチャージは、シンガポールケロシンの市況価格2ヶ月間の平均を、同じ期間の為替レートの平均を円換算して出した金額を基に決定すると言う形になっていますが、今回の対象期間で見てみると、2023年6・7月のシンガポールケロシンの市況価格は、1バレルあたり平均94.59US$(前回は93.12US$)。
ここに平均の為替レート1US$=141.20円(前回は135.35円)を乗じ、シンガポールケロシン市況の円貨換算額は、13,357円(前回は12,604円)。
改定前はゾーンGでしたが、1ランク上がってゾーンIになるコトに。
このところ、小幅ですが下落が続いていたのですが、次の改定で燃油サーチャージは値上がりと言うコトになりました。
今回は為替レートの影響が大
今回の改定は、シンガポールケロシン市況と言うよりも、寧ろ、為替レートによる影響が大きい感じですね。
市況価格は、平均93.12US$が平均94.59US$と、ほぼ変動がナイ(もしくは誤差レベルの差異)のに対して、平均為替レートが、1US$=135.35円から141.20円になりましたから。
この差額が響いた感じ。
まぁ、10月以降の発券分なので、この年末年始の旅行については、早々と9月中に決め込めって感じでしょうか。
もちろん、マイルを利用して燃油サーチャージが掛からない航空会社の特典航空券に交換すると言うのであれば、別に今回の改定はスルーしてもOKな話ではありますけれどね。
市況価格がそこまで変動を見せておらず、平均で100US$を下回るレベル。
なので、今後も当面は、同様に推移するとすれば、やはり鬼門になるのは為替ですかね。
おりしも、中国では不動産大手の「恒大集団」が破産法の申請を行ったばかり。
約48兆円もの負債を抱えると言われており、これがどのように日本の経済・為替に影響してくるのかは、まだまだ読めないところ。
仮に影響が大きくなればなるほど、為替には響いてくるでしょうし、やはり旅程が決まったら、9月までに予約・発券するのが吉なのかなぁ…とは思いますが。
高値圏から抜け出す日が来るのか…
お盆休みなども出国ラッシュがあり、久々に海外へと旅立った人も多いかと思いますが、燃油サーチャージの高止まりと言うのは、そうした流れに釘を刺す状態。
一時よりも確かに安くはなったと言えども、まだまだ高値圏。
特に北米・ヨーロッパまで行こうとすると、片道30,000円以上が別途、必要になる訳で、往復すると60,000円。
若い世代なら、もう手が出せないレベルと言っても過言じゃないし、社会人でも単身ならば何とか…かも知れないけれど、家族旅行ともなると、もう無理!と言いたくなるレベル。
さて、これがこの先、もっと気にならないレベルにまで下がるコトはあるのかな…
なんて、一抹の不安を覚えたりもしますね。
早く高値圏から抜け出してくれるコトを願うばかりではありますが。
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