ファミマ、フランチャイズ契約満了でタイ撤退!
大手コンビニエンスチェーンの「ファミリーマート」が、タイ国内から撤退するコトが明らかになった。
これはファミリーマートとタイ流通大手のセントラルグループとのフランチャイズ契約が満了を迎えたコトによるモノ。
契約満了については、
急激な経営環境の変化を受けて、両社が協議した結果
との理由が各種報道で明らかになっているが、既にタイ国内にある既存のファミリーマートについては、セントラルグループ傘下の小型スーパーマーケットである「トップス・デイリー」ブランドに切り替えがスタートしており、今後は、店舗サイズが既存店の2倍に当たる250~350平方メートルでイートインスペースや駐車場を備えた店舗を増やしていく方針とのコト。
ファミリーマートは韓国事業からも撤退を余儀なくされており、今後、海外戦略の立て直しが必要になって来る感じ。
もうセブンイレブンが独走状態
そう言えば、バンコクに行っても、最近、あまりファミマを見なくなったなぁ…と思っていた。
と言うか、もうセブンイレブン一強。
あまりにもセブンイレブンの店舗網が多すぎて、右を見て左を見たらセブンイレブンがあるレベルにまでなっている。
正確なタイ国内のブランド別コンビニ店舗数は不明だが、
- セブンイレブン…13,433店舗
- ロータスー・ゴー・フレッシュ(ロータスエクスプレス)…1,852店舗
- ビッグCミニ…1,153店舗
- ファミリーマート…448店舗
- ローソン108…154店舗
- トップス・デイリー…108店舗
『Estimated number of convenience stores in Thailand as of September 2022, by chain』より
と、セブンイレブンがダントツの店舗網で桁が違う状態。
一時、ファミマも1,000店舗を越える店舗網があったのだけれども、失速し、半減以下にまで店舗数が縮小していると言うのも関係があるのか。
それともセブンとの差が広がりすぎて、最早、太刀打ちできないと感じたのか。
それとも、ファミマの親会社は伊藤忠商事。
その伊藤忠商事は、タイではCPグループと資本提携をしている状態。
このCPグループはタイ国内ではセブンイレブンを経営している財閥なので、資本と提携関係が乱れているコトに嫌気がさした可能性もありますね。
タイ国内のファミマは、最初は直営で進出したモノの、2012年にセントラルグループとの合弁に切り替わり、2020年に合弁会社株をセントラルグループ側に売却しているので、資本的な関係は切れていると言うのも、渡りに船だったのかも。
ファミマの海外戦略は、どうなる?
個人的には、国内ではファミマユーザー。
まぁ、JALマイル派ですしね。
ただ国内でもやっぱりセブンイレブンは強い。
海外でもセブンイレブンに勝てている状態の国は、なかなかナイ。
こうした中で、タイからもファミマが撤退。
ほぼバンコク市内中心部でも見るコトがなくなった感がある中で、もっと対抗策が早めに打てなかったのかな?とも思う。
もちろん、合弁相手との関係性もあるのでしょうが、ここまで差が開いてしまうと、もう手遅れなんだろうなぁ…と。
ファミマのタイ撤退。
そろそろファミマとしても、海外戦略の練り直しが必要なタイミングなんでしょうね。
戦略の見直しと同時に、日本のQRコード決済が海外のファミマなどでも使える様になるとかしてくれないかなぁ…
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