キャセイ、上半期決算が一気に黒字転換へ!

42億6,800万香港ドルの黒字を計上!

香港を代表する航空会社の「キャセイパシフィック航空」が、2023年度上半期の決算を発表しました。

これによると、最終損益が42億6,800万香港ドル(約791億1,002万円)を計上。
前年同期は、49億9,900万香港ドルの赤字だったので、黒字に転換しただけでなく、大きく収益を伸ばしたと言うコトになります。

キャセイパシフィック、2022年上半期決算は、赤字縮小でやや持ち直し!

旅客収入は、前年同期の20億6,800万香港ドルから250億1,300万香港ドルと大きく伸ばすことに成功。
旅客集は、33万5,000人から780万人に激増。
そして座席使用率も59.2%から87.2%と大きく改善するコトになり、これらが大きく寄与した形になります。

  2023年上半期2022年上半期前年同期比
総売上高百万香港ドル43,59318,551+135.0%
純損益百万香港ドル4,268▲4,999+9,267
一株あたりの損益香港セント61.5▲82.3+143.8
一株あたり配当金香港ドル

貨物部門は、コロナ禍以後、ずっと伸びていましたが世界的な航空貨物市場の低迷を反映して、前年同期比で11.6%減の110億741万香港ドルに(前年同期は121億4,800万香港ドル)。
貨物搭載率は、75.8%から63.8%へと下落。
1トンの1キロメートル輸送あたりの収入は、5.72香港ドル(同2.76香港ドル)と、こちら69.7%の増加に。

貨物搭載率などは減りましたが、有償貨物トンキロ(RFTKs)は83.0%の増加。
総トン数も前年同期比で23.8%増の651,000トンに。

 

経営体制も大きく変化!

元々、経営状態が悪化している中で、コロナ禍。
特に香港は、中国との制度上、大きく航空路線が制限される結果になり、「キャセイパシフィック航空」グループも、大きく影響を受けるコトに。

その中で、LCCの「香港エクスプレス航空」をグループ傘下に収め、「キャセイドラゴン航空」(旧・香港ドラゴン航空)を本体に吸収するなど、攻めと守りの経営体制を打ち出し、ポストコロナに備えて来た感じでしたが、一気に収益的に改善すると言う流れに。

まだまだ国際線は戻って来ていない状態ですし、中国への観光客や中国からの観光客が戻って来ている状態でもないですが、ここまで戻してくるとは…と言う感じはしますね。

ただ実際のところ、どうなんでしょうね。

どこまで香港への旅客が戻って来ているんだろう…と言う感じはする。

と言うのも、かつては中国へのゲートウェイとしても存在感があったけれど、今やそれもナイ状態ですしね。

個人的に、香港にはまだまだ魅力がある街の1つだとは思っているけれども…

キャセイの次の一手は、どんな感じか?

世界の航空業界が、一気に経営的には盛り返した感じになっているけれども、キャセイは、この先、どう動いて行くんだろうなぁ…と言う感じもある。

香港も対抗馬として「香港航空」があるけれど、経営環境が悪化している海南航空グループとして元気がない状態だったけれど、そこに「グレーターベイ航空」が始動した状態。

中国政府に従うしか他がナイと言うのは、コロナ禍と香港騒乱の中ではっきりしましたが、それが吉と出るのか、凶と出るのか。

次の一手が、まだまだ見えてこない状態。

まぁ、ようやく黒字転換した状態ですからね。

さて…
どうなんだろう…

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