南アフリカ航空、長距離路線運航再開へ!まずはサンパウロ線から!

経営再建中の南ア航空、長距離路線運航再開!

経営難で2019年末から経営再建プロセスを開始。
コロナ禍で2020年3月には全便の運航を停止。
2021年5月から、短距離路線のみで運航を再開している「南アフリカ航空」。

南ア航空、約1年半ぶり運航再開!今後は、国内+近隣諸国のみの運航へ!

2023年10月31日からケープタウン~サンパウロ、11月6日からヨハネスブルグ~サンパウロ線の運航を再開するコトを発表しました

「南アフリカ航空」による長距離路線の運航は、ロンドン・ヒースロー路線を2012年に運航を休止してているので、それ以来と言うコトになります。

なお、サンパウロ側の空港は、グアルーリョス国際空港(GRU)を利用する形。

南アフリカ航空|ブラジル線
  • SA0226 ケープタウン12:55→サンパウロ16:35|火・土曜日運航
    SA0227 サンパウロ18:05→ケープタウン06:40(翌日着)|火・土曜日運航
  • SA0222 ヨハネスブルグ11:20→サンパウロ16:15|月・木曜日運航
    SA0223 サンパウロ17:45→ヨハネスブルグ07:45(翌日着)|月・木曜日運航

経営再建と同時に、ケニア航空との提携を開始した「南アフリカ航空」。

ケニア航空はスカイチーム。
南アフリカ航空は、スターアライアンス。

アライアンスがねじれた感じになるので、もしかしたらアライアンスを含めた改変があるのかな?と思っていたりしましたし、そもそも国際線を大きく縮小させたのでスタアラの加盟要件を満たしていないのでは?と言う感じでした。
ってか、経営再建と同時に、47機から6機にまで保有機材も減らしてしまいましたしね。

保有機材6機と言うのは、一時は、関空線も運航していたのがウソのように思えてしまうレベルです。

そうした大幅な縮小を経て、ようやく長距離路線の復活ですね。

 

希薄なアフリカ~南米線

それにしても、長距離路線の再開が、まずブラジル路線とは…と言う感じ。

どちらかと言えば、ブラジルよりもまずはロンドン線だろうな…と思っていただけに、ちょっと意外感はありますね。

アフリカ~南米は航空路線網が弱く、TAAGアンゴラ航空・エチオピア航空ぐらいなのかな?と。
昔は、マレーシア航空も飛ばしていたのですけれどね。

さすがにエチオピア航空を利用するとなると、南アフリカまで南下してしまったら、かなり北上する形で戻らなければならないですし、TAAGアンゴラ航空だとアンゴラのVISAがネックになるので、気軽に…って感じでもナイですしね。

こうして南アフリカ航空が飛ばしてくれると、世界一周をするとして南アから南米へと移動しやすくなりますね(そもそもその需要が限られているとも言えますが)。

逆に、アフリカ~南米路線が少ないからこそ、今回、運航再開なのかな?と言う感じも。
ロンドン線は、ブリティッシュエアウェイズとヴァージン・アトランティック航空が飛ばしているので、どうしても競合関係になってしまいますし、ヴァージンとはマイルを含めた提携が残っていますしね。

ただ保有機材数をかなり縮小した結果、長距離路線を飛ばせる機材も、激減しているので、これから長距離路線を再び増やしていくのかどうかは、不明。

別に直行便に限らなければ、ヨーロッパからならば、中東系のエアラインも豊富なので、それらとも競合してしまいますしね。

ひとまず、今回のブラジル線のように競合があまりないところから無難に攻めて行こうと言う感じなのかな…?

赤字の元凶は根絶できたのか?

それにしても…
コロナ禍以前から経営状況の悪化が伝えられてはいましたが、ここまで保有機材数を激減させるとは…と言う感じでした。

だって南アフリカと言えば、やはり南部アフリカでは大国。
その筆頭の航空会社でしたし、国内にヨハネスブルグ・ケープタウンと言った大都市もあるので国内線も運航できる国でしたからね。

傘下にLCCのマンゴエアも持っていたし、対抗するLCCのkululaもそこまで大きくはなかったですし、英語圏と言うコトで、海外からの観光客だって多い訳ですし。

なので、そもそも経営破綻した理由は、どこにあったのでしょうね。

ランドの下落。
原油価格の上昇。

航空機材の最新鋭機への置き換えが遅れたが故に、低燃費化が進まなかった。

こうしたコトから、長距離路線での赤字。
それに対する経営陣の責任感のなさ(ホントにトップがめまぐるしく交代していましたしね)。

まぁ、そんな感じなのでしょうが、今回、赤字の元凶になっていた長距離路線の再開は、どこまでその元凶に対応した結果なのだろう…とも。

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