大江戸温泉物語と湯快リゾートが、経営統合する方針へ!

共通項の多い大江戸温泉と湯快が統合へ!

まだ正式なプレスリリースが出た訳ではないですが、温泉宿泊施設を運営している「大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ」と「湯快リゾート」が、2024年春にも経営統合する方針を固めた模様です。

両社の親会社が合併し、新会社を設立する方針。

大江戸温泉物語は、現在、全国に39施設。
湯快リゾートは、現在、30施設。

どちらかと言えば、湯快リゾートは西日本に強く、大江戸温泉は、満遍なく…と言う感じだが、香川でニューレオマワールドの運営も手掛けていたりします。

どちらも独立での経営が行き詰ったホテルを買い取り、リニューアルを行い、バイキング形式の食事に力を入れた温泉施設を手掛けている共通項があるのに加え、ローンスターファンドの傘下にあるので、経営統合を行った上で、間接部門の統合や業務の省力化を進めて行く考えなのだろう。

現時点で正式なプレスリリースは出ていないので、どちらのブランドを残すのか。もしくはブランドをそれぞれ残すのかは未定。

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どの価格帯を攻めようとしているのか

低価格路線でありながら、温泉施設。
さらにバイキング料理…と、コスパを狙った施設が特徴的な両社。

だが、今後の先行きはどうなのだろう…

独立経営がとん挫した場所を買い取っているが故に、施設の老朽化は待ったなしな状態。

もちろん、リニューアルなどを行っているので、見た目にはそこまで古さは感じないのかも知れない。
ただバリアフリーであったり、ちょっと使い勝手が悪くなって時代にそぐわない施設もあるだろう。

今後は、それらの維持費が高くなるコトが、容易に想像できる。

大江戸温泉物語は、TAOYAブランドへの切り替えを適時、行っており、高単価路線へも踏み出しているほか、“プレミアム”と題して、この春~夏にかけて3ヶ所の施設をリニューアルしているが、この辺りも単価を上げて行く戦略が見て取れる。

ただ元々、支持を集めていたのは、低価格路線。
チェーン展開していても、それぞれの施設が居ぬきで買い取っただけに、なかなか統一したモノも出来にくいのに加え、売りのバイキング形式の料理も、地産地消の動きがより求められるようになってくると、大規模なグループでのスケールメリットは剥がれ落ちて来るでしょうし。

お得感がある価格設定と言うのが、難しいところにはなりそう。

またこれはホテル業界に共通する話ではあるが、人材確保も急務。

この先の展望が、そこまで明確に見えている訳じゃないようにも思う。

ただ両社共に共通項の多い状態。
まぁ、組み合わせとしてはベストな組み合わせと言えるかもしれないですね。

ファンドとしてはゴールが近い?

また今後は、インバウンドの獲得についても、もっと狙って行かなければならなくなるのは、明白。
その辺りも、どこまで幅広い支持が得られるようになるのだろう…と言う気はしますね。

今回の経営統合の話は、大江戸温泉物語の資本が、それまでの米国の投資ファンドであるベインキャピタルからローンスターグループに移り、湯快リゾートと同じになったと言うのが、きっかけなのは明らかでしょう。

ベインキャピタル、大江戸温泉物語の全株式を売却!

つまりは、規模を拡大させ、収益を安定化させ、そろそろファンドとしてはゴールを目指して行きたいと言うコトなのでしょう。

企業の合併で1+1が2になるコトは、あまりないように思うけれど、今回の話は、案外、2に近くなるんじゃないかな?と言うのが、正直な感想。

それぞれのブランドを残さず、片寄せ(もしくは新ブランドで統一)すると、幾つかエリアとして重複するところは出て来ますが、それも統廃合する訳でもないでしょうし。

ただ…
ファンド主体の統合なので、先行きがそこまで見えてこないかな…と言うのは、正直な感想だったりはしますけれどね。

低価格帯であり、家族連れでも行きやすい両社なだけに、その良いところを潰さずに進んで欲しいな ぁ…と言う感じ。

逆に低価格帯の施設が多いから、どこまで高値で売り抜けられるのかは、ちょっと疑問符ですけれどもね。

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