ZIPAIRもスプリングもピーチも、資本金を1億円に減資へ!

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LCC各社も続々と資本金1億円に減資!

JALの子会社であるLCCの「ZIP AIR」と「スプリング・ジャパン」。
ANAの子会社であるLCCの「ピーチ」。

このLCC3社が共に、資本金を1億円に減資するコトを決定しました。

これは資本金が1億円になるコトで、中小企業として扱われ、税法上でメリットがあるコトから。

既に「スカイマーク」「エア・ドゥ」「ソラシドエア」も出資金を1億円に減資しており、中小企業になっていて、これに続く形になりました。

まずJAL系の2社。

「スプリング・ジャパン」は、効力発生日を3月14日とし、資本金を209億円から一気に1億円に減資。
資本準備金は149億円から1億円に。

2021年3月期決算は、純疎遠気が75億4,133万円の赤字で、創業以来、連続で赤字経営が続いており、2021年3月末時点での債務超過額は50億4,795万円でした。

一方の「ZIP AIR」は、効力発生日を3月31日とし、資本金を90億円から1億円に減資。
資本準備金も90億円から1億円へと減らすと言うモノ。

2021年3月期の決算では、40億2,377万円の赤字で、資本金・資本準備金は89億円ずつ合計178億円減少するコトになるが、これらは「その他資本剰余金」へと振り返るコトに。

ANA傘下の「ピーチ」は、効力発生日を3月30日とし、資本金75億1,505万円を1億円へと減資。74億8,500万円の資本準備金はゼロにするコトが決定。

2021年3月期の決算では、295億500万円の純損失を計上しており、これはコロナ禍の影響が出始めてからは3期連続での赤字となっていました。減少する資本金と資本準備金は、「その他資本剰余金」へと振り返る。

ジェットスターとスターフライヤーは?

JALもANAも共にポストコロナを見越しての動きで、財務の健全化を図ると言うのが目的でしょう。

賃貸対照表の振り替えと言う感じで、業績にも影響がある訳ではないですしね(税法上は意味があるけれど)。

ただ大手2社の傘下にあるLCCが揃って同じタイミングで減資すると言うコトになりましたね。

逆に、減資しないで残っているのは、LCCだとJAL系の「ジェットスタージャパン」。
そして他には「スターフライヤー」ぐらいでしょうか。

ジェットスタージャパンは、他にも株主がいるコトから、その調整も必要と言うコトでしょう。

スターフライヤーの方は、上場しているので、減資ではなく第3者割当増資で資本を厚くしているのですが、上場企業だと幾つか選択肢が他にも出てくると言うコトでしょうね。

ただコミットライン契約・シンジケートローン契約では財務制限条項として、

・経常損益を2期連続赤字にしない
・期末純資産額36億円以上以上
・期末有利子負債が130億円未満

と言うようなモノが付与されている状態。

この内、期末有利子負債についてはクリアしそうだけれども、経常損益の赤字と期末純資産については、コロナ禍のオミクロン株の流行による交流手控えにより赤信号が灯っているようにも思うので、また次の一手が出てくるのかも知れないですがね。

 

立ち直りが早いのは、どの航空会社?

オミクロン株の流行で、ようやく立ち直りかけていた需要に冷や水が掛かった状態。

そうした中でも、次の一手に行動を移すために、まずは減資。

そうするコトで、財務負担の軽減と健全化を実施。

で、どのタイミングで、再び、需要が戻って来るのか。

結局のところ、そこに尽きる話。

国内線の運航がある「ピーチ」。
国内線の運航はなく、国際線だけの運航だが、貨物の取り扱いがある「ZIPAIR」。

減資をした後での立ち直りがより速いのは、どちらなのやら…

大手2社のJAL/ANAは、ようやく立ち直りの兆しを見せて来ただけに、LCC各社もそろそろそれに続きたいところでしょうが…

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