AOC取得で丘珠線開設に向けてスタート!
新潟空港を拠点に、新規就航を目指している「TOKI AIR」(トキエア)。
このブログでも、2~3回だけですが取り上げたコトがある新規参入を目指す航空会社の1つ。
新潟発のトキエア、初号機を受領!年度内に就航を目指す!
このたび、2023年3月31日に、国土交通省東京航空局(TCAB)からAOC(航空運送事業許可)を取得したコトを発表しました。
また同時に、初便の開設予定も、以下の通りで発表になりました。
- 就航時期|2023年6月30日予定
- 路線|新潟~札幌(丘珠)1日2往復
- 使用機材|ATR72-600型機
ひとまず初便としては、本拠地である新潟~丘珠を結ぶ路線への就航を目指すコトに。
使用機材のATR72-600型機は、1クラス72席を持つ機材。
1日2往復での開設となっていますが、これは毎日運航ではなく、ひとまず週4日間の曜日運航であるコトも明らかになりました。
無事、初便が開設されるコトになると、独立系の航空会社としては14年ぶりの出来事。
地方から地方へ。
日本の空に新しいネットワークができるコトになりそうです。
丘珠・仙台線が年内にも開設へ!
既に使用機材であるATR72-600型機は、2機ともに「トキエア」への納入が済んでいる状態で、飛行訓練が順次、行われている段階。
ホントに開業まで間近になった感じですね。
ひとまず初便としては新潟~丘珠線ですが、この先、計画に挙がっている路線としては、新潟~仙台・中部・神戸の合計4路線。
2路線目は、新潟~仙台線の開設を目指しており、2023年内にも開設される計画で、それ以降に、中部・神戸線の開設を計画している状態。
北海道・東北・中部・関西。
4路線が全て開設されると、かなり新潟空港からの利便性も高くなる感じがありますね。
既に地方~地方を結ぶ空の便としては、フジドリームエアライン(FDA)などがありますが、JALとのコードシェアがあり、背後に鈴与グループが存在するFDAに対し、今のところ、「トキエア」は先行する航空会社との提携は発表されておらず、背後にも大きなグループの存在もないので、どこまで財務的に耐えられるのか…が勝負にはなりそうですが。
「トキエア」に対しては、新潟県も11億6,000万円の融資を2023年8月の補正予算案に計上するなどの支援を盛り込んでいて、「トキエア」としても2023年度は10億4,000万円の赤字を見込んでいるが、2024年度には黒字に転換すると予測。
新潟空港発着路線は、70%の搭乗率を想定している状態ですが、原油価格なども高止まりする中で、どこまで資金繰りに余裕を持たせられるのか…と言う感じもしますね。
新しい地方発の流れが生まれるか?
今まで幾つかの会社が、新規で航空業界に挑んでは、初便を開設できずに終わってきた日本の空。
そこに新しい風を吹き込むコトになるのは、間違いなさそう。
ただ実際に、今後の経営はどうなんだろう…と言う気にはなります。
少なくてもそこまで容易に黒字化ができるんだろうか…とは、素人目線では思ってしまうけれど。
基本、スタートしたばかりの航空会社だと、行き詰まるのは資金繰り。
航空業界って、装置産業なので、機材をリースで回すとしても先行投資が大きな業界ですからね。
スタートしたばかりだと、どうしてもスケールメリットもありませんし、知名度も薄いですからね。
ただそこを乗り越えれば、また新た強いネットワークの形成に向かえる訳ですが。
新潟発着路線を整備した後には、佐渡空港への就航も計画にある「トキエア」。
また新しいビジネスモデルを作れるかどうか。
仮に成功したら、日本の空(特に地方発着で)が次の世代に向かう可能性が出てくるんですがね…
コメントを残す