Airbnb、絶好調で通年で黒字化!その理由は、どこに?

Air bnb、通年では初の黒字化!

民泊仲介では最大手格の「Airbnb」が、2023年2月14日に2022年10~12月期決算を発表。
これによると、売上高が19億200万US$(約2,530億円・前年同期比24%増)に達し、純利益も同5.8倍の3億1,900万US$に。

予約数は、8,820万件(前年同期20%増)。
この内、海外旅行での予約に絞ると49%増で、アジア太平洋地域だけが、コロナ禍以前に当たる2019年の水準に戻っていないとのコト。

この結果、2022年12月期は、通年としては初めて最終損益で黒字を確保するにまで業績を急回復させました。
通年での売上高は83億9,900万US$で前期比で40%増。
前期は3億5,200万US$の赤字だった最終損益は、18億9,300万US$の黒字に。

コロナ禍で大きな影響を受けた「Airbnb」。

社員の約1/4に当たる1,900人を削減したほか、民泊仲介事業などの中核事業に経営資源を集中させるために、動画制作などの事業からも撤退。

だが、今回の単年度収支黒字化を受けて、再度、民泊仲介以外への事業拡大を示唆しました。

2023年1~3月期の売上高も、前年同期より16~21%増の17億5,000万~18億2,000万US$になる見通しで、引き続き、好調を維持しそう。

地方の大きな家を数週間から月単位で借りると言ったトレンドから、旅行者が大都市での短期的な滞在などにトレンドが移行して来ているとのコトだが、28日以上の長期滞在は、第4四半期での予約宿泊総数の21%を占めていて、この数値は前年同期とほぼ同等。

コロナ禍でテレワークが世界的にも促進されたが、それと旅行需要の回復とがうまく重なったと言う感じなのかも知れない。

ただ大都市での短期的な滞在にトレンドが移行すると、長期滞在よりも平均的な単価が下がる傾向になる。
「Airbnb」も2023年は、単価が軟調になるとの予測で、今後、価格・経営などの舵取りの難しさはより複雑になって行くのかも知れないですね。

検索アップグレードも功を奏した?

それにしても…

「Airbnb」が単年度で黒字化…ですか。

ただ波に乗っただけでなく、「Airbnb」は2022年5月に検索のアップグレードを実施していたりする。
今までは、“日付”・“場所”で検索…と言う感じだったのが、“サーフィン”・“ログハウス”などのテーマに加え、“最高の眺め”などのイメージでの検索が可能になった。

ただ単に宿泊すると言う存在から、旅・宿泊施設の持つ魅力で検索を可能にしたとも言える。

これがどこまで功を奏したのかは、まだ分からないけれど、今までの“場所”で検索すると、どうしてもエリアは集中してしまいがち。
そうなると宿泊機会の損失にも繋がりかねないけれど、テーマで検索をすると、少し遠い場所でも泊ると言う人は出て来るでしょうから、エリアの分散化にも繋がるし、高単価の維持にも繋がりそう。

そう言ったアップデートをしっかりコロナ禍でも行なった。

それが次に繋がった…と思いたいなと、改めて。

逆に、日本の旅行産業はコロナ禍で何をしていたのか。

それがそろそろ問われ始める時期になりそうな気がしますね。

航空業界や鉄道業界は、コロナ禍での動きも目立っていたけれど、宿泊産業や検索ツールとかはどうなんだろう…と。

あくまでも“Go To トラベル”ありき。
その後は、“インバウンド”ありきになるのであれば、やっぱり「Airbnb」のように、ちゃんと次のステップに向けて準備を行なってきた企業には勝てないよなぁ…と。

利用してこなかったのは、食わず嫌い?

民泊。

個人的には、ちょっと苦手。

距離が近すぎるイメージがあって…

昔、旧ユーゴ圏を旅したとかは、フツーに“Sobe”とか泊まってましたけれど(要するに民泊)、中央アジア・タジキスタンのブルンクルで民泊した時とかも記憶に残っているし、まだ記事にしていないけれど、先日、バンコクでも民泊して来たけれど、やっぱりとても印象に残った宿泊になった。

だから、食わず嫌いなんだろうなぁ…と、今更ながらに思う。

もうちょっと視野に入れてみようかなぁ…と、ちょっと改めて思ったり。

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