成田空港、ターミナル集約構想が明らかに！

3つのターミナルを1つに集約？

「成田国際空港」を運営している成田国際空港会社（NAA）が、現在、3箇所に分かれている成田空港の旅客ターミナルを、1つに集約させる構想を明らかにしました。

これは千葉県庁で開かれた県・周辺市町などとの意見交換会で提示されたモノ。
特に、実現の時期などは未定で、具体的な案も本年度中に取りまとめると言うような内容ですが、今後、B滑走路の延伸やC滑走路の新設などの計画もあり、旅客が増えるコトに備えて行く方向の中で出てきた話だと思われます。

現状の成田空港の主要なスペックは、こんな感じ。

まぁ…
確かに1タミは、かなり古くなってきた建物だし、2タミだって、供用開始から時間は過ぎている感じは否めない。

1箇所に集約させてしまった方が利便性が高いと判断したのでしょう。
まぁ、詳細が未発表であり、ひとまず構想を明らかにしただけなので、どう言った内容のモノになるのかは、現時点では不明ですが、実現に向かうとすれば、成田開港以来になるレベルでの工事にはなりそうですね。

国際線同士の乗り継ぎも重要な成田

成田空港。
都心からもやや距離があるコトもあり、かつてハブ機能を有していたデルタ航空も羽田へと移動した。

だけれども、未だに日本を代表する空港。
3タミの供用が開始された時に、年間30万回の発着枠に対応したが、まだ新規の路線開設が相次いでいるし、羽田の発着枠が頭打ちな状態なのを考えると、今後も就航が増える可能性がある空港。

羽田は都心に近いだけあって、関東圏への需要を拾いやすい空港。
国内線も充実しているので、羽田を経由して日本各地へ…と言う流れも組みやすい。

一方の成田の現状は、LCCからの需要を拾うと共に、国際〜国際、つまりは北米〜東南アジアの需要を拾っていて、これが伸びている状態。

ターミナルが3つに分かれているコトで、この国際線乗り継ぎ客が不便になっていると言うのは、確かな話だと思う。

まだ同一アライアンス内であれば、ターミナルも同じなコトがほとんどだし、発券も1枚だろうが、別々の航空券で手配をしている場合で、ターミナルを跨ぐと、やはり不便。
LCCからの乗り継ぎは、基本的に別々の航空券での手配になるだろうから、LCCが伸びている状況だと、やはり不便感は高まっているのかも知れない。

ターミナルを集約すれば、保安設備もかなり集約できると言うのも利点なのだろう。

ただ今の規模でこれからも旅客が増えていく前提なのだとしたら、1つに集約するコトで、ピークタイムの混雑に対応できるのかな？と言う疑問は残る。

ターミナルを絞って、ウイングで広げていく方が拡張性は高いのは事実だけれども。

ただここまで発着が多い空港のターミナルを1つに…となると、かなり大きな規模になりかねず、逆に、不便な感じもする。

タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港とか、歩く距離がかなり…になっていますしね。

そう考えると、1・2タミの改築（改修ではなく）は必要でしょうが、ターミナル間を結ぶ交通を整備する方が、理に適っているようにも思う。
成田も羽田も、結局、そこが不便なところなので。

でも結局、3タミができたのが2015年。
拡張したのが2022年。

そこから全然、日が過ぎていないのにこう言った話が出てくるというのは、日本の空港にどれだけ長期的なビジョンが欠如しているのかが分かると言う話に思えてしまうのですけれどもね。

そう言う点では、しっかり国策として空港行政を行っている国が羨ましいなぁ…と。

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ターミナル改築が必要なのは、事実

まだあくまでも構想が語られただけ。
どう言った内容になるのかすら不明ですが、ターミナルの改築は必要な状態なのは確か。

特に第1ターミナルは、空港ができて以来、使っているターミナルになるので、さすがに幾らリニューアルを行っていると言えども、古さは否めない。
ってか、第2ターミナルなんかも、（特に）サテライトは天井も低く、ちょっと暗い感じもしますしね。

ただ第3ターミナルは、仮に1つのターミナルに集約すると言っても建設には時間がかかりますし、簡素に建設されていると言えども、まだ日も浅く、ちょっともったいない感じはするけれどな。
新ターミナル建設をきっかけにして、ターミナル使用料が値上がりする可能性も否めないですし。

そもそも成田は、新滑走路・既存滑走路の延長などやるべきコトも多く残っていますし、誘導路の整備も終わった訳じゃないし、先にやるべきコトも残っている感じがあるから、どうなるのかなぁ…と言う感じ。