宇都宮ライトレール、2023年8月開業が濃厚へ!

[temp id=2]

14.6kmを2023年8月に一気に開業へ!

宇都宮市と芳賀町で工事が進められている「宇都宮ライトレール」。
開業時期は当初、2022年3月の予定だったが、宇都宮市内の県道と国道の交差点架橋工事が予定の工期よりも遅れたコトやコロナの影響・地下埋没物の補償問題などがあり、開業延期が発表されていましたが、宇都宮市と芳賀町間で、2023年8月中には優先整備区間として宇都宮駅東口〜芳賀・高根沢工業団地間の14.6kmを開業させるコトで合意した模様。

工事が遅れていたために、宇都宮市としては、完了している区間での部分開業も視野に入れていた模様だが、予定より約5ヶ月の遅れで全線開業を目指すと言うコトに。

工事の遅れに伴う整備費用の増加は、特にナイ模様だが、そもそも2014年度時点の総事業費は約458億円と見られており、それが現在は約684億円にまで膨れている状態ではある。

既に車両については、全17編成が車両基地へ納入されており、お披露目も済んでいる状態。
車両の愛称も「ライトライン」で決定している。

完成すれば、既存路線の延伸や改良などを伴わない、全くの新規路線としてのライトレールとしては、日本初の事例。
また路面電車という観点で見ても、開業時点で路面電車が存在していなかった都市への軌道法に基づいた路線が新規で開通するのは、1948年の富山地方鉄道伏木線(現在の万葉線)以来となる出来事。

西側延伸は県教育会館まで!

まだ関係者感での合意なだけで、正式な発表が出た訳ではないが、ほぼこのスケジュールで間違いはなさそう。

世界的に見れば、LRT・路面電車の有効性と言うのは、再認識されている状態だが、日本では、なかなか新規で…となると足踏み状態が続いているのが実情で、この流れを変える可能性がある路線。
確かに工期の遅れはありましたが(そもそも市が発表した当初の予定よりは、もっと前の開業だった訳ですしね)、このぐらいの遅れは、新規の路線建設としては想定内だとも思いますしね。

「宇都宮ライトレール」は、今後、宇都宮駅西側への延伸を目指しており、市としては、

・桜通り十文字
・護国神社
・宇都宮環状道路
・東北自動車道
・大谷観光地付近

までの5案を発表。
その後、桜通十文字付近までを都心部の活性化を目指して整備する方針を「都心部まちづくりビジョン」で定めていたが、県教育会館(約4.5km)までの延伸を目指すコトを、今回、決定。

この区間が開業すれば、ある程度の高校への通学はLRTで賄えるコトになるので、劇的に宇都宮の交通事情が変化しそうな予感はしますね。
またその後の路線延伸を目指すにしても、先行開業としては悪くなさそうな気もするし。

ただ現在、宇都宮市内の交通を担うバスとは、棲み分けが難しそうな感じもしますけれど、その辺りをどう考えているのだろう…とは。

都市にビジョンがあれば、成功しそう…

宇都宮市でのLRT。
日本でも富山からスターとして、路面電車を見直そうと言う風潮が出ているのは事実。

ただ富山で上手く行ったのは、そもそも市内を走る路面電車があったコトもあるが、それよりもコンパクトシティを行政側が打ち出したと言うコトもあるのでは…と思う。

車・郊外から、人口規模に見合った繁華街へ。

そうした流れの結果のLRTだった訳で、単にLRTに転換したから上手く行ったと言う訳でもない気はする。

確かにLRT化したコトで、便数も増えて利便性が上がったと言う結果なのかも知れないけれど、その前提として、市にビジョンがあったと言うコト。

LRTや路面電車の開業を目指す都市は、日本にもいくつか存在はしている。
だが、それらの都市に、そのビジョンがあるのかどうか。
公共交通機関を、どう維持して、それを街の発展に絡み合わせるか…

それがなければ、やはりそこまで上手くは行かないのでは…?と思う。

ただ宇都宮市の例で見れば、人口規模も十分に思えるし、通勤客もいる。
ここが上手く行けば、他の都市への訴えにもなるだけに、なんとか軌道に乗って欲しいなぁ…と思うばかり。

Sponsored Link



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください