湯畑スグ、だけれど目立たない…
草津温泉の中心部である湯畑。
そこからホントに歩いてスグの距離にある「関の湯」。
だけれども、かなり目立たない。
横に長い感じはあるし、外から見て「関の湯」の表記はあるのだけれど、しっかり・どっしりとした入口がある訳でもなく、寧ろ、どこから入るの?ぐらいの勢い。
だけれども、湯畑の下部から湯滝通りに入って、左側をずっと見ていれば、スグと言う立地で、アクセスはしやすいので、利用はしやすいかと。
ただ利用出来る時間を含め、注意点のある「共同浴場」だとは思いますが。
勝手口の様な入口
まず建物向かって左側の男湯入口から建物に。
この入口、別に目立たない訳じゃないのですが、他の「共同浴場」が、しっかり・どっしりとした入口を構えているのとは対照的に、誰かの家の勝手口の様な広さです。
そして、脱衣所も、その勝手口の広さに比例しているぐらいの広さ。
さらに言えば、湯船も、それに比例しているぐらいの面積でしかありません。
つまりは、狭いのです。
なので、そもそも脱衣所に入る前に、他の人の靴があったら、もう時間をズラした方がイイのでは…と言いたくなるぐらいデス。
と言うか、もうズラしましょう。
そんな感じです。
14:00~15:00と、18:00~22:00が、清掃と地元の人の利用専用時間帯なので、もうそもそも入る時間を考えていくべきかと(つまりは午前中か夜中)。
ただアクセスはしやすいので、朝イチ風呂でも、夜中のお風呂としても、不便はしないとは思いますが。
寧ろ、この狭さが心地良い…
さて、湯船。
狭いっと書きましたが、実際に入ってみても、やっぱり狭い。
そもそも正方形や長方形に湯船が取れないぐらいの広さで、変形ですらあります。
足を延ばせば、対面にスグにぶつかります。
足が長くないボクですら、ぶつかります。
だけれども、何か悪くないんです。
何だろう…
この感覚…と思ったのですが、スグに分かりました。
家のお風呂、です。
「共同浴場」で、源泉がそのままいっぱいの湯量で流れていますが、最早、「我が家のお風呂」。
そんな感じです。
これまでの「共同浴場」とは、もう楽しみ方が異なると言う場所なのかも知れません。
足を湯船の淵に掛けてると、もう「我が家のお風呂」状態の出来上がりです。
ただ湯船が小さいのに対して、お湯の量は他の「共同浴場」とそう変わりがないからなのか、かなりのお湯が溢れ出て行くと言うのは、温泉ならではなんですけれどもね。
建物が、新しい訳じゃない。
広い訳じゃなくて、寧ろ、狭い。
だけれども、居心地が良い。
そんな「関の湯」。
ある意味、草津温泉の「共同浴場」の中では異色ですが、なかなか居心地が良かったです。
ただグループで行くのは、絶対に避けましょう。
3人も入れないんじゃないかな、実際の話。
★★★「共同浴場」利用時の注意★★★
草津温泉には、現在、19カ所の「共同浴場」があります。
過去には観光客も利用が出来ましたが、「大声を出す」「備品を持って帰る」などの入浴マナーの悪さが目立ち、観光協会の公式WEBサイトに記載があるのは、「白旗の湯」「千代の湯」「地蔵の湯」の3ヶ所のみになってしまいました。
「共同浴場」自体、町で管理しているのではなく、地元の方々が管理しているモノなのですが、元々、草津温泉には、「もらい湯」と言う文化があり、マナーを守って「もらい湯」の精神を持って、地元の方々への最大限の配慮を忘れずに利用すれば、入浴自体は可能と言えるかと。
マナーとしては、以下の通りかと。
・浴場内での清掃/整理/整頓を心掛ける
・浴場内での飲酒/飲食などはしない
・自分のゴミは持ち帰る
・大声で話すなどは止める
・タオルは持参し、浴槽にはつけない
など、当たり前のコトに加えて、
・他に入浴客がいたら、挨拶をする
・湯の温度を下げたい時は、他の入浴客の許可を得て、次の方の為に下げ過ぎない/水を出しっぱなしにしない
・浴室から出る際は、脱衣所を濡らさないように体を軽く拭く
・開館時間は守る
・ほとんどの場所で駐車場がないので、車での利用は避ける
などは守って、地元の方に迷惑が掛からないように利用するように、心掛けましょう。
「関の湯」
住所:群馬県吾妻郡草津町草津393
営業時間:22:00~14:00・15:00~18:00
アクセス:湯畑下部から湯滝通りに入り、直進した左側(右側にジンギスカンの越後屋が目印)
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