住宅地にある共同浴場
前に書いている「長寿の湯」を真っすぐに進んで行った場所にあるのが、「長栄の湯」。
草津温泉の外周路であるベルツ通りの手前側。
辺りは町営住宅などが広がる住宅街になっていて、あまり観光客が訪れる場所でもナイかと。
ただ中心部である湯畑からも、充分、歩ける距離です。
歩いて20分もしないレベル。
湯畑から「大滝乃湯」へ行く道ではないのですが、方面的には同じなので、行くついでに訪れると言うのも、アリかと思います。
外観からして異なる共同浴場
さて、この「長栄の湯」。
一風変わっているのが、その外観でしょうか。
草津温泉の「共同浴場」の外観は、古い・新しいの差はありますが、案外、似た様なデザインになっていたりします。
が、この「長栄の湯」は、他の「共同浴場」とは全く違う外観。
寧ろ、周囲の団地に溶け込んでいるような外観だったりして、そこに「共同浴場」があると知っていなければ、スルーしてしまいそうな建物。
どちらかと言うと、公民館みたいな感じもしなくないかな…と(実際、町の集会所が併設されています)。
コンクリート造りと言うのも、他と異なっている部分です。
とにかく、「共同浴場」臭だけでなく、そもそもなのですが、「温泉」臭すら皆無なんですよね。
そんな珍しい「共同浴場」が、この「長栄の湯」。
雑然としてる…?
さて、中に入ってみます。
ガラスの引き戸と言うのも、他の「共同浴場」では見られない造りですが、中に入ってからも、ちょっとびっくり。
何だか、ちょっと他の「共同浴場」とは、雰囲気が違う。
いや、建物造りが違うと言うのはあるのですが、整理整頓と言う意味では、今まで利用して来た中では、ダントツにレベルが下がった感じ。
他の所は、ホントにゴミ1つ落ちていない様な状態でしたが、「長栄の湯」は、不衛生ではないよねって言うレベルと言えば良いのか。
汚くはナイんです。
ただ雑然としている感が否めなくて。
寧ろ、他の「共同浴場」が、あまりにも整然としすぎている感じもしますけれどね。
まぁ、利用した当日は、雪が降り積もっていて、その清掃の方が忙しかったのかも知れないので、一概には言えませんけれど。
ミストサウナの様…
さて、湯船。
こちらも特徴的なのは、まず入って左側に、ちょっとしたお湯スペースがあると言う所。
恐らく…ではあるのですが、掛け湯に使ってねって言うコトなのかな…とは思いましたが、実際の所は、どうなんでしょう。
お湯自体は、万代鉱源泉のお湯なので、ちょっと酸が強いのが特徴でしょうか。
温度的には、
そこまで熱くなかったかな…と言う感じ。
建物的にも、風情は皆無なのですが、換気が悪いのかな。
かなり湯気が浴室内に留まっていると言うのも、特徴かも。
寧ろ、ミストサウナですか?的な状態です。
色々な意味で、他の「共同浴場」では見られない風景。
そう言う意味でも、この「長栄の湯」は、貴重と言えるのかも…です。
因みに、外にはベンチがあったりするので、男女で言って待ち合わせはしやすい「共同浴場」の1つではあります。
★★★「共同浴場」利用時の注意★★★
草津温泉には、現在、19カ所の「共同浴場」があります。
過去には観光客も利用が出来ましたが、「大声を出す」「備品を持って帰る」などの入浴マナーの悪さが目立ち、観光協会の公式WEBサイトに記載があるのは、「白旗の湯」「千代の湯」「地蔵の湯」の3ヶ所のみになってしまいました。
「共同浴場」自体、町で管理しているのではなく、地元の方々が管理しているモノなのですが、元々、草津温泉には、「もらい湯」と言う文化があり、マナーを守って「もらい湯」の精神を持って、地元の方々への最大限の配慮を忘れずに利用すれば、入浴自体は可能と言えるかと。
マナーとしては、以下の通りかと。
・浴場内での清掃/整理/整頓を心掛ける
・浴場内での飲酒/飲食などはしない
・自分のゴミは持ち帰る
・大声で話すなどは止める
・タオルは持参し、浴槽にはつけない
など、当たり前のコトに加えて、
・他に入浴客がいたら、挨拶をする
・湯の温度を下げたい時は、他の入浴客の許可を得て、次の方の為に下げすぎない/水を出しっぱなしにしない
・浴室から出る際は、脱衣所を濡らさないように体を軽く拭く
・開館時間は守る
・ほとんどの場所で駐車場がないので、車での利用は避ける
などは守って、地元の方に迷惑が掛からないように利用するように、心掛けましょう。
「長栄の湯」
住所:群馬県吾妻郡草津町草津609
営業時間:24時間営業(おそらく)
アクセス:
湯畑下部から滝下通りを進み、突き当りの信用金庫を左折→
坂途中にある居酒屋「源氏」の手前の小道を右折→
スグ左折→
直進して「長寿乃湯」の先の5差路を右斜め直進→
団地が見えてきたら左側(右側にクリーニング屋さん)
コメントを残す