金沢も別府も京都も、観光関連費用値上げ・新設へ!

国内の3市で観光に関する料金の引き上げの話題が。

出国税もあるし、やっぱり「観光にまつわるお金」は、住んでいる人からの取る訳じゃないから、取りやすいんだろうなぁ…と、つい思わずいられなかったり。

金沢は宿泊税を導入へ!

金沢市が、2019年4月からを目途にした、市内全ての宿泊施設を対象とした宿泊税の導入をする為に、市議会の3月定例会に「市宿泊税条例案」を提出する。

宿泊者1人1泊に付き、宿泊料が20,000円未満の場合は、200円、20,000円以上の場合は500円の徴収で、これにより、年間約7億2,000万円の税収を見込む予定。

課税対象になるのは、旅館業法の許可を得ているホテル・旅館の他に、6月に施行される住宅宿泊事業法での「民泊」も対象になっている上、修学旅行生についても、宿泊施設側の手続きの煩雑化を避ける為に、一律に課税するコトが盛り込まれています。

宿泊税については、既に東京都と大阪府が導入を行っている他、2018年10月からは京都市でも導入が予定されているので、施行されればそれに引き続きと言う形になり、こうなると、雪崩を打って他の都市でも導入が検討されそうな感じがしなくもないですね。

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別府市は入湯税を引き上げへ!

大分県の別府市では、温泉客に課している入湯税を引き上げる為の条例改正案が市議会に提案されています。

入湯税は地方税法に基づいて標準税額が1人あたり150円と定められているが、条例で金額を地方自治体側で変えられ、改正案では、1日の宿泊・飲食代が6,001~50,000円の施設の税額を250円に、50,001円以上の場合は500円に引き上げる案になっている(6,000円以下の場合は、現行額で据え置き)。

今回の改正で1億5,000万円ほどの増収を見込み、無料Wi-Fiの整備などに充てる予定だとか。

京都は二条城の入場料が変更に!

京都市では、2018年10月からの宿泊税導入が既に決定しているが、管理している二条城の二の丸御殿(国宝)への入場者に対して大人1人につき400円の徴収を始める方針を決定した。

これが実施されると、二の丸御殿を観覧する場合は、現行の入場料600円と併せて、合計1,000円が必要になるコトに。

京都市ではこれにより年間約4億円の収入増を見込んでいるとのコト(小学生・中高生については、現行の入場料のみで引き続き、観覧可能)。

好調を維持しているのに、どうして?

金沢市への観光客の来訪は北陸新幹線開通以後、好調を続けいているし、別府市も市内に宿泊した外国人が増えている。二条城も2011年から大規模改修中ではあるが、2018年度は過去最高だった1970年度の入場者数を2月中旬に塗り替えるなど、好調を維持している。

その中での、税・入場料の値上げ。

まぁ、「入場が増える→その為に整備するモノが出て来る→値上げ」と言う論理は分からなくもない。

でも、観光客が増えようが増えなかろうが、ある一定以上の観光客がいる場所であるならば、整備するモノの大枠の値段は変わらないのでは…とも。

結局の所、「取りやすい所から取る・増やす」。

これが税金徴収の鉄則。
入場料金の鉄則って訳ですね。



日本の観光施設は安い?

でも二条城の場合は、分からなくもないんだけれど…と言うのが、実は本音だったりはします。

と言うのは、日本の歴史資産施設の入場料って、著しく安い。

清水寺は大人400円。
金閣寺も大人400円。
東寺だって500円。
平等院は庭園+鳳凰堂でも900円。
南禅寺は、方丈庭園・三門・南禅院と別個に拝観料が設定されているから、総額になると高くなるけれど、それでも総額で1,300円。

これでよく修繕費用を賄えているな…と思ったりする。

共通券がないので、1つ1つ回ると、合計するとかなりの金額になるのが観光客側からすると、ネックではあるし、未だにそう言う共通券導入と言う話は皆無と言うのは、正直、どうなのよ…とは思うけれど。

せめて京都に関しては、「左京区共通券」だとか「嵐山地区共通券」とかあれば便利なんだけれどなぁ…

でも、カンボジアのアンコールワットなんて1日券ですら37ドル。3日券で62ドル。
インドのタージマハルは外国人は1,000ルピー(2,000円以上)。
ヨルダンのペトラ遺跡なんて、1日券ですら50JDなので、約8,000円だもんな。

まぁ、世界的に見て、「観光産業は課税もぼったくりもしやすい」と言えるのかも知れないですけれどね。

確かに、遺跡や歴史的な資産の維持や修繕には、それなりのお金が掛かる。
それなのに、日本の遺跡は、まだまだ安い感じはしなくもない。

いや、世界と比べると、かわいい感じにすら思えて来るぐらい(だからと言って、値上げされても困るけれど)。

しかも、日本の場合、木材で出来ている施設が多いので、修繕費用はバカにならないだろうに。

ちゃんと修繕費用に回されるのであれば、この辺りは値上げされても文句は言えない様な気にはなりますね。

でも、やっぱり地方自治体が音頭を取っていると、「取りやすい所から取る」って言うイメージが拭えなくて、今回の金沢市も別府市も二条城も、そんな印象が。

だって、過去最高の人の入り具合なら、寧ろ、安くなってもおかしくはない。

例えば、別府市は増えた税収で無料Wi-Fiを整備すると言っているけれども、2017年で見れば1~9月で10万人も外国人観光客の入域が増えている。

この増えた10万人分の数年分で、充分、カバー出来るのでは…?と言いたくなる。

でも、さほど反対の意見も出ないままに可決されて、施行されるんだろうなぁ…





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