盆休みに入っても、何一つ変わらない生活。
でも、昨日は池袋に中央アジアで出会った旅人と飲み会に出て行ったのですが、思った以上に池袋に人がいて、逆に、“みんな、お盆に何をしているんだろう…”なんて、自分を差し置いて、思ってしまったり。
そんなお盆時期って、航空・観光産業の話題が一気に少なくなる時期でもあるのですが、ヨーロッパから大きなニュースが飛び込んできました。
独航空2位のエア・ベルリン、破産申請!
ドイツ第2位の航空会社であるエア・ベルリンが2017年8月15日(現地時間)に、破産を申請したコトが明らかになりました。
エア・ベルリンの発行済み式株の約30%を保有しているUAEのエティハド航空による金融支援が打ち切られるコトになり、再建の道筋が立たなくなったコトによるモノで、今後も運航自体は継続され、全てのフライトの予約も受付されるとのコトで、ドイツ政府は、混乱を最小限に留める為に、短期的な資金の支援を実施する方針を明らかにし、ドイツ航空業界最大手のルフトハンザなどとの売却交渉を続ける見通しになっています。
って、破産申請かよ。
エア・ベルリンと言えば、LCCの様でLCCではナイと言う独特なポジションを持つ航空会社。
機内誌や機内での新聞の提供や、機内エンターテイメントの提供があったり、ハブ空港での乗り継ぎもある。
更には独自のマイレージサービスを行っており、ワンワールドにも加盟している航空会社で、その為か、LCCよりやや値段は高めに設定されていて、激安の運賃はあまり出てこなくて、正直、LCCなのか、レガシーキャリアなのか…と思ってしまう航空会社。
LCCだと機材は1機種に絞られるコトが多いのですが、エア・ベルリンに関して言えば、エアバス・ボーイングから小型機まで保有していますしね。
今後は、ルフトハンザグループ入りかどうかが焦点!?
そのエア・ベルリンが破産申請。
しかも、今の所、ルフトハンザグループへの売却交渉が進められていると言う。
ってか、またルフトハンザか…とワンワールド推しとしては、言いたくなりますけれどもね(笑)。
まぁ、ルフトハンザに統合させて、子会社のユーロウィングスへと言う流れが強いのかも知れませんが(エア・ベルリンのオーストリアの子会社であるニキ航空は、ルフトハンザ子会社のオーストリア航空に合流出来るし…)。
エア・ベルリンがルフトハンザグループによる支援を受けるコトが決まると、ひとまずドイツ国内発の航空業界は、ルフトハンザによる寡占化が完成する感じになるのかな。
あとはLCC vs ルフトハンザみたいな感じで。
バカンスシーズン真っ只中だし、盆休みで日本人もヨーロッパに旅をしていて域内などでの利用もあるでしょうが、出資をしているニキ航空も併せて、通常通りの運航と予約済み航空券の有効と言うのがアナウンスされているのは、幸いと言う所でしょうか。
それにしても、ワンワールド的には、ヨーロッパでの加盟航空会社は、
- ブリティッシュエアウェイズ
- イベリア航空
- フィンエアー
- エア・ベルリン
の4社しかなかったモノの、地域的なバランスは良かったのですが、もしエア・ベルリンがルフトハンザグループに合流すると、恐らく、スターアライアンスへと流れて行くコトになるのでしょうから、結構な痛手にはなりますね。
日本からだと、ブリティッシュエアウェイズやフィンエアーなどでカバー出来るかとは思いますけれども。
逆に、ドイツからアドリア海に掛けて本部を置いている航空会社は、ホントに軒並み、スターアライアンス加盟航空会社になってしまいますし。
一応、公式twitterアカウントにCEOからの動画が掲載されています。
運航の継続などは発表されていますが、現在、エア・ベルリンの予約を持っている人は、急なフライトの変更などの可能性は今までよりも高くなるでしょうから、念の為に、今後は、各種アナウンス(特にtwitterやFacebookなどのSNS系メディア)にも注目しておくべきかも知れませんね。
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