ユナイテッド航空、成田~シンガポール線運休へ

ユナイテッド航空、シンガポール線運休へ

ユナイテッド航空が6月1日からサンフランシスコ~シンガポールの直行便の運航を開始するのに伴って、6月1日の成田発便を最後に、成田~シンガポール線の運航を休止するコトが発表になっています。

新設される直行便は、シンガポールから北米へ、現時点では唯一の直行便になる他、787型機としても定期運航便としては世界最長の路線になりますが、サンフランシスコを23:25に出発し、シンガポールへの到着は、翌々日の6:45。シンガポール発便は8:45に出発し、同日の9:15に到着すると言う路線で、それぞれの飛行時間は16時間20分と15時間30分と言う長時間フライトになります。

それにしても…

長い。

そして、その長距離フライトが無給油で行けてしまうコト自体が、驚きを隠せないです。

さすがにアンカレッジで給油していた頃の世代ではありませんが、各世の差がある感じ(ついでに書くと↓の機体のデザインも、もうちょっと懐かしさを感じる位になって来ましたね)。

skeeze / Pixabay

でも、16時間も飛行機の中に閉じ込められてしまうのは、さすがにツライ…
エコノミー症候群に気を付けていても、掛かってしまいそうな位の長さですね。

何回、機内食出るんだろう…とも思うし、16時間のフライトなのに、夜発朝着ってのもキツイ感じが(個人的には、禁煙と言うのもつらいですが)。
さすがに移動した日は、何も出来ないだろうし、そもそも何かしようと言う気にもならないだろうなぁ…

成田発のアジア線は壊滅的状態へ

一方、この成田~シンガポール線の運休に伴って、成田発着のユナイテッド航空のアジア路線は、ソウル線のみになります。

同じアメリカの航空会社であるデルタ航空程ではないにしても、ユナイテッド航空もかつては成田発着のアジア路線をそこそこ持っていましたが、もはや見る影もなくなってしまいました。
加盟しているスターアライアンスに日本のANAがいますし、東南アジアにもシンガポール航空とタイ国際航空が加盟していますので、自社で飛ばす必要性もなくなったと言うのもあるでしょうし、アジア各国の経済水準が上がって来て、直行便を飛ばすだけの需要が生まれたと言うコトなのでしょうが、“東南アジアへ安値で行きたい時は、中華航空かアメリカの航空会社”と言う世代の自分には、やっぱりちょっと寂しい感じも。ただ安いけれども、東南アジア到着が深夜…と言うのが、非常にネックでしたが、その時代とほとんど同じスケジュールで今も飛ばしているんですよね、ユナイテッド航空もデルタ航空も。

そして、残ったのがソウル線と言うのも、非常に謎ではあります。
ソウル~北米路線は需要も高いでしょうから、直行便でも充分、利益は出せそうな感じがしますし、韓国にもスターアライアンス加盟航空会社としてアシアナ航空があるのにも関わらず、どうして韓国線が残ったのでしょうね。

でも、こうしたユナイテッド航空の動きをみると、いつまでもハブ機能を残しているデルタ航空の力強さと言うのも感心してしまいます。

さすがにやや縮小傾向にはあって、既に関空からマニラや台北・高雄・クアラルンプール・ジャカルタや、中部からのマニラ線などからは撤退していますが、それでもまだ成田からバンコクやシンガポール線などを維持しています。
ただ羽田空港の再国際化に伴う日米航空交渉の進展次第では、デルタ航空の動き方も変わって来るのは間違いがなさそうですが。

 

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