JR西日本、京阪神エリアの運賃体系改定でシンプルに!

3種類の運賃体系をシンプルに!

「JR西日本」が、これまで3種類の運賃体系に分かれていた主戦場である京阪神エリアの運賃体系を見直すコトを発表しました。

現行の運賃体系は、以下の通り。

  • 大阪環状線
    • 1~3km…130円・4~6km…160円・7~10km…180円 
    • 大阪環状線全線・大和路線(JR難波~今宮間)・JRゆめ咲線
  • 電車特定区間
    • 1~3km…130円・4~6km…160円・7~10km…180円 
    • JR京都線・JR神戸線(大阪~西明石間)・JR東西線・学研都市線(京橋~長尾間)・おおさか東線・大和路線(天王寺~奈良間)・阪和線
  • 幹線
    • 1~3km…150円・4~6km…190円・7~10km…200円 
    • 琵琶湖線(京都~野洲間)・湖西線(山科~堅田間)・嵯峨野線(京都~亀岡間)・奈良線(京都~城陽間)・学研都市線(長尾~松井山手間)JR宝塚線(尼崎~新三田間)・JR神戸線(西明石~姫路間)・山陽線(姫路~網干間)・関西空港線

これを見直し、統合すると言う話で、以下の通りに改定される見込み。

  • 電車特定区間
    • 1~3km…140円・4~6km…170円・7~10km…190円 

改定は国土交通大臣の認可を経て実施され、2025年4月からの適用を目指すとのコト。

実現すると、JR西日本が運賃体系そのものを見直すと言うのは、1987年の国鉄民営化以後、初めてのケースになります。

 

通勤エリアの広大化と実態の不一致

基本的に見れば、大阪環状線区間では運賃が10~30円ばかり値上がりになり、大阪~天王寺間で見ると、現行よりも30円高い240円区間になります。

一方で郊外に足を延ばすと、一気に値段が下がると言う形。

ただ私鉄との競争が激しいのが、JR西日本の京阪神エリアの特徴な訳ですが、その競争のメインエリアとなる区間では、これまでの運賃を据え置くと言う感じ。

改定の理由としては、そこまで切羽詰まった話ではなさそうな気もするが、民営化以後、京阪神エリアの通勤圏がかなり広がり、滋賀県や嵯峨野線エリアと言ったエリアで住宅開発が続いて、他のエリアと比べると、比較的、運賃が割高になったままだったと言うコトがあります。

またJR民営化以後、JR宝塚線や奈良線のように輸送力の増強が功を奏し、需要が激増した路線も、これまでの枠組み通りの運賃設定だったと言うのが根底にあるとのコト。

確かに京都を超えて、山科まで行くと、一気に値段が変わりますが、山科なんて、地下鉄・京阪セントの乗り換えもでき、JR西日本管内でも1日の平均乗降人数が20位になるぐらい利用がある駅ですし、JR宝塚線なんかも、利用を考えると、当然と言えそうですね。

JR東日本も追随すべきでは…?

同じように首都圏も運賃区分は分かれているけれど、JR東日本は追随するかどうか。

個人的にはしなさそうな気しかしないけれど、首都圏も新宿湘南ラインなど通勤路線は拡大している状態。

大宮以北は区間外で川越線も対象外。京葉線も千葉みなとまでで蘇我は対象外。
相模線や八高(南)線を入れるべきかは迷うかもしれないけれど、青梅線の青梅以西が対象になっているのであれば、この辺りが入ってもおかしくはない。
東海道線も大船までなので、藤沢・茅ヶ崎・平塚などは圏外。

確かにちょっとアンバランスですよねって気にはなりますね。

JR西日本は、今回の改定は、値上げと値下げが相殺されるとのコトで踏み切りましたが、JR東日本はどうなんだろう。

やっぱり不公平感はあるように思うし、同じような通勤サービス圏であるならば、同じ運賃体系が好ましいように思うのだけれど、別に、切羽詰まった話でもないのでしょうし、それなりにコストが必要になる訳で、そこに踏み切る可能性があるだろうか…?

少なくとも、私鉄と競合路線が多いJR西日本よりもJR東日本からの方が、やりやすい訳ですし。

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