パスポート、新規発行は増加したが、保有率は17%に低下!

発行数は3年ぶりに増加したが…

ちょっと前の発表になってしまうけれども、外務省の旅券統計が発表になり、2022年に国内で発行された一般旅券の数が、121万8,692冊であったコトが明らかになった。

これは前年度比で137.1%のプラスで、コロナ禍の影響で2020年に71.7%減の123万4,928冊、2021年の58.4%減の51万3,943冊から3年ぶりに増加に転じた。

渡航制限があったので、前半は伸び悩んだけれども、緩和され始めた9月以降、発行数が伸びたのが大きかった。

が、それでも日本のパスポート保有率は異常なまでの少なさ。

そもそもてそこまで高くはなかったが、2022年末の有効旅券数は、前年比で見ると11.4%減。
つまりは旅券発行数が失効した旅券数を上回るコトができなかった。

日本人のパスポート保有率は、前年比で2.1%減の17.0~17.1%(推測値)。

これはコロナ禍以前の2019年には23.8%、2021年は19.2%の保有率だったと計算されるので、減少傾向に歯止めがかからず、約6人に1人しかパスポートを持っていない状況になった。

2022年の発行数を見てみると、女性が142.7%増(62万1,454冊)・男性は131.6%増(59万7,238冊)。
伸び率・発行数共に女性が上回ったが、そこまでの大差はない。
年齢別で見ると、20代が208.4%増・19歳以下が184.9%増と若年層ほど増加が見える。
逆に60歳以上の年齢層は、男女ともに100%以下と伸び悩み、まだまだ海外旅行に慎重になっているとも言えそうですね。

日本人がパスポートを持たなくなった理由は?

よく“日本のパスポートは最強だ!”と言われるけれども、幾ら最強でも、そもそも持っている人が17%しかいないのでは、意味がない。
しかもパスポートは最強でも、渡航者が減ってしまえば、海外でのプレゼンスは落ちる一方とも言える。
元々、既に人口減の時代になっていて、渡航者総数は減る傾向にある中で、ここまで保有率が減ってしまえば、もう海外旅行で日本人に会う方が難しいと言うコトにもなりそう。

先日、更新についてはオンライン申請が可能になったりもした。

27日からパスポート更新の申請は、オンラインで可能に!

ちょっと便利にはなった。

ただそもそもパスポートを持っていないのだから、あまり関係のない話題だったのかも。

ココからテコ入れを図るのかどうか。

政府としては、海外に行かれるよりも国内で消費してくれた方が嬉しいのは、事実でしょうが。

ただテコ入れを図るにしても、そもそもパスポートの保有率が下がった原因は何なのかを、しっかりと認識しないと…とも。
そうでなければ、パスポートの新規取得でプレゼントを付けるだけって規格に終わりそうな気がしてしまう。

理由は、世代によっても異なるのでしょう。

年齢が高い層ほど、やはり家計との兼ね合いが高くなると思うけれど、若年層は逆に、動画メディアの伸長で、“海外に行かなくても行った気になれる”であったりするんだろうなぁ…と。
また何気に“行くのが面倒”と言う層も、比較的多くいるように思う。

コロナ禍による鎖国で、若年層ほど“海外に行く”と言う習慣が薄れたコトもあって、今後、この辺りの課題と向き合っていかなければ、当面はパスポート保有率が高くなるコトは望めないのかも知れないですね…

海外は楽しいを伝えるコト

海外に旅をするコト。

それはボクにとっては楽しいコト。

なので、その楽しさを少しでも伝えたい…とは思っているけれど、パスポートを持たない人には、なかなか伝わらないコトなのかも知れない。

残念ですけれどもね。

 

いしだ壱成さんが、“タイは若いうちに行け”と言ったけれども、なんか旅ココロをくすぐるような、“海外を旅するコトは、楽しい”を、どう伝えて行くのか。

時間は掛かるコトかも知れないけれど、パスポートの保有率を上げて、海外に行こうと目を向けさせるには、一番の近道じゃないかな…と思ったり。

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