コロナ禍のまま終わった2020年
旅をしていると、個人のチカラが集まれば、大きなチカラになると思うコトは、たまに遭う。
大きな出来事じゃなくても、小さなチカラが集まるコトで、大きなチカラになるんだと…
ただその逆で、個人のチカラではどうしようもならない出来事に遭ったり、聞いたりするコトもある。
その代表例は自然災害だと思う。
新型コロナウイルス。
自然災害ではないけれど、この感染症が、ここまで全世界で広がるとは、思ってもいなかった。
近年だとSARSが記憶に新しいと思うけれど、SARSの場合は、中国を起点としたアジア圏と北米に多く見受けられた程度で、今回の新型コロナウイルスのように、全世界に拡散しないまま何とか抑え込むコトができた。
人やモノの交流が世界的になり、瞬時に広がる世の中。
その便利さの反面、こうした感染症などの病原菌に対する備えと言うのは、脆くなり、辛うじて有効性を持っているのは、鎖国が容易な島国ぐらいのように思う(でも日本もイギリスも封じ込めには失敗しているけれど)。
世界はこの1年、止まった。
日本だけでなく、アメリカもヨーロッパもアジアも。
止まった。
何かしらで再開する動きを見せると、活発化するウイルスの猛威を前に、世界は止まったままである。
移動を制限され、旅行は完全に止まり、そしてそれが止まったまま、年が変わろうとしている。
また旅に出られる日が来るのか
永久に旅が出来ないとは思えない。
だけれど、正直なところ、その姿がイメージできないでいる。
1年前の正月。
草津にいた。
それから台北に渡り、香港・アブダビ経由でオマーンに。
さらにドバイへ向かって、サウジアラビアへ。
サウジを堪能したあと、バンコクに戻って日本へ。
まだ1年も過ぎていない旅の日々。
でも、それがもう遠い日々のように思う。
あの旅の日々が、とても遠い日々のように思える。
こんな気持ちは、今までで初めて。
旅に出るコトが、当たり前で、それに向かって日々、働いて、生活していたのが、もう遠い日のように思えて来る。
次に旅に出られる日は、いつなんだろう。
ふと、そうした想いに駆られる。
不思議なくらいに、もう海外を自由にまた旅するコトが、できないとは思わないし、そう遠くない時期に、それが可能になるとは思っているのは、そもそも、旅と感染症は、元から密接な関係性があるからなのだとは思うけれど、自分がまた旅をしている姿が、イメージできない。
そんな2020年の大みそか。
それでも、きっとまたボクは、旅に出るだろう。
動画で満足するのではなく、人と出会って、匂いを嗅いで、風を感じるリアルな世界に逢いに行くと思う。
それまで五体満足な健康体でいるコト。
それがボクの何よりの課題。
コロナに罹る訳には行かない。
まだまだ旅に出たいから。
今はまだ旅する姿が想像出来なくても、それだけは思った2020年の大みそか。
ここまで内容のナイ本文に付き合ってくださった皆さんも、どうか健康であるコトを願っております。
本年もご愛読、ありがとうございました。
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