JR東日本、広報誌『JR EAST』を休刊へ!
JR東日本が、社外向けの広報誌である『JR EAST』を、2019年7月号を最後に休刊するコトを発表しました。
“広報誌の休刊”と言うコトで、経費削減?と言う気がしてしまいましたが、実際の所は、そうではなく、同氏の6月号に掲載された「『質の高いインフラ』の海外展開」と題した特集記事の中で、不正が明らかになったコトが、休刊理由とのコト。
問題になった記事。
それが2013年3月号の『JR EAST』に掲載された浦田 秀次郎氏(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)の「インフラ輸出の条件」と言うインタビュー記事の一部が、無断で改変されて掲載されたと言うシロモノ。
しかも質の悪いコトに、クレジットすら「国際経済学者 浦野 正次」と言う偽名を用いており、さらに記事に掲載された顔写真も、浦田氏のモノを、一部加工して掲載したと言うのだから、完全にアウトやろ…と。
外部委託業者が時間なく…で
これは…
確実に委託して編集しているモノかな…と思ったら、やっぱり外部委託で、「ケイオフィス」へと編集制作を委託していた模様。
担当者が5月中旬にインタビュー記事を企画し、取材を申し込んだが、断られ、締め切りまでの時間が少なかったコトから、2013年3月号の同教授へのインタビュー記事を基にして記事を捏造したと言う流れの様です。
恐らく、そんなに編集部にも人数がいないのかな…と言うのが、正直な感想。
そして、過去にインタビューを受けていて、今回は断られた。
教授に時間がなかったのであれば良いのですが、前回でこりごりだったのか…と、つい思ってしまう。
『JR EAST』は、1987年4月の国鉄分割民営化と同時に創刊。
JR東日本グループの経営方針や、社会的な関心毎を掲載しており、ジェイアール東日本企画が、官公庁・JR東日本グループ会社などに配布すると共に、JR東日本管内を走る新幹線の最上級クラスの席種であるグランクラスでも配布が行われ、公称部数は、月刊で23,000部と言う月刊誌。
低レベルすぎるのに加え、チェック機能は?
問題なのは、こんな改ざんを行うぐらいの低レベルな業者に委託していたコトが第一。
しかも偽名を使い、写真の別カットを加工して使用して掲載したと言うのだから、ホントに悪意しか感じない。
今までもインターネットから記事を盗用したりして来ていて、そんな感覚だったのでは?と思ってしまいそうなレベルだから、呆れてしまう。
確かに不正を行った外部委託業者は最悪だが、対外向けの広報誌と言う、会社の顔となるべきモノに対して、チェック機能が皆無だったJR東日本側も問題があると言える。
外部委託業者の担当者の暴走であり、チェックするにも限界があるのだろうし、基になった記事も相当昔の記事だったと言えども、会社の看板になる広報誌の特集記事である訳で、やはりチェック機能が社内には欲しい所。
ってか、そもそも…であるが、こうした学術系のインタビュー記事を載せる必要がどれだけあったのだろう…と、ちょっと思ってしまったりはしますけれど。
寧ろ、JR東日本の広報誌であるのならば、管内の行楽情報などを掘り下げる方が、ベターだったのでは?と。
そう言う感じの記事であったとしても、本社によるチェック機能は必要だけれども、派手に改竄されるコトもナイでしょうし、本社内でチェックも出来そうなモノだけれど。
そして同時に思うのは、“情報を発信する側の精度”。
情報が溢れている現代社会。
インターネットに繋げれば、幾らでも我々は情報の海を泳いで行くコトになる訳だけれども、何が正しくて、何が間違った情報なのか。
1次情報が何処にあるのか。
それを見極めるのは、案外、難しかったり、面倒だったりします。
だけれども、それをしっかり見極めるコト。
それが情報を発信する方に求められているコト。
ボクのブログなんて、PVはたかが知れているのですが、それでもやっぱり正しい情報を見極めて、発信すると言うのは、大事にして行かなければなぁ…と。
あ…
どうでもイイ話しですが、PV数で言えば、この『JR EAST』の公称発行部数を越えていたりするのは、ちょっとびっくり。
JR東日本の広報誌って、もっと多いんだと思っていたのですが、そう言えば、他の私鉄と違って、JR東日本って、月刊の広報みたいなのを駅で配布していたりしないんですよね。
そう言えば、何ででしょうね…
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