『流転のテルマ』

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『流転のテルマ』

著:蔵西
刊:講談社

流転のテルマ コミック 1-3巻セット (KCデラックス 週刊少年マガジン)

電子書籍アプリ発のチベットマンガ

元々は電子書籍アプリの「マンガボックス」で連載された作品。

物語の舞台は、チベット。
しかも、西チベットと言うただでさえ行きにくいエリア。

行方不明になった兄を探す為に、大学を休学中で今風な若者である弟・徳丸が、その行きにくい西チベットに旅立ち、現地ガイドのソナムと一緒に兄を探すと言うストーリー。

そもそも海外を題材にしたマンガって、そんなに多くないのに、その中でもチベットを舞台にした作品なんて、ホントに珍しい。

活字だとしても、チベットを舞台にした日本語作品の代表格と言えば、未だに河口慧海が出て来る様な状態な訳ですから、マンガともなると、希少です。

ラダックのレーとかが物語のモデルになっているのかなぁ…と思いきや(途中でラダック語の挨拶が出て来るし)、実際に旅に出た徳丸が向かうのは、ザンスカールとかの雰囲気なのかも。

残念なのは、刊行元

風景の描写も荒々しい割に、案外、繊細で、悪くはない。

著者は女性なのですが、シリーズ最初の頃は、男性が描いているんだと思うぐらいの荒々しさなのは、単に画力がやや弱かったからなのかも。ただそれも味がある様に思えるから、別に悪くはない感じです。

後半になって来ると、画力的な部分も、やや安定してくる様に思えます(そもそも画力と言うよりも、好みの問題なのかも知れないけれど)。

荒々しい自然が、力強く描かれている訳ですが、何故か、単行本化はシリーズ全4巻の中で、3巻までで終了すると言うのが、残念極まりない作品。

紙媒体を発売しているのは、大手の講談社なのですが、マジで「おいっ!」と突っ込みたくなるレベルです。

何処にでもいる様な大学生だった主人公の徳丸が、異文化の中に入り込み、旅を重ねるコトで、経験を得て行き、成長してゆく様が面白い作品なので、どうしてイイ感じになった3巻で紙媒体の発売は終了してしまって、未完になっちゃったのやら(電子書籍としてはちゃんと完結しています)。

そこまで長くない作品なのだし、どちらかと言うと、発売後スグよりもロングセラータイプの作品だと思うだけに残念。

「兄弟愛」「ブロマンス」と、ちょっとBL感もある気がするし、そもそも“チベットを舞台にした作品”なんて、、決して万人受けする様な作品でも画風でもナイのも事実だけれども、電子書籍で読むよりも、紙媒体の方が、より迫力が増す様な描き方だと思うのですが…(どちらとも呼んだコトがある身としては、単純にそう思う)。

途中で、女子大学生のラモも出て来ると、話に厚みが出て来るし、チベットのコトをマンガでも知るコトが出来る貴重な作品で、“チベットの雰囲気を知りたい”的な感じの人には、うってつけの作品。



海外を舞台にしたマンガは、何故、多くない?

それにしても、どうして海外を舞台にしたマンガ作品って、あまり多く出てこないんだろうなぁ…

取材とかの部分で面倒があるのは分かるし、監修が必要になってくる可能性も否めないけれど、これだけ海外旅行が一般化して、行きやすくなった時代なのだから、もっと異文化に触れられるマンガが出て来ても良い様に思うのですが。

やっぱりマンガだと、気軽に読めるし、イメージとして捉えやすくなるので、その国を知るきっかけにはなりやすいと思うのですが…

女性マンガの方が多いかな…と言う気がしますが、多くはナイ海外を舞台にしたマンガって、案外、どの作品も寡作だったりする様にも思うんですけれどもね。

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2 件のコメント

  • これマンガボックスで読んでた! ちょっと懐かしい。
    徳丸の空回り感にモヤモヤしてた覚えはあるけど、ラストを忘れちゃったから最終巻が刊行されてないのは残念。

    • なつみさんへ>
      そうなんですよね~。
      空回り感が激しいけれども、多分、旅をし始めた時なら、あんな感じなのかなぁ…と思いつつ、久しぶりにラストが読みたい(笑)。

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    昔から旅好き。 しかも、まったりとした旅が好き。 日本だろうが、欧州だろうが、アジアだろうが、アフリカだろうが、南米だろうが、世界でまったり。