大作マンガの完結編・最終巻!
ちょっと普段とは違って、自分だけの時間が長めに取れた時。
本来ならば、旅にでも出れば良いのですが、そこまで長くない…
それぐらいの時間の時は、本でも読んでゆっくりしたい所ですが、ちょうど去年の正月に書いていたマンガの『勇午』。
『勇午』
最終章の最終巻(つまりシリーズ完結作)が、出ました。
シリーズ最終章の舞台は、トルコ。
“Final”と銘打っているので、少し長めに描くのかなぁ…なんてコトも思ったんですよね(実際は、全3巻で完結するコトに)。
トルコ自体、この長い連載のキーになっていた国ですし、旧ユーゴ内戦・民族浄化と、話が膨らみそうな要素もありますし。
そもそもトルコ自体、近年、発展著しいですが、昔から、アジアとヨーロッパの接点と言うコトで、色々な流れを組み込める要素のある国。
時事ネタと絡ませるのであれば、シリア内戦やIS、クルド人自治区と言った話と組み合わせられますしね。
が、想定とは違う感じの展開に。
別に、びっくりする感じではないんだけれど…
トルコが舞台になっていると言うよりも、別に、トルコじゃなくても良かった様な…と言う気になる。
ただ、街中の描写の美しさや細かさは相変わらずですけれどもね。
この描写力は、このシリーズに惹かれた源の内の1つなのですが、それがシリーズ通してずっと変わらずだったのは、嬉しい限り。
やや重厚感は物足りないけれど…
そして、いよいよ最終巻の第3巻。
トルコ編の謎が解ける最終巻ですが…
賛否は分かれそうな、そんな感じ。
やっぱり初期の頃は、『アフタヌーン』と言う月刊誌に掲載していたから、1話1話、ページ数がしっかりあったので、それなりに書き込めたのでしょうが、『イブニング』に移行すると、さすがに1話1話のページ数が少なくなっているのに、その中で、起承転結を付けなければいけないのは、厳しいのかなぁ…とも。
物語を重厚に作り込めない様な展開だった感じ。
さらに連載当初から比べると、描き方も変わりましたしね。
あまりにもきれいに終了したなぁ…とは思いましたが、それでもこのFinalのシリーズだけでも、ちゃんと楽しめる形になっているとも。
新しい形の戦い方も示唆されているし、何だか近未来感もあるけれど、これはこれでアリなのかな?とは。
合計で41巻が出ている計算になる本シリーズ。
次に休みがあった時にでも、また読み直してみようかなぁ…
何だかんだ言っても、面白いシリーズだし、行ったコトのある場所だと、その描写にまた惹かれる訳ですし、ね。
個人的には、南米編(コロンビアとか、ベネズエラとかが面白そう…)が読みたかったなぁ…とは思いますが。
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