夜のスルタンアフメト・モスクへ
スルタンアフメト・モスク。
“ブルーモスク”として知られているイスタンブールを代表するモスクの1つ。
スルタンアフメト・モスク(Sultanahmet Camii)は、トルコのイスタンブールを代表するモスクで、世界遺産であるイスタンブール歴史地域の歴史的建造物群のひとつ。オスマン帝国の第14代スルタン・アフメト1世によって1609年から1616年の7年の歳月をかけて建造された。設計はメフメト・アー。『世界で最も美しいモスク』と評される。
世界で唯一優美な6本のミナレットと直径27.5mの大ドームをもち、内部は数万枚のイズニク製の青い装飾タイルやステンドグラスで彩られ、白地に青の色調の美しさからブルーモスクとも呼ばれる。
夏には音と光のショーも催され、幻想的にライトアップされた夜の姿も楽しむことができる。
Wikipedia:『スルタンアフメト・モスク』より
イスタンブールで約1日のトランジット。
もちろん、そのまま空港にいるのも可能だった。
でも折角なら、“何か、見たい”。
そう思って、思い浮かんだのが、このスルタンアフメト・モスク。
と言うか、キエフからどうやって帰りの航空券の出発地であるバルセロナに戻ろうかなぁ…なんて、思うがままに動いていたので、もちろん、ガイドブックとかも持っていないし、1日しかないから、特に下調べを念入りにする訳でもなく、とりあえず、宿をその近くに取って、モスクに行けば何とかなるでしょ…みたいな。
どっぷり日も暮れて、22時に近い時間帯。
それでもまだ通りの観光客向けのお店は開いていて、明るいのが有り難い。
ガラタ橋から歩いて、スルタンアフメト・モスクへ(トラムに乗っても良かったのですが、全然、歩ける距離)。
ゴミゴミした旧市街にあって、パッと視界が広がった。
そここそが、目指していたスルタンアフメト・モスク。
中に入れる時間帯じゃないけれど、ライトアップもされていて、ちらほらと観光客の姿が。
まずは遠くからぼんやりと眺めてみよう…と腰を下ろした途端、英語で話し掛けられた。
「1人?日本人?ボクも1人で、今日、ドイツから来たところなんだ~」
英語だ。
その瞬間、何だかいきなり“アジア”に来たんだなぁ…と、ふいに思った。
だって、怪しいんですモン、何となくだけれど。
「写真、取ってあげるよ~」
相槌ぐらいで特に相手をしなかったら、写真を撮られる流れになり、そしてポーズまで指定されてしまいました。
このポーズ取ったの、インドのタージマハル以来だわ…
そして、片手を上げているだけで、全然、嬉しそうじゃないオレ(笑)。
やっぱりこう言うポーズって、誰か見知った人と一緒に行って撮るのが楽しいんだな、きっと。
アラフォー男子旅人が1人でやっていても、
全然、楽しくない!(笑)
「この後、飲みに行こうよ~」
そう誘われたけれど、全然、気が乗らなかったし、怪しさすら感じたので、スルーしたら、スグに諦めてくれた。
一服してまた1人でぼんやりとライトアップを遠目から見て、少しずつスルタンアフメト・モスクに近付いて行ったら、またしても…
「1人?ボクは昨日来たんだ、イスタンブール♪」
またそうやって英語で声を掛けられた。
何だ、流行ってるんか、コレ。
妙にテンション高いし、笑顔だし、流暢な英語だし。
だけれど、最初の男もそうなんだけれど、怪しさしか感じない。
結局、最後は、
「これから飲みに行こうよ~」
だった。
ウザ過ぎる。
こっちは1日しか滞在無いんだから、静かにモスクを眺めていたいのに。
救いなのは諦めがやたらと早い所だろうか。
パッと来て、パッと去って行く。
そこまで相手にしていなかったら、そんな感じ。
そんなパッと話し掛けられて去って行く人達をスルーして、モスクを見るけれど、やっぱりちゃんと明日の朝に来よう。
そしたら中にも入れるし。
時間は結構、タイトになるかも知れないけれど、まぁ、何とかなるだろう…
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宿に戻って、Wi-Fi繋げて、調べてみたら、どうも先ほどの“英語で声を掛けて来た男たち”は、睡眠薬強盗らしい。
あ、やっぱり。
一緒に飲みに行く
↓
少し酔った頃合いで睡眠薬投入
↓
気が付いたら財布を取られている or 飲み屋がグルでぼったくり
そんな流れなのかな。
スペインはほぼ誰か日本人と一緒だった。
ハンガリーは日本人宿宿泊。
ウクライナはそもそも外国人観光客が少ないから詐欺みたいな細かいモノがあまりナイ。
すっかり頭の中は平和ボケ日本人の典型的な旅人になっていたと思うのですが、やっぱり“何か怪しいから、そもそも相手にしない”と言うアンテナは、寂びていなかったみたい。
良かったぜ(あくまでも推測ですけれどもね)。
ってか、やっぱり窃盗・詐欺・強盗。
この辺りの治安状況ぐらいは、幾ら行き当たりばったりでも、ちゃんと調べておかないとダメですよね…と、痛感。
相手にしなかったから、ホントに何もなくて済んだけれど、もしイスタンブールの滞在が1週間ぐらいあったら、ホイホイと付いて行っていたかも知れない訳だし。
と言うコトで、スルタンアフメト・モスク近くで英語で話し掛けられたら、注意をしましょうね。
勿論、ホントに日本人の旅人と交流を持ちたいと言う人もいらっしゃるんだとは思うので、一概に、頭から拒否るのもビミョーなんですけれど、トルコは観光大国で観光客も多く訪れる国。
つまりは観光客を狙った悪事も行われやすいと言うのを、肝に銘じておかないとね。
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