路地裏の居心地が良いプリ―

プリ―って、そもそも何処よ?

コルカタに1泊すらせずに素通りしてやって来たプリ―。

どの辺りかと言えば、この辺り。

州で言えば、オリッサ州。
コルカタから見れば、南側。

コルカタからは夜行列車で結構近いのですが、プリ―まで来ると、そこから何処に行くの?と言う感じもあって、訪れる人はそんなに多くはない町。

だって、チェンナイまで下ろうとすると、列車だと1日強の行程になっちゃいますからね。
結構、面倒ですよね、丸1日以上、同じ列車に乗り続けているのも。

プリ―には何がある?

んで、何があるの?

いや、のんびりしに来ただけです。
何も目的がなく…
宿でヨガとか楽器とかを習っている人はいるみたいですけれども。

そんなアクティビティには、横目すら流さず、ただひたすらにボケーッと、時間を消費させるだけの毎日を過ごしていました。

宿の居心地もあるけれど、漁村がイイ感じなんですよ。
日本人宿のすぐ裏側が、漁港であり、漁師たちが住んでいる漁村エリアになっているのですが、普通ならば、ちょっと治安の悪さなんかを考えたくもなる訳ですが、そんな雰囲気は皆無(タイミングの関係もあるかとは思いますが)。

別に裕福なエリアじゃない。

だけれども、カラフルな家があったり、路地で遊ぶ子供たちがいたり。

いや…

遊んでいたのは、子供だけじゃなかった。
漁村なので、朝の漁が終わった後とかは、大人だって、遊んでいました。

まぁ、それだけなんですけれども、ホントに。
でも、それがイイ感じなんです。

日本人宿が根付いているからの居心地の良さ

それは日本人宿がしっかりとこのエリアに根付いていると言うのもあるのかも知れない。

そもそもプリ―自体、そこまで外国人旅行者が多く訪れる町でもナイと思う。
旅行者が皆無ではないけれど、基本的には、インド人の観光客が多い町。

その中で、ひときわ、異彩を放っているのが、日本人旅行者の存在なんだと思う。

日本人旅行者がこの町に集まって来る理由は、ただ1つ。

そこに日本人宿があるからだ。

そう言う場所って、世界でもあまり例を見ない様な気はする。

この町のこの場所に、居心地の良い宿があったらなぁ…と言う町があったとしても、そもそも旅人が少なければ、宿もない訳だし、宿があったとしても数は多くない。

宿の数が多くなければ、競争も起きない。
そうなると、なかなか低価格で居心地の良い宿なんて、生まれてこない。

でも、居心地の良い宿があるから、自然と旅人が集まってくる。

プリ―は、そんな変わった(でもいい流れの)循環がある町なのだ。

だからなのだろうか。
町を歩いていても、基本的に日本人受けが良いように思う。

それは今までの旅人が積み重ねてきた行いの結果。
そうした有り難さを、漁村を歩きながら、ヒシヒシと感じてしまう。

歩いていると、何処からともなく、“寄ってく?”とか、“ハロー”だとか、声が掛かる(もちろん、ドラッグ系のお声も掛かるけれど)。
毎日、日課の様に散歩していたら、しまいには、“ジャパニ、毎日、散歩~(笑)”とまで言われてしまいましたが。

つい肩にチカラが入りがちなインド。

ボラれない様に…
スラれない様に…
変な日本語につい反応しない様に…

なーんて、この国にいるとつい思っちゃうし、身構えてしまっている自分がいるんだけれど(偏見だろうけれどね)、プリ―は、その肩のチカラが、フワッと抜ける様な、そんな町に思える。

路地裏をゆっくりと歩いて、たまにチャイして。
そして、カフェに入って、甘いコーヒーを飲んで…

何だかインドに入ったのに、インドにいる様な気がしなくなって来た。

でも、そう思える場所が、プリ―の路地裏なんだと思う。

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