そこそこ満腹になったので、再び、ぶらぶらと街歩き。
昼下がりの街歩き。
建物の影が随分と小さくなってしまって、暑さだけがじんわりと残るけれども、そこまでの暑苦しさではなくて、あくまでも、じんわり…と言う感じなのが、救い。
でも、暑いのには変わりなくて、ちょっと歩いたら、すぐにビール飲みたくなってしまった…(笑)。
便利な日本と市場
旧市街の真ん中に市場があった。
川岸にある、そこまで大きくはない市場。
“市場”。
なんか、この響きが好きです。
今、日本だと、市場に何かを買いに行くと言うコトは、基本的になくて、スーパーに行って、食材を買うコトがほとんど。
商店街があるじゃない?と言う人もいるのかも知れないけれども、商店街が元気なのは、ホントに日本でもごく一部の場所に限られている気がするくらいに、資本が強いスーパーが日本の台所を支えている。
スーパー。
それは確かに、便利。
値段も分かり易い明朗会計だし、そもそも会計自体が1回で済むと言うのは、便利以外の何物でもない。
しかも、衛生的な場所ばかりだし、安心してモノを買うコトが出来る。
エアコンもガンガンに効いているし。
でも…
海外で市場に行くと、市場には市場の良さがあるんだよねって思う。
市場の基本は、人のチカラと近さ
掛け声。
笑い声。
話し声。
至る所で、人を感じられる。
モノが集まっているから、人が集まって、そこに輪が出来る。
人と人。
人とモノ。
その距離感が、スーパーよりも、ググッと近くなる。
それは感覚的だけじゃなくて。
それは地元の人だから…でもなくて、旅人がぶらり~と訪れたとしても。
こうして旅先だから、それは“イイなぁ~”なんて思うのかも知れない。
それは事実だと思う。
時間がナイ日常生活だったら、どこまでそれが“イイなぁ~”と思うのか、非常に微妙な所だと思う。
少なくても、ボクらは既に、スーパーの便利さを身体の隅々まで感じ取ってしまっているから。
それぞれの距離感が近いコトは、とても楽しいけれども、スーパーだったら、1か所に行くだけで全てが揃うし、お会計も1回で済むし、そもそも夜遅くまで開いていて、便利なコト、この上ない。
1度、その便利さに身体が慣れてしまったら、もうこうした“市場”が主役の世界には、戻るコトは出来ないだろう。
やっぱり何だかんだ言っても、ボクは“便利さ”に、すっかり慣れてしまった訳だし。
でも…
こうして、ぶらりと久しぶりに市場に行くと、その距離感の面白さに、ググッと惹かれてしまう自分もいる。
それにしても、時間が悪かったのだろうか。
あまり魚が売っていない。
と言うか、魚がメインだと思いながら立ち寄っただけに、ちょっと拍子抜けで、残っているのは、野菜ばかり。
まぁ、朝方に立ち寄ったら、違うのかも知れないけれど。
でも…
所詮、日本で食べる魚は、ボクの場合、既に切り身状態で、そのままの姿じゃないので、きっと魚を見ても、日本で売られているモノなのかどうかすら分からない。
これも便利さの弊害なのかも知れないけれど。
その点、野菜はさすがに日本でも、カットされたモノばかりが売られている訳ではないので、分かり易くていいんだけれど。
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