休み方改革をすれば、旅が若者の特権じゃなくなるのに…

プレミアムフライデーにシャイニングマンデー?

経済産業省が、月曜日の午前を半休にすると言う“シャイニングマンデー”なるモノを企画していると言う話題が出ていました。

「プレミアムフライデー」の次は、「シャイニングマンデー」ですか…

もう何でもアリなんだな…なんて、思っちゃうし、そもそも「プレミアムフライデー」がどうして広まらなかったのかを、真摯に受け止めているのかどうかすら怪しいと思える代物。

まぁ、確かに半休しやすい社会風習になれば、もっと日曜日の行動パターンも増える気はしますけれどもね。

意図しているのは、要するに“日曜の夜までたっぷり遊びましょう”と言うコト。な訳ですが、この考え方は、何となく「プレミアムフライデー」と一緒。
「多様な働き方」と言われて久しいですが、別にそうした考えに沿った話ではなく、単に消費拡大を目論んでいるだけで、そこに理念も何もあった話ではない気がします。

[amazonjs asin=”4043943822″ locale=”JP” title=”サンデートラベラー! 週末でも気軽に行ける海外旅行 (角川文庫)”]

有給休暇をもっと効率良く取得出来る社会に

そう言えば、ちょうど世間はお盆休み。

ボクは昔から“盆暮れ正月”と言うモノに無関係で、世間が休みの時には、がっつり働いている人なのですが、消費拡大のためにわざわざ政府が旗を振って、“金曜は早く上がろう”だの、“月曜は半休を取って日曜を楽しもう”だのやっている意味が全く分からなかったり。

それよりも自分が好む時期に休める社会の方が、有り難いと思っているので。
学生時代には、“ヨーロッパみたいに長期休暇がしっかりある会社に就職したい”とすら夢見ていたぐらい(笑)。

ってか、政府としてそんなコトにお金を使っているムダさ。

費用対効果なんて、何も考えられていないのでしょうね。
どうして有能な官僚がいっぱいいるのに、こんな考え方しか出てこないんだろう…なんて思ったりしてしまうレベルな訳ですが、そもそも、ちゃんと正社員で働いていた時も、辞める際以外は、有給休暇だってまともに消化出来なかった。

別に前職の有給休暇は、自分の裁量で取れるポジションにはいましたけれど、やっぱり人がいなくて取るに取れなかった訳ですが、世間一般的には、小出しにちょこちょこと利用している人が多いイメージ。

ヨーロッパの様な“バカンス”なんて、夢のまた夢なのが日本の社会。
日本の“バカンスシーズン”なんて、この盆休みの1週間程度だけで、“バカンス”と言うコトバすら似合いませんからね。

別に“バカンス”シーズンが来て欲しいと言う訳じゃない(そうなったらサービス産業に従事する人は死亡フラグが立ちますからね)。

でも、有給休暇は取りやすい社会であって欲しいし、政府としてはそう言う方向性に旗を振って欲しい。

そう思う。

年次有給休暇に関する条約は未批准で、世界標準から離れる日本

日本は、国際労働機関(ILO)の「年次有給休暇に関する条約」を批准していないので、仕方がない部分があるけれども、ヨーロッパなどの標準になっているのが、この条約だったり。

これによると、あくまでも基本は“まとめて有給休暇を取る”と言うのがベース。
日本みたいに、1日・1日…と使うシロモノではなく、まとめてドカーンと。

戦後、世界に追い付く為に、寸暇を惜しんで働いてきた日本。

でも、そろそろそんな時代から抜け出なければならないと思う。

フランスの「バカンス法」みたく年5週間の有給休暇と言うのは、日本の現状には則さないと言うのは、お馬鹿で休みばかり夢見ているボクでも分かりますよ、もちろん。

でも、お盆の帰省ラッシュなんかを見ていると、1週間、休みをずらすコトが出来れば、もっと有意義な休みになるんじゃないかな…なんて、思う。
もし仮にズラすのが難しければ、盆休みの前後に有休を繋げられる社会になれば、まだまだマシな休みになる様に思う。

もちろん、弊害もある。

交通機関なんかは、お盆のラッシュを見込んで臨時列車を立てている訳だけれども、休みが重ならなくなるとそうした臨時便の運航も無くなるでしょうし、帰省や行楽客を見込んだイベントも開催しにくくなりますからね。

でも、それよりも有給休暇を取りやすくして、休みを平坦化する方が、メリットが大きい様に思う。

相する為には、まずは有休の取得率の向上をして行けなければならない訳だけれども、これは欧州みたく、有給休暇を取得出来なかった場合、退職時に「有給休暇手当」として支払う様にしておけば、会社側としても、有給休暇取得促進に動くのではないか。



旅が若者だけの特権じゃなくなる日は来ないのか?

連続した休暇。

そうした概念は日本にもある。
だからこそ、「ハッピーマンデー」と言って祝日を動かして休みを3連休にしたと言う経緯がある。

でも、そもそもこれも消費拡大と言う観点から。
労働環境の改善と言う概念から生まれた話ではない。

寧ろ、休みが一極集中型になるだけで、リラックス出来るか?と言われたら、「ぼちぼち」と言う所だろう。

有給休暇の連続取得化。
それは旅をする身としては、大きい。

学生時代に旅をしていた人も、社会人になると、長期の休みが取れなくなり、旅から縁が遠くなると言う人がほとんど。

その結果、「旅は若者のモノ」と言う図式になってしまっている訳で、結局、働きながら旅をする人は、「深夜便を使って、有休を少し繋げて、東南アジアへ」と言うスタイルがギリギリ。

それでも羽田や関空発の深夜便が利用出来る人は、まだ多少、スケジュールに余裕が出来ましたけれどもね。

「休み方改革」をして、有給休暇が連続して取得しやすくなれば、盆暮れ正月だけに集中するコトもなく、働いていても今よりも長い日程で、旅が出来る様になって、「旅が若者だけの特権」じゃなくなるのに。

って、そんな時代が日本に来るコトがあるのでしょうかね…

「働き方改革」と言う掛け声だけが響き渡っている今の日本に。

「日帰り・弾丸旅行×ソウル」にまつわる話題はコチラもチェック!






Sponsored Link



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください