TポイントとVポイントが、事業統合でより大きな経済圏へ!

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国内最大級のポイント・決済経済圏誕生へ!

「TSUTAYA」などを運営している「CCC」(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)と、「三井住友フィナンシャルグループ」が、ポイント事業を統合するコトが発表になりました。

つまりは、「CCC」が運営している「Tポイント」と、三井住友グループの「Vポイント」が統合すると言う話。

統合が実現すると、国内最大級のポイント・決済経済圏が誕生するコトになります。

具体的な統合に向けての動きは、

  • 2024年春までを目処
  • CCC傘下のCCCMKホールディングスと三井住友カードのポイント事業を統合
    CCCMKの出資比率は、CCC60%/三井住友グループ40%
  • 新たなポイントサービスを共同運営する

と言う感じで、資本的な動きも伴う内容に。

新たなポイントサービスでは、提携店約15万店舗と全世界のビザ加盟店1億店舗の利用でポイントが貯められ、それぞれの支払で利用できるコトになる。

また新たなスマートフォン決済サービスの展開も検討するとのコト。

「Tポイント」のT会員は現在、7,000万人。
一方の三井住友カードはカード会員が5,200万人で、「Vポイント」会員が2,000万人。

Tポイントの関与売上(Tカードを利用した年間の売上高)が年間8兆円なのに対して、三井住友カードのカード取扱高は年間24.8兆円。

これらが統合するコトによって、新たにかなり大きなポイント経済圏が誕生するコトになり、ポイント経済圏も激変しそうな感じがしますね。

それぞれの弱点を補う事業統合か

「Tポイント」は、日本における共通ポイントの先駆け的な存在であり、ガリバー的な存在ではありましたが、近年、元気がない状態。

それはまずCCCが、そもそも斜陽産業と化しているレンタル事業に重きを置いていたコトと、「Tポイント」が独占していた提携店でもマルチポイント制度が進んだと言うコトが起因なのかと。

また対抗する楽天ポイントは、通販に加え、金融事業が強い。
dポイントは、親会社にガリバー的なNTT DoCoMoの存在が大きい。
Pontaもauを味方に引き入れたのに対して、「Tポイント」は、Yahoo!・ソフトバンクも離れがちになり、ケータイ会社や金融部門も弱含み。

一方の「Vポイント」は、金融部門は絶大な存在だけれども、ポイント経済圏となると、「Vポイント」がまだまだ認知されているとは言い難い状況で、経済圏としては先行する楽天と比べると、少し見劣りがする状態でもあったように思う。
また小売に対してのアプローチもカード利用に対してのアプローチにとどまる感じがあったのも否めない。

今回の事業統合は、それぞれの弱含みだった部分であるTポイントの金融部門とVポイントの提携店拡大・知名度の部分で、補い合う統合のように思えますね。

ただやるべき課題は多いようにも思えるのは、事実。

スマホ決済と言う点では、どちらも弱含みで、楽天ペイ・d払いなどで先行する共通ポイントの強豪と比べると、完全に出遅れている状態でもあるし、どれだけ現有の提携点を維持できるのか…と言う点も不明瞭。

ファミマやガストが、かつては「Tポイント」独占の提携店でしたが、マルチポイントに移行し、現在、「Tポイント」独占の主だった提携店は「ウェルシア」ぐらいですしね。

この辺りが、統合を機にどう動いてくるのかも気になるところではありますね。

「Tポイント」が誕生後しばらく、1業種1企業に限定した提携だったのが、ここに来て、ウィークポイントになっている感じもしますし。

マイル面ではソラシド・AIR DOとの親和性がアップ?

今回の統合は、マイル面で見れば、特に「Vポイント」はANAとの相性が良いですし、「Tポイント」もANAとの提携が強いので、ANAでマイルを貯めている人には大きなニュースと言えそうですね。

ただ現状でも「Tポイント」「Vポイント」共に、ANAマイルとの相性が良いので、これ以上の好転があるかどうかは、謎ですけれどもね。

寧ろ、「Vポイント」との提携カードはあるけれども、「Tポイント」との提携がないソラシド+エアドゥとかとの親和性が上る感じかも。

逆に、三井住友グループの影響力が出ると言うコトで、JALマイルとは現状よりももっと距離ができちゃう感じ。
まぁ、現状でも「Tポイント」→JALマイルは、直接の移行ができない状態で、JRキューボを間に入れ、さらにPontaを挟んでの移行。
さすがに「Tポイント」→「JRキューボ」の道が今回の提携で途切れると言うコトはナイでしょうが。

今後、どう言った影響が出てくるのか。
プラスもあればマイナスもあるでしょうから、これからの動きには注目する必要はありそうですね。

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