6月は株主総会の時期!と言うコトで、久しぶりに「旅×株×優待」シリーズ。
前回は「H.I.S」を取り上げてましたが、それ以来。
今年の株主総会は、また別の記事で書くとは思いますが、コロナウイルスの感染予防のために、今までとはまた違った感じになりそうですが、今回、取り上げるのは、「りそなホールディングス」(りそなホールディングス:8308)。
[speech_bubble type=”rtail” subtype=”L1″ icon=”tabikazu01-i.jpg” name=”たびかず”]え?銀行株?[/speech_bubble]そう、銀行。
旅と銀行。
なかなか縁がなさそうな感じですが、「りそなホールディングス」の株主優待は、マイルにも通じる優待だったりするので、普段使いで、「りそな銀行」やグループ銀行が身近にある人は、考えてみてもイイかも…と。
100株で月間20ポイント+ステータス
まず「りそなホールディングス」は、「りそな銀行」・「埼玉りそな銀行」「関西みらいフィナンシャルグループ(関西みらい銀行・みなと銀行)」などからなる銀行グループ。
大手銀行の一角ではありますが、正直、“メガバンク”かと言われると、MUFJ・三井住友・みずほの3メガバンクから見ると、規模ではかなり落ちます。
その「りそなホールディングス」の株主優待は、りそなグループのポイントである「りそなクラブポイント」。
まずその株主優待の内容について見てみると、こんな感じ。
保有株式数 | 優待内容 | |
月間付与ポイント数 | ステータス | |
100株以上 | 月間20ポイント | パール |
500株以上 | 月間25ポイント | パール |
600株以上 | 月間30ポイント 以降、100株毎に5pt加算 | パール |
2,000株以上 | 月間100ポイント 以降、100株毎に5pt加算 | ルビー |
4,000株以上 | 月間200ポイント | ダイヤモンド |
最大で4,000株につき年間2,400ポイントが進呈されると言うシロモノ。
注意点としては、優待対象銀行が、「りそな銀行」「埼玉りそな銀行」「関西みらい銀行」の3行で、「みなと銀行」は対象外なのと、個人名義の普通預金口座を持っているコトが、優待を受けるにあたって必要になります。
マイルに変えられるりそなのポイント
優待で得られる「りそなクラブポイント」は、キャッシュバックも可能ですが、以下のパートナー企業ポイントにも交換が出来ます。
パートナー先 | 交換クラブポイント数 | 交換後のポイント数 |
JALマイル | 100ポイント | 50マイル |
ANAマイル | 100ポイント | 50マイル |
WAONポイント | 100ポイント | 100ポイント |
nanacoポイント | 100ポイント | 100ポイント |
楽天Edy | 100ポイント | 80ポイント |
Tポイント | 100ポイント | 90ポイント |
キャッシュバック | 1,000ポイント | 700ポイント |
*上記以外にも交換先はあります
キャッシュバックが換算率70%なのに対して、電子マネーなどの方が、換算率が良いのですが、JALとANAのマイルに交換ができると言うのが、貴重な所。
まぁ、4,000株を持っていると、年間2,400ポイントですから、マイルに換算すると1,200マイル。
そこまで大きなマイル数ではありませんけれどもね。
因みに、「りそなクラブポイント」は、基本的には銀行取引で貯められる訳ですが、案外、ハードルが低いのが特徴だったのですが、2020年10月以降にリニューアルが予定されており、今までに比べると、やや貯めにくくなるかな…と言うのが、正直なところ。
ただリニューアル後も、株主優待のポイント数などは変更がない模様ですが。
手数料でも優遇が!
「りそなホールディングス」の株主優待がお得なのは、最低単元株でも、ステータスが得られると言う点。
具体的に、サービス優待が得られるステータスの内容は、以下の通り。
ステータス | 株式数 | ATM利用手数料 | 振込手数料 | |||
りそな グループ | コンビニ ATM | 他行 ATM | マイ ゲート | りそな ATM | ||
ダイヤモンド | 4,000株 | 0円 | 月3回0円 | 月3回0円 | 月3回0円 | 月3回0円 |
ルビー | 2,000株 以上 | 0円 | 月3回0円 | × | 月3回半額 | × |
パール | 100株 以上 | 0円 | × | × | × | × |
2020年10月以降、こちらも改定が行われる予定で、「パール」を得ようとすると、月末残高が200,000円以上になっているのに対して、100株の株を持っていれば、「パール」を維持できると言うのは、行動圏内にりそなグループのATMや支店がある場合は、魅力的です。
ただ10月のリニューアル以降は、かなりステータスのハードルが上がるので、ステータスがルビー止まりでOKと言うサブバンクとして利用している人には、おススメ出来る感じで、メインバンクとなると、2,000株まで持っていないとちょっと辛いですかね。
りそなHDの業績は?
ただ気になるのは、「りそなホールディングス」の業績。
そもそも銀行自体が、最早、斜陽産業に近付きつつある中で、メガバンクでも地方銀行でもナイ「りそなホールディングス」って、どうなのよ?と。
業績 | 経常収益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株利益 |
2018年3月連結 | 742,927 | 217,777 | 236,251 | 100.51 |
2019年3月連結 | 860,706 | 203,018 | 175,162 | 75.63 |
2020年3月連結 | 880,544 | 214,290 | 152,426 | 66.27 |
配当状況は、以下の通り。
分配時期 | 配当金 |
2018年度中間配当 | 10円 |
2018年度期末配当 | 10円 |
2019年度中間配当 | 10.5円 |
2019年度期末配当 | 10.5円 |
2020年度中間配当 | 10.5円 |
2020年度期末配当 | 10.5円(予定) |
PERは7.23倍。PBRは0.41倍。
年初来高値は478円。年初来安値は295.7円。
で、現状の株価は、こんな感じ。
業績的には緩やかに下降線。
そして、銀行株自体、コロナ以降の復調が遅い。
でも、それってまだまだ株価が低いとも言えるけれど。
株主優待狙いのりそなHD株式は、お得か?
さて、これを踏まえて、「りそなホールディングス」の株式はお得なのか。
そもそも銀行株は、現在、総じて安値圏。
それを考えると、アリなのかな。
そう思います。
配当性向も良好で、そこに優待が加わる形になりますからね。
特に、ATM使用時の手数料を払っている人なんかには、良いかも。
ただマイルが得られると言っても、やっぱり弱いですよね。
そもそも獲得できるマイル数が、そこまで多くないですからね。
でもJALやANAですら、保有しているだけではマイルに繋がらないのに、りそなはそれが通じていると言うのは、特筆できますけれど。
あと銀行と言うセクターの中でも、りそなは今後のビジョンが分かりにくい。
そして、年々、何かしらの改悪が行われている感じがしなくもないですが。
それでも、近くにりそな銀行グループの支店やATMがあれば、ステータスが得られるので、最低単元株だけでも持っておくのは、アリかと思いますが。
100株ならば、そんなに習得必要金額も高くないですしね。
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