場所は分かりやすい煮川の湯
湯畑の下側の道を「大滝乃湯」の方に向かうとある「共同浴場」。
ちょうど目の前に大きいホテルである「高松」さんがあるので、目印にするのも良いかと。
行き過ぎると急な上り坂になるので、すぐに分かるかと(辺りにお店も少なくなり、民家に変わりますし)。
三叉路の角に位置しているので、こじんまりとしていてそこまで目立たないですが、場所的には分かりやすいかと思います。
「大滝乃湯」に向かう人と、「高松」さんに泊まる方と…で、そこそこ人通りはあるのですが、この「煮川の湯」に入る人は、そう多くありません。
ちゃんと「煮川の湯」と書かれていますし、「男湯」「女湯」とも書かれているので、ここが温泉だと言うのはスグに分かるかとは思うのですが、そもそも「共同浴場」に観光客が入っていいのかどうか分かっていない人も多い気はします。
かなり熱い!
建物は、木の温もりが感じられる小さな建物。
全体的に三角形の形をした建物が特徴的です。
湯畑方面から来ると三叉路の右角左手と言う感じ。
場所的には分かりやすいのですが、小さいので見逃してしまう人もいるかとは思いますが。
早速、中には行ってみます。
入口を空けると、すぐに靴棚。
そして、脱衣所です。
建物の外観からして、そこまで大きさはなさそうな感じがしていましたが、中もこじんまりとしていると言う気がします。
湯船自体も、そこまで広くはないのですが、何とか5,6人は入れるかと言うぐらいです(でも3人ぐらいがベターなんだと思います)。
さて、とりあえず掛け湯をしてみます。
でも、それだけで湯温が熱いと言うコトが分かるレベル。
いや、結構な熱さです。
いや、“結構”と言うか、熱すぎます。
で、そのまま湯船に入ってみます。
うん。
かなり熱い。
いや、相当、熱い。
「白旗の湯」の高温の方と、どちらが熱いだろう…と思っちゃうぐらいに熱いです。
これは…
5分、入ってられるかな…と言うぐらいですが、個人的には、何とか入れるレベルと言った所。
先客がいたらもう少しお湯がかき混ぜられていたのでしょうが、あいにく、いなかったと言うのも熱さに拍車を掛けているのかも。
「煮川の湯」は、源泉が「煮川源泉」と言う草津でも珍しい源泉を使用しているのですが、感覚的には、柔らかな感じすら(ただ湯温が熱いので、それすら何となく…ですが)。

熱いお湯を求めるなら煮川の湯
続いて、2人組の観光客の方が入って来ました。
“掛け湯”をしないで、いきなり湯船に…
で、お湯が熱すぎて、撃沈していました。
もう、身体を一瞬、お湯の中に沈めただけで、飛び上がっていました。
せめて“掛け湯”をして入っていれば、もう少し身体が慣れていたかも知れないのに…と思いつつ、地元の人がいなくて良かったな…とも。
ってか、定年後ぐらいのお歳を召した2人組だったので、それぐらい分かっていそうなモノなのですがね。
やっぱり公衆浴場を利用する上でのマナーは守りたいモノです。
と書きながらも、内心では、「ざまぁ…」なんて思ってしまいましたけれどもね。
マナーを守らない人には、腹黒くなります。
さらにスグに観光客がもう1人。
その方は、「煮川の湯」が熱いと言うのを知っていて来たみたいで、2回目の来訪だとのコト。
「前回は、熱すぎて入っていられなくて、リベンジです」
と言いながら、湯に身体を沈ませてました。
それを見た先行の2人組も、負けじと(?)再び、湯船に。
どうしてここで我慢比べを始める?と思いつつ、男のちっぽけなプライドでしょうかね、こう言うの(笑)。
ここで地元の方がいらっしゃいましたが、その方は、さすがに湯温に慣れているみたいで、バシャーッと豪快に掛け湯をして、ザブーンッと何事も無かったかのように湯船に。
もう神かと思いました。
無敵かとも思いました。
だってそれぐらいに熱いですから。
逆に、地元の方はこの熱さを求めに「煮川の湯」に来るのだそうで。
因みに、この「煮川の湯」に入れるのであれば、もう少し熱い「凪の湯」にも行きなさい~と、ご教授を受けました。
いや…
充分です、この熱さで。
ってか、川じゃなくて、人を煮ているのでは…と言いたくなるぐらいですから。
でも、熱い湯温で、早々に出るかと思っていたのですが、こうして湯の中で談笑が始まると言うのも、「共同浴場」ならではの体験な訳で、なかなかおススメです。
それにしても…
熱い。
無理はしないように入りたい所ですが、この熱さ、結構、癖になります。

★★★「共同浴場」利用時の注意★★★
草津温泉には、現在、19カ所の「共同浴場」があります。
過去には観光客も利用が出来ましたが、「大声を出す」「備品を持って帰る」などの入浴マナーの悪さが目立ち、観光協会の公式WEBサイトに記載があるのは、「白旗の湯」「千代の湯」「地蔵の湯」の3ヶ所のみになってしまいました。
「共同浴場」自体、町で管理しているのではなく、地元の方々が管理しているモノなのですが、元々、草津温泉には、「もらい湯」と言う文化があり、マナーを守って「もらい湯」の精神を持って、地元の方々への最大限の配慮を忘れずに利用すれば、入浴自体は可能と言えるかと。
マナーとしては、以下の通りかと。
・浴場内での清掃/整理/整頓を心掛ける
・浴場内での飲酒/飲食などはしない
・自分のゴミは持ち帰る
・大声で話すなどは止める
・タオルは持参し、浴槽にはつけない
など、当たり前のコトに加えて、
・他に入浴客がいたら、挨拶をする
・湯の温度を下げたい時は、他の入浴客の許可を得て、次の方の為に下げ過ぎない/水を出しっぱなしにしない
・浴室から出る際は、脱衣所を濡らさないように体を軽く拭く
・開館時間は守る
・大人数での利用は避ける(湯船が小さい場所が多いので)
・ほとんどの場所で駐車場がないので、車での利用は避ける
などは守って、地元の方に迷惑が掛からないように利用するように、心掛けましょう。
「煮川の湯」
住所:群馬県吾妻郡草津町草津583
営業時間:06:00~翌04:00
アクセス:
湯畑から徒歩5,6分程度。
“大滝乃湯”の手前にある大きいホテルの「高松」の目の前の三差路角。
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