“旅人舎”破産へ!

旅人舎、破産へ

東京商工リサーチによると、旅行会社の旅人舎と、関連会社で同じ名前の旅人舎(旧クオリアス)が2017年7月31日に、東京地方裁判所に破産申請を行い、同日中に破産開始決定を受けていたコトが明らかに。

負債総額は、旅人舎が債権者51名で2億4,000万円。クオリアスが債権者21名で286万円。
2社合計で2億4,286万円となる模様で、クオリアスの債権者の内、10名は一般旅行者とのコト。

第1種旅行業者であり、JATA(日本旅行業協会)に加盟していたモノの、2017年3月24日に旅行事業の廃止を理由に協会を退会。
クオリアスが同日、旅人舎としてJATAへと入会登録を行っており、事業を引き継いでいたのだが、事業の継続が困難になったとのコト。

マップ~アクロスの流れをくむ旅行会社だったのだが…

旅人舎と言えば、社長が濱谷氏。
そして、かつて発行されていた雑誌『旅行人』で、よく広告を見た記憶のある旅行会社。

久しぶりにこの会社の名前を聞いたのが、破産のニュースだったのは、残念な話である。

そもそも、ココの社長自体、元旅人であり、早稲田大学在学中に、インドに旅に出て、帰国直前のデリーの空港で、財布からパスポートまで一切の貴重品を盗まれたと言う旅の経歴を持つ社長だったハズだ。

その後、今は無くなってしまったマップ・インターナショナルへと入社し、マップから分社したアクロスでは代表取締役などを歴任し、2001年に旅人舎を設立して独立しており、個人的には、小さいながらも、マップ~アクロスと言う流れを順当に引き継いだ会社と言うイメージだった。

マップ~アクロスの時代は、ボクもかなりお世話になっていたので、もしかしたら、何処かの旅の際にお世話になっていたのかもなぁ…なんて思う訳だけれども(担当ではなかったにせよ、営業所とかで見たコトがあってもおかしくはなかったかも)、やっぱり時代がネットで航空券を購入出来、ツアーよりも個人旅行が隆盛になりつつある今、新機軸を立てきれなかったのかな…とも。
マップ~アクロスの時代は、旅行会社なんだけれども、雑然とした感じもあって、個人的には結構、お気に入りで毎回、利用していただけに、今回のニュースは残念な部分がある訳だが、質や場所を売り出すにしては、知名度が西遊旅行とかユーラシア旅行社とかに比べると物足りなさがあったのは否めないし、格安航空券に関しては、やっぱり最早、慣れている人ほど、航空会社の直販か、検索サイトからの購入になるのだろうから、リピーターも掴みにくくはなっているだろうし。

まぁ、それは旅人舎に限った話ではなくて、旅行会社全体に言える話なんだけれども。

航空券を売っていれば儲かっていた時代は過ぎ去り、何かを売りにしなければ生き残れない時代になっているのは、間違いがナイ。

じゃぁ、何を売りにするのか。

そもそも、日本の旅行会社は手広くやっている所が多いので、従業員の知識も追いついていないし。

旅行の質を取ると、やはり一時的にせよ、エリアは限定的になるだろうし、そもそも収益が下がるのは間違いがないだろうしね。

それにしても、『AB ROAD』とか、旅に出るタイミングで毎回、買っては航空券の値段をチェックしていたのが、最早、懐かしいなぁ…なんて思うんだけれども、そう言う意味では、H.I.Sはマップと並んだ格安航空券発売の大手格であったけれども、しっかりと一般の客を捕まえ、ハウステンボスなどグループ化・他業種化に取り組んで成功した訳で、やっぱりH.I.Sの経営の舵取りってスゴイなぁ…とも。






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