モロッコでラマダンを考える

今週の土日は代々木公園でブラジルフェス
今年で代々木のブラフェスは11年目だけれども、案外、何度も行っていたりします。かつてはジョルジ・ベンが来たりしましたしね(オリンピックの開会式にも出る位の超大物スーパースター)。
7月開催になってからしばらく経ちますが、最近はブラフェスが夏の始まりと言う感じも…
モロッコフェスとかがあってもおかしくないのになぁ…


ラマダンとは

そもそも、“ラマダン”って何よ。

そんな感じ。
いや、元々言葉としては知っていたけれども、“断食をする”と言う意味合いでしか知らなかったので。

ざっくり言うと、日の出から日没の間、断食をするのが、イスラム教徒の義務の1つとされ、その断食をするのが、ラマダンの月(ヒジュラ歴の9月→なので、ラマダン=断食と言う意味ではない)。

元々は、624年に大規模な対象をムハンマドが当時の信者と共に襲おうとした際、それの阻止にやって来た部隊を返り討ちにしたコトを神の恩寵として、それを記念したコトからスタートしたとされている。

ってか、隊商を襲おうとしたなんて、それ自体がどうなの?許されるのか?と思ってしまうのは、島国・日本人の発想か。

そして、それを阻止しようとした部隊を返り討ちにした記念と断食が、どう結び付くのか、さっぱり。

道中の苦難の追体験なのだろうが、だからと言って別に断食しなくても良くない…なんて、つい思ってしまう。

別に旅人は断食を免除される(正確には、後に断食をやり直す必要がある)とされるけれども、やっぱり周りが断食をしている中で…と言う感じが、正直してしまう。イスラム教徒ではない人が断食を行っても、何の意味もないともされるし。

 

でも…

 

同じ境遇を経験したい。

 

いや、別にそこまで崇高な考え方じゃないけれども、モラルと言う感じ。
周りの人が食べていない中で、むしゃくしゃと食事を頬張る勇気がボクにはナイだけ。
ただ食べないのを頑張ると言う感じではなくて、あくまでも食べないのが普通と言う感じだったので、別に異国の旅人が日中に食事をしているのを誰かが咎めると言う様な感じではなかったけれど。

ただ、そもそもお店がやっていなかったので、“食べられるけれども食べるのに一苦労”と言う様な状況ではあったのは間違いない。

こう言う時、マクドナルドとかケンタッキーとか国際的なファーストフードチェーンがある街だと便利だなぁ…とは思う。
さすがにこれらのお店は、ラマダンだからと言って、お店が閉まると言うコトはないので。

でも…

冷たいジュースが飲みたくなるのは、間違いがない。

ラマダン中の経済

それにしても… この断食月、イスラム圏の経済と言うのは、どうなってしまうのだろう。

確かに日没後の食事はかなり豪勢になるので、平時よりもラマダン中の方が肥満になりやすいとは言われているけれども、お店を閉めてしまう人も多いし(日没後の食事も家族そろって食べると言う人の方が多いので、お店を開けていても意味がない)、そもそも昼寝率がやたらと高くなるし、街が完全に止まってしまったかの様にも見えた。

それはカサブランカの様に大きな街に行けば、また違うのかも知れないけれど。

バスの移動だって、普段は休憩がてら昼食タイムとかお茶タイムがあるけれども、そう言うお店に立ち寄ってもほとんどの人が何も食べないし飲まない訳だから、道路沿いのお店なんて特にお金が入ってこないし、そもそもこの時期の移動は避ける傾向にあるだろうし。

普通のオフィス勤めをしている人だって、昼間は睡魔と空腹と戦う訳で、いつも以上に仕事の効率も悪くなるだろう(バスの運転だって荒くなると言われているとか)。

ただ色々な特需が生まれやすくなる時期だそうで、それを考えると経済的にはいい刺激になっているんっだとは。
ラマダン明けは休みを取ったりして出掛ける人も多いみたいですし。

ただ現地にいると、どうも信じられないけれど。

それだけ街が止まっている感じがしてしまうんだよなぁ…

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旅人にとっては、結構、面倒だなぁ…と正直、思う。
暑い日差しの下で飲み物も飲めないとなると、やっぱり動きが制限されてしまうし、そもそも長距離の移動もしたくなくなるし。

でも、1日が終わって、食事を終えて、外に出て来た人の顔を見ると、どうしてもそう言う考えが吹っ飛んでいく。

何だか、みんな、いい顔をして1日を終えている。

イスラム教徒として当たり前の義務。

だけれども、顔を見ていると、義務としてやらされている顔じゃない。

かと言って、やり遂げた!!と言うすがすがしい顔でもナイ。

でも、みんなが笑顔になっている。

当たり前のコトを当たり前にやっていると言う感じ。

宗教をコトバで表すのは難しいのだけれども、1日が宗教を軸に回っているのを再認識するし(元々、お祈りがあるので、その気配はあるのだけれども)、当たり前のコトに対して、改めて感謝している様な、そんな顔。

そんな人達を見ると、やっぱり面白いなぁ…と。

ラマダンに伴ってのテロ活動とかの予告が出ていたりもしたけれど、この人達を見ていると、どうしてそう言う方向性に走ってしまう人がいるのかすら、理解出来なくなる。

今回は、ラマダン明けまで旅が続かない。
でも、最初から最後まで、いつかラマダンの時間を過ごしてみるのも、悪くはないかも…と。

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