ギリシャデフォルト問題‐旅中だったら、どうすれば??

ギリシャのデフォルト(債務不履行)問題に対する国民投票(←超端折った書き方ですが)が5日に迫ってはいますが、そう言えば、あまり話題になっていませんが、プエルトリコもデフォルトを宣言しました…が、こちらはギリギリの所で、何とか回避に向かいましたね。
とは言っても、妙手がある訳ではなく、しかも厄介なコトにデトロイトの様に連邦破産法9条が適用されないのが、厄介。
アメリカの様でアメリカじゃないのが、厳しい所ではありますが、こちらは、ギリシャほどに話題にならないのが不思議です。

混迷極め始めたギリシャ

さて、ギリシャ。
ついに先日からは、資本規制が入りましたね。
こちらは、2015年6月29日から全国の銀行が一斉に閉鎖され、ATMの1日の預金引出も、60ユーロに制限がなされ始めました。
しかしながら、更に政府の政策は右往左往…と言うか、支離滅裂な状況に。

  • ケータイの料金が払えない人が続出した
    →ケータイ料金が1週間、無料に
  • バス・電車・高速道路料金が支払えない人が続出した
    →無料化が発表に

何だか、混迷を極めていますが、どうして、そう言う結果が出て来るんだろう…と、つい、思ってしまいますが、そもそもどれだけギリシャの立たされている局面が厳しいのだろう…

  1. 経済が大きく縮小中
    GDPが2008年の3,540億ドルから、2013年には2,420億ドルへ縮小
  2. 休業者数が増大
    この6年で100万人が失業に(総人口は1,100万人)
  3. 失業者率は25.6%
    因みに、ユーロ圏の平均失業率は11.1%
  4. 若者の失業率は約半分
    その失業者率の内、若者(15-24歳)で見ると、49.7%に
  5. 人材が流出中
    若者を中心に、20万人のギリシャ人が海外に流出

…と、悲観的なデータしか出て来ません。

ってか、詳しい話は、他の媒体の方が詳しいでしょうし、専門の方(経済だったり、ギリシャ情勢だったり…)にお任せするコトにしてみます。

旅していたら、どうすればいい?

さて、今、こう言う差し迫った中で、もしギリシャを旅していたら、どうすればいいのか…と言うのを考えてみたいと。
まぁ、実際に現地にいる訳ではないので、正確な描写にはなっていない部分が多いでしょうから、あくまでも机上の空論になってしまうかとは思いますが。

その前に、外務省の海外安全ホームページからギリシャのページを見てみると…

1 ギリシャにおいては, 6月27日に行われたユーロ圏財務相会合で,ギリシャ側が求めていた支援期間の延長が拒否され,翌28日に欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国内銀行向け緊急流動性支援(ELA)の追加を見送ったことから,ギリシャ政府が資本規制導入を決定,同国財務省は7月7日までの銀行閉鎖と6月29日の週の預金の引き出しを1日60ユーロに制限すると発表しました。

2 一部市民は財政緊縮策に反対して集会を開催しており,今後7月5日(日)の国民投票に向け,集会やデモが激化し,治安機関との衝突や暴徒化の可能性も排除されません。

3 つきましては、ギリシャに渡航・滞在を予定されている方,及び既に滞在中の方は,集会・デモに関する最新の情報の入手に努め,デモ行進や大勢が騒いでいるのを見かけても興味本位では近づかず,直ちにその場を離れるなど,不測の事態に巻き込まれることがないよう十分注意してください。

4 なお,1のギリシャ政府による資本規制の発表に関連して,現地報道によれば,ギリシャ政府は,外国で発行されたクレジットカードや既にギリシャに滞在している外国人旅行者は影響を受けないとしていますが,銀行窓口が閉鎖されていたり,ATMにおける現金が不足している等の事情に鑑み,念のため滞在の長さに見合った相当額の現金を持参されることをお勧めします。

と、あります(2015年6月30日Up)。
外務省の情報収集能力をアテにするのであれば、ひとまず危険度は低い模様。
しかも、海外で発行されたクレジットカードは、引出限度額に制限は掛からないとあります。

ただ、やっぱりATMにそもそもお金がないのですから、引き出そうにも引き出せない可能性は高いでしょう。
しかも、ギリシャは島が幾つも幾つもある様な国ですから、首都アテネでは引き出しが行えた所で、地方に行けば、その分、リスクは高まるんでしょうね。

“念の為、滞在の長さに見合った相当額の現金を持参されることをお勧めします”

とあるが、やっぱりこれに尽きるんだろうね。

問題は、国民投票の結果が出て、あまり良い方向に向かなかった時、の方が、気になります。

そもそも第3国へ抜ける道がそのまま維持されるのだろうか。
だって、バスとか、動かなくなっても不思議じゃない(道がデモで不通になっている可能性も高いですし)。
空路は、例え、ギリシャ資本の航空会社が動かなくなっても、他国資本のフライトは、残るでしょうから、最悪、ギリシャから抜け出せないと言うのは、考えにくいですが。

また、どう転ぶかが分からない中で、身動きがとりにくい地方にいるのは、避けた方が良いのかも。
出来れば、大使館のあるアテネがベストなんでしょうが、そうでなくとも、少なくとも、都会にいた方が、身動きがとりやすいでしょうしね。
ギリシャの場合、島が点在している訳ですが、あまり離島に行くのは避けた方が良いタイミングになるのかも。

考えられる治安の悪化として、ストや略奪なども考えられる訳ですが、大使館のある街にいるコトで、多少の安心は、得られるでしょうし。

IMG_2231

インフレ基調になるのでしょうが、あくまでも旧通貨であるドラクマが復活するのはなさそう(そもそも機械が無いので作成できないらしい)。…と言うコトは、そのままユーロが利用出来るのかどうか…と言うのが、気になる所。
でも、闇両替が幅を効かせる様になるとは、思えないんだよなぁ…
しかも、現状は、ユーロ圏なので、ジンバブエドルの様に、ハイパーなコトになる訳でもないでしょうし。

そう言う意味では、旅人的には、劇的に何かが変わるってコトもナイのかも。

ひとまず…

  • 出来るだけキャッシュを用意してから入国する
  • 出来るだけアテネなどの都心部にいる

このくらいしか、防備策がなさそうな気がしなくもないですね。

主要な観光地も、これからどうなるのやら。
空いてそうだから、ある意味、今がチャンスなのかも知れないけれど…

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